雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

XR-10PF ちょっと腐し過ぎたので…

結構いいところもある…はず

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散々腐しましたが、ちょっといい所もあるんです。

前回ご紹介したXR-10PFですが、ちょっと腐し過ぎた気もするので若干フォローしたいと思います。

 

blog.kobephotomic.work

 

XR-10PFが登場した1995年はオートフォーカス一眼レフ全盛期。

MINOLTAなんかは自動化を進めていた時代がひと段落して、操作性の向上に重きを置いていたころでしたが、翌年はCONTAXPENTAXの645もAF化するなど、自動化真っ盛りな時代でした。

結構な電気を喰うからか、設計上電池スペースを少しでも小さくしたいからか、その頃のカメラは大半がリチウム電池を使用する設計。確かに小さな電池一個で6Vの電気を賄うリチウム電池は、オートフォーカスのカメラにはもってこいな電池です。

でも、リチウム電池は高い!

当時の定価では確か一個1600円してました。

使い捨ての電池で1600円は学生には辛いので、単三電池だけで動くカメラは貴重な存在でした。

なので、単三電池4本で動くXR-10PFは当時としては貴重な存在でした。

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XR-10Pに比べて底部が膨らんでいるのが特徴。安定悪いです

あると安心な装備(使うとは言ってない

XR-10PFは省略されがちな機能や簡略化されがちな部分に手を抜かず装備しているのが特徴でした。

例えば、絞り込んだ状態をファインダー内で視認できる「プレビュー機構」。

スカスカのファインダーが主流となっていたこの時代にマニュアルフォーカス機らしく絞り込んだ状態を視認できるプレビュー機能を専用ボタンで装備したことは、結構なセールスポイントでした。当時の拗らせちゃった系なユーザーの心にはグッとくるものがありましたね。私も含めて。

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右手親指で押せる位置にあるプレビューボタン

ファインダーと言えばこのカメラ、ファインダースクリーンが交換できるんです。

上位機種にしか無い機能ですが、考えてみればXR-10PFはRicohのハイエンド機。交換できても不思議ではありません。今となっては交換スクリーンの入手はほぼ不可能なのが悲しい所ですが…

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交換可能なファインダースクリーン

それから、スタジオ用のストロボやナショPみたいなグリップストロボにも対応可能なシンクロターミナルも付いていました。この辺はストロボ使わなくっても「ジェネレーターに繋げられる」ってだけで安心できるもんです。実際はホットシューがあれば事は足るんですが、安心感って面では付いてるのが望ましい装備でしたね。

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当時は珍しかったシンクロターミナルも装備

あとはスポット測光ですね。当時の流行りもありますが、画面の真ん中数%の円だけを測光するこの方式は、そこそこのグレードのカメラにしかついていなかったんですが、XR-10PFは37000円なんていう廉価版でありながらも装備していました。

あとは、EOSやαがプラスチックの塊になって行って、フィルム室までプラスチックで作られていたこの時代に、きちんと金属を多用してしっかりと作られていたのは頼もしい所でした。EOSkissとかちょっと力入れて握るとギシギシ言うんで、非常に不安だった覚えがあります。

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フィルム室も含めて金属を多用。フィルム給送は赤外線読み取り式という豪華版

残念なパッケージ

ここまで良い物を持ちながら、操作系の残念さですべて台無しなのが惜しいですね。

実際、1979年のXR-1から始まったRicohのXRシリーズはこの機種で事実上終止符を打つ形になりました。

マニュアルフォーカスがウケなかったからとか、大手メーカーの広告力がとかもあるんでしょうが、何よりも操作系がマズかったんだなぁーってのが悲しいけど現実なんでしょうね。

デザインはかなり好みなんでRicohもミラーレスでこの手の「Rebel」な感じの機種をもう一度出してほしいですね。

もちろん操作性は一新して…

 

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週刊ヤフオク落札速報 今度はXR-10PF

CanonT90のような多機能マルチモード機?

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RicohXRシリーズの最終形態です

ここのところ、人気の無いモノにうっかり入札してしまってそのまま落札というのを毎週繰り返しています。

我ながらヤバいなとは思うんですが、数百円の話なので家族には勘弁して貰えたらなーと思ってます。

で、今回のブツなんですが、RicohのXR-10PFってカメラです。

ブログでこのストロボ無しの記事を発見したのも落としちゃった原因の一つですね。

cosinon.hateblo.jp
存在はすっかり忘れてましたが、思い出したら俄然興味が湧いてきました。

Kマウントばっかり増やしてどうするねんーって感じですが、安くて面白そうなものって探すと、Kマウントになってしまうのです。仕方ないですね。

時代背景

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ストロボを内蔵したのがこの時代のスタンダードって感じしますね

 XR-10PFが登場した1995年はすでにオートフォーカス一眼レフも成熟期。

Canonからはすでに前年、EOS-1nが発売されておりMINOLTAはα707si、翌年の1996年にはNikonのF5が登場するなど高性能・多機能から使いやすい操作系の確立に各社腐心していた頃ですね。

前述のα707siYAPENTAXから出たMZ-5なんかに当時の操作系統への苦労が偲ばれます。

確かにこの時代、カメラが一気に使いやすくなった気がします。

そんな中登場したのが、RicohのXR-10PFです。

時代に逆行

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Ricohなんで、もちろんマニュアルフォーカスです

とはいえ、Ricohオートフォーカス機を作ってません。

勿論このXR-10PFもマニュアルフォーカス。

ですが、前々作のXR-Xをベースに機能を盛り込んだ意欲作だと聞いていました。

シャッター速度こそ1/2000~15秒(オート時は30秒)のシンクロ1/00という物足りないスペックでしたが、プログラムAE・絞り優先・シャッター優先両用AE シャッタースピードマニュアル可能 平均・スポット測光切り替え・ファインダー内に露出その他LCD表ー等々の多彩な露出制御に多機能の内臓ストロボを備えたRicoh一眼レフの最高峰という触れ込みでした。

なかなかに期待は高まります。

また落としてしまった…

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グリップのロゴが晩年のRicohらしいデザインです

そんな高性能機がヤフオクで3000円もしない値段だったんで、試しに入札してみたら(この時点で残り3日ありました)その後に誰も手を挙げず、そのまま落札。毎度のパターンです。Ricohは特にこの流れが多いなぁ…

前回のα9000が不動品だったので、今回は動いてくれよと祈るような気持ちで届いたブツを弄るときちんと動いたので安心しました。

が、どうも動かし方がおかしいのです。

変態操作系

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背面のシールが無いと何もわかりません。
裏蓋をデータバックとかに換装しちゃうと詰みます。

普通に考えて露出モードを変えようとしても 、モード表示がありません。

マルチモードならPS(Tv)A(Av)Mの基本モード+αってのが普通なんですが、Auto/A・offの謎表示。加えてモードボタンもMODE1とMODE2の二つに分かれていて、それぞれボタンを何回か押して変更したい項目を表示してダイヤルで選択するーという、どうしたらそんな方法を考え付くのか問いただしたいレベル。

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ビックリするぐらい使い難いモードボタン

この時期、カメラの操作系に対して各メーカーが腐心していましたが、その結果が明後日の方向へと向かってしまった悲しい事例ですね。

とりあえず、Auto/A・offでシャッター速度を自分で入力するか否かを決め、絞りリングで絞り値を自分で入力するか否かを決めるーというところまでわかりました。

FujinoミラーレスやPanasonicのLX100みたいにシャッターダイヤルが独立しているタイプならこの考え方はわかるんですが、これを液晶のしかも一般的でない形で表示されると面喰いますね。「A・off」って何やねんって感じで、使い難さにびっくりです。

そのほかにもMODE1とMODE2ボタンに雑多な機能が適当に詰め込まれているので、使い勝手は非常に悪いです。多分使ってきた中で一二を争うぐらい。

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ダイヤルの動きはEOSと逆なのでこれまた使い難いのです

Ricohはこの機を最後に35㎜一眼レフカメラの開発・製造を終え、有名なGR等の独自路線に舵を切っていく訳ですが、そう云った意味では記念碑的な存在ですね。

まあ、定価が37000円という当時のEOS-kissよりも安い設定だったんで、操作性含めてチープなのは仕方ないところなのかもしれません。色々と可能性を秘めつつもパッケージングのせいで台無しになってしまった、ある意味可哀そうな機種でしたね。

とりあえず試写してみないと…

 

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Ricoh XR- X

Ricoh XR- X

 

 

Shooting Old Film Cameras - Ricoh XR-M (English Edition)

Shooting Old Film Cameras - Ricoh XR-M (English Edition)

 

 

 

 

 

マイクロドライブ

規格同じでも使えないモノたち

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懐かしのマイクロドライブです

整理してたら奥に仕舞い込んでいたマイクロドライブが出てきました。

2008年頃はコンパクトフラッシュも値段が高くて、結構ギリの容量で撮ってたので、大容量(当時)なマイクロドライブってのは重宝したもんです。

考えてみたら、当時はバッファの容量が少なかったからかカメラの処理能力も遅くて、またフィルム時代の撮影間隔が抜けきらないこともあって、書き込みの遅いマイクロドライブでもそこそこ使えたのでした。

コンパクトフラッシュもエエ値段してましたからね。2GBで5000円、4GBで10000円弱ってところでした。ただ、当時からHDDとおなじでフラッシュメモリに比べて寿命が短くて壊れる可能性が大きいといわれてたので、若干怖がりながら使っていたのを思い出します。

私のマイクロドライブは幸いにして撮影中に壊れたことは無かったんですが、壊れることを危惧した先輩からタダでマイクロドライブを譲ってもらえて、予備として大変心強かったのを覚えています。

時代の徒花的

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コイツにはお世話になりました

そんな感じでフラッシュメモリが高いので、一般的になりつつあったUSBメモリもそこそこ高価なもの。

そんな折、ソフマップをぶらぶら歩いていると、「マイクロドライブUSBメモリ」みたいな品物を発見。ネット納品が発達してなかった当時には大変有用な商品に見えて衝動買いしてしまいました。

確か5000円ぐらいだったと思います。

容量考えたら結構安いのでお得な気がしてました。

それなりに活躍してくれましたが、やはり書き込み・読み込みの時間がかかるので次第に使わなくなってきてました。

案の定

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左がUSBメモリから出てきたマイクロドライブです

そんなハードな使い方をしていなかったにもかかわらず、一年もしないうちにPCで認識しなくなりました。

まあ、そうやろうなーなんて思いながらも、捨ててしまうのはちょっと惜しい…

それに捨てるなら中身を確認してやろうと考えて、ちょっとバラすと想像通りにマイクロドライブが出てきました。

不思議なのは外装には「5GB」と書いてあるのに、PCやカメラでは「4GB」としか認識しません。1GBは何処へ行ったんでしょうね…

外装と内容が異なる業務用っぽい外観のマイクロドライブは、それだけでも結構怪しかったんですが、とりあえずフォーマットしたら普通に使えたので驚きです。色々と不安が募ります。

そんな怪しいマイクロドライブですが、数年プライベート&重要じゃない用途に使ってみました。不安要素は沢山あったんですが、特に深刻なエラーも無く使えたのでお買い得だったと思います。使う旅にドキドキするので心臓には悪い目でしたけどね。

現在はというと

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CFに比べると分厚過ぎてMk3以降のEOS5Dには入りません

思ったよりも使いものになったマイクロドライブなんですが、EOS5DもMK3からはダブルスロットになったせいかTipeⅡのカードが入らない仕様になったので、残念なことにマイクロドライブが使えません。

信用ならないメディアをSDと同時に使うことによって、エラーが出た時の保険を掛けることができると思ったんですが、皮肉なことです。

なので、現在は初代5Dや5Dmk2を使って家でブツ撮りとかするとき用に使ってます。当時使っていた1GBや2GBのコンパクトフラッシュよりもはるかに使用頻度が高いのは皮肉なもんです。

意外とイイ買い物したのかもしれません…

 

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ライトボックス?シャーカッセン?

フィルム時代の必需品

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あると便利なライトボックス

ライトボックスってご存知ですか?

ポジフィルムをよく使う方は必需品ともいうべきアイテムです。

昔は現像所には必ずありましたし、DPEの受付にも大抵ありました。

そう言えば知らないうちに見かけなくなってたんですが、手元にあると便利なんですよね。

最近、4×5サイズのシートフィルム用と思しき小さいのをジャンク品で手に入れてみたら、これが結構使い易くて驚きました。

 小さいのって結構便利なんですね。

 

シャーカッセン?

話がズレるんですが、お医者さんに行くと診察室には必ずレントゲン写真とかを見るための大きなライトボックスがありました。

最近は電子カルテ化が進んで、新しくできた病院やクリニックでは見かけなくなりましたが、大きい所だと教室の黒板みたいな大きさのヤツがあったりしましたね。

 

 

私は「シャーカッセン」と耳で聞いて覚えていたんですが、正確には「シャウカステン(ドイツ語Schaukasten)」って言うらしいですね。

和製英語(ドイツ語?)って感じですね。

因みにAmazonだと「ライトボックス」よりも「シャウカステン」で検索したほうが、多くの商品にヒットするので驚きです。

未だに需要はあるみたいです。

鑑賞及びセレクト用

 

話を元に戻して…

ライトボックス、元々は現像済みフィルムのセレクトや鑑賞に使うものなんですが、複写にも使いました。

現像済みのフィルムを撮影して、コピーを作るという作業が複製のできない時代にはあったんですが、デジタルでは要らない作業の一つですよね。

現像済みのフィルムはスキャンすればその方が良い結果が得られますし、確実です。

でも、ブローニー判以上だと対応しているスキャナーって少ないんですよね。

急にお値段も高くなりますし、それほど頻繁に使わないのに高価な機材を導入するのは勿体ない気がします。

そう思ってたんですが、最近ブローニー判の現像済みネガフィルムをライトボックスでお手軽複製したら結構便利なことに気付きました。

スキャナーよりも手早くできますし、仕事ではない人に見せる程度の用途ならこれで十分な気がしてきました。

妻に見せると、35ミリフィルムで言う所のパーフォレーションの部分がエエ感じらしいです。そういえば最近見なくなりましたからね。あの部分。

あとはスキャンしたくなるようなネガをもっと作らないと…

 

 

 

 

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TAMRONA001 衝撃のロープライス

70-200F2.8の中では最安?

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デカい・重い・AF遅いーの三拍子揃ってます。

文句はあっても飛び抜けた所があるなら、多少の不便には目を瞑っても良いと思うものです。

デカい・重い・AFが遅いーなんてのは、多少使い続けている機材に対して感じる不満点としてはよくあるもの。

まあ、それらの不満点があっても使い続けるのは、よっぽど愛着があるか、若しくはある用途ではその機材しか使えないからーのどちらかでしょう。

私がTAMRONのA001を使い続けるのは、後者の理由からです。

出来れば新型に替えたいんですが、新型を買っちゃうと手持ちのレンズと性能が被るんですよね。困ったもんです。

購入動機

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昔はTokinaの専売特許みたいな機構だったAF/MFのスライド式切替

何よりもこのA001、値段が安いのが魅力でした。

新品で6万円を切るプライスは純正のF4クラスレンズよりも安いお値段。

動き物を撮らないならーなんて考えでついつい買ってしまたのでした。

その時は手持ちの望遠ズームレンズはEF70-200㎜F4Lしか持ってなかったので、ちょっと試してみたい気持ちもありました。

純正のEF70-200㎜F2.8Lisはモデルチェンジを繰り返して修理が心許なくなるのと、借りた時に感じた逆光耐性の無さに手を出しかねていたので、渡りに船と言う感じでした。

初めはオールマイティー

 

 

 

 

「70-200はF4で十分」なんて嘯いていた当時の私ですが、やはり開放値F2.8の恩恵は多分にあって、あっという間に常用レンズに。

逆光耐性もそれなりで、描写は結構イイ感じ。

これは良い買い物したなーなんて思っていたんですが、最大の欠点がありました。

それはオートフォーカスにしたときの「作動音の大きさ」と「動きの遅さ」。

作動音ですが、モーターとギアの雑音が1985年のα7000のようで大変ウルサイのです。

ヨドバシで手に取って確認したときは「思ったほどうるさくないな」と感じたんで購入したんですが、静寂なところで聞くと本当に耳障りなぐらいウルサイんです。インタビューとかでも一度ピントを外すと合焦点へ戻ってくるまでに結構な騒音をまき散らすので冷や汗かきます。

考えてみたらヨドバシカメラなんていう雑踏の中で作動音を確認したって何の意味も無いのでした。今後の反省点です。

なので、結局は純正のEF70-200㎜F4に戻るのでした。

捨てる神あれば拾う神あり

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最短撮影距離は驚きの0.95m。コレがウリです。

やっぱり使い難いレンズはダメやなぁ…なんて思っていたんですが、意外な転機が訪れました。

普段撮っている居酒屋さんのメニュー写真で発注先から「もうちょっと引いたのも添付してくれ」って言われたんです。でも、料理撮影の際はマクロレンズを付けたカメラを三脚に固定して撮るもんで、一々レンズ交換してたら効率が悪いです。

そこで、目を付けたのがこのA001。

最短撮影距離が0.95mなので、200㎜ならメチャメチャ寄れますので単品料理の写真も楽々。

コースの写真も初めに90㎜辺りで撮影したのを店側に見せてOK貰ったら、70㎜に引いたのも撮って、発注先に渡せます。

これはこのために買ったようなものだと思って、それ以降は料理撮影専属レンズにしています。

その間に純正のEF70-200F2.8も買い足したので、料理撮影専用&壊れた時の予備レンズとして活躍してもらってます。

擦り切れ

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直ぐに焦点距離がズレるので、パーマセルテープで仮押さえ

そんな感じで縦横無尽とはいかなかったんですが、飛び抜けた近接性能で重宝させてもらっていたA001ですが、コストダウンの影響か、それとも用途に合ってないからかズームリングがスカスカになってきました。

それだけなら別にイイんですが(いや良くないか)、三脚に固定して少しした向けた状態で使うんですが、自重で焦点距離が動く事態が発生。露出をバラシて撮ってるときに画角までバラバラになってしまうという嫌な事態になってしまいました。

調整出すにもコイツの代替が難しいので、とりあえず今は画角が決まったらパーマセルテープで固定することで急場を凌いでいます。

外観はゴツくて重くてガッチリしてそうなのに、内部は随分とデリケートだったみたいです。

新型に替えるのも気が乗らないので、騙し騙し使っています。

もう一度同型買おうかな…

 

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LeicaM4-2用貼革 3年越しで貼ってみました

剥がした姿もそれなりに良かったので…

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革を剥がした姿。意外とエエ感じです。

Leicaって中古で買うと革がボロボロの時ってありますよね。

私のM4-2はカナダ製で比較的新しいヤツなので、始めは調子よかったんですが、10年ほど経ってから徐々に革がボロボロ剥がれてくるようになりました。

一気に剥がれるんではなくて、ひとかけらふたかけらが徐々にボロボロと落ちていく感じ。まあ、転売目的や床の間に飾る目的でLeica持ってるわけじゃないんで初めは気にしてなかったんですが2割程剥がれたLeicaは大変みすぼらしい姿。そのうち鼻毛を抜くノリで革を剥がしてしまうようになってしまったので、これはイカンと革を張り替えることにしました。

純正は問題外

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裏側はボロボロです

私は悪評高いM4-2を使うぐらいなんで、純正で治すなんてのはもってのほか。

なるべくお金かけずに治したいもんです。

幸いにしてネットでちょっとググったら、お手頃な張革を売ってるショップが数点見つかったので、コストのみを考慮して選んでみました。

どの皮がどれくらい持つかなんて使ってみないとわかりませんもんね。

でも、なるべく純正に近いのを…なんて思って探すあたりに見栄を捨てきれない自分が垣間見えて嫌になります。

到着までの準備

 

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此処で注文しました。

 

とりあえず代替の革を注文したのですが、到着を待っている間にも革がボロボロ剥がれてきて不細工なので、思い切って全革剥がしをします。

ボロボロ落ちるぐらいだから革なんて直ぐに剥がれるだろうと思ったら、貼りの弱い所と強情なところがあって、思いのほか苦戦しました。

接着剤が直で付いているところはシール剥がし剤が無いとお手上げ。カメラのケミカルな薬品を塗布するのは結構勇気がいりましたが、革の上から革を貼る訳にもいかないので、勇気をもって一歩前進。多少の黄色い接着剤痕は残りましたが、概ね奇麗になりました。

意外とイイ感じ

 

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革はこんな状態で届きます

 

革を剥がしたLeicaの姿は意外にも良い感じ。

限定品でカラーバリエーションがあるLeicaの現行品が頻繁に発売されますが、それに近い感覚。革を剥がした跡がアルミダイキャスト剥き出しなんで、アルミ色って感じです。

勿論、お高いLeicaのカラバリとは奇麗さは似ても似つかんのでしょうか、黒一色だったカメラがパンダ模様になると新鮮です。

ちょっと暫くこのままにしておこうかなと思って、革が到着してもしばらくアルミ剥き出しの姿で使ってました。

まあ、70㌫ぐらいは貼るのがめんどくさかったからなんですけどね。

剥き出し状態

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貼り付けていきます

普通のカメラは滑り止めが主な目的の革が無くても、手が滑る以外に問題は無いんですが、フィルム交換の時に其処蓋を開ける方式のM型のLeicaだと、其処蓋の漏光を防ぐのに貼革が一役買っているのではないかと思ってしまいます。

実際に被害は無かったんですが、やっぱり金属だけで蓋をした状態よりも、革で若干押さえている方が安心です。

なので、一念発起して革を貼ることにしました。

というよりも、掃除してたら貼革の入った封筒が出てきたので、革を貼るのを思い出したって方が正しいです。

存在をスッカリ忘れてました。

3年越し

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ストラップ外すのをスッカリ忘れてました

出てきた封筒を開封してみると、注文書が出てきました。

見てみたら日付が2017年の6月。

実に3年以上も寝かせてました。

注文から日が経ってるので粘着力が心配でしたが、未開封が幸いしてか、はたまた元々の製品クオリティが高いからか、すんなりと貼れました。それはもう拍子抜けするくらい簡単でした。

ちょっとカーブになている所の接着は怪しいのですが、サイズもピッタリでちょっと感動。新品に戻ったとは言わないまでも、買った時に戻った位の感覚です。

こんなことならもっと早めに貼っておけばよかったです。

さて、Leicaも革を貼って使いやすくなったんで、フィルム詰めてバンバン使わないと…

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この辺りが少々不安です

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AF75-300㎜ MINOLTA製はお安いので…

コストパフォーマンスは抜群

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私的にMINOLTA時代の銘レンズですね。

以前、ご紹介したXi Zoom100-300㎜F5.6ですが、当たり前ながら「思った時に撮れない」ってのがネックになって使ってませんでした。

 やっぱり黎明期のパワーズームは使い難いことこの上ない代物でした。

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さらにはα9Xiも売っ払ってしまってたので、オートスタンバイやらなにやらのアレな機能がオミットされていたら動きの悪いパワーズームなんてお荷物でしか無いですもんね。

そもそもオートスタンバイとか、あの辺の機能自体がお荷物でしか無いような気が…

まあ、αの望遠ズームなんて無くてもそれほどーというよりも全く困らないんですが、やっぱりあると楽しいのが望遠ズームですよね。

幸いにして、CanonのEFマウントとMINOLTAのαマウントはジャンクコーナーの常連と言うよりもスタメンなんで、直ぐに代替のレンズが見つかりました。

それが、今回のAF75-300㎜F4.5-5.6です。

ちょこっとスペックアップ

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少しワイド側に広がってます

以前のXiZoom100-300㎜F5.6に比べると、焦点距離が75㎜に伸びて、解放F値が75㎜側でF4.5と半段明るくなってます。

実はこのレンズ、結構マイナーチェンジを繰り返していて、α7000時代からカタログにあった長寿なヤツです。

入手したのは多分α7700i時代のもので、個人的にはこの時代のデザインが一番いいんじゃないかなと思ってます。一世代前のα7000時代に発売されたレンズはマニュアルフォーカスでの使用が多分に考慮されていて、ピントリングの回る幅が結構広いんですよね。オートフォーカスで使うと無駄に回さないといけないので、動きが若干もたつくのが難点でした。

そしてこのレンズ、光学的には初代からそれほど変わっていないようで、それならばコストダウンが図られたコニカミノルタ時代のヤツよりもMINOLTAがイケイケだったバブル期のヤツの方がしっかりしていそうな気がします。

実際、30年経過したとは思えないほどのガタツキの無さは、古き良き時代のMINOLTAを彷彿とさせます。

凡庸なレンズ

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そう言えばこのボタンは何用でしたっけ…?

でもまあ、いくら外装がしっかりしていても描写がダメなら何の慰めにもなりません。

幸いにもコイツはアタリなようで、メチャメチャイイ!!って訳では無いのですが、文句を言うほど悪くも無いという凡庸な感じのレンズ。実際に使っていてもダメっぷりを披露できるほどのウィークポイントは見つかりません。

寧ろ、意外と良かった…って感じることの方が多いです。

考えてみたら、MINOLTAの最盛期、始めにα7700iやらα8700iやらを買ったユーザーが次に買うのは多分このレンズだったんじゃないでしょうか?

勿論、SIGMAやらTAMRONのお安いセットに流れた人もそれなりに居たでしょうが、純正信仰ってのは根強いもので、当時のサードパティはバイト代が足りなかった時の最期の頼みーみたいな側面があった気がします。

電車やらや飛行機やらを撮りたいと思っていた当時の少年たちにはこのレンズはピッタリだったはず。α7700iだと標準レンズが35-105㎜なんで、70-210㎜だと変化が少ないので、300㎜まで伸びるこのレンズの方が需要は多かったんじゃないでしょうか。

それほどデカくも無くて、重すぎず、AFも速い。良いこと尽くめな気がします。

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再掲ですが、このレンズは山登りにもピッタリです(α-7DIGITAL)

コレがジャンクとはいえ1000円程で手に入るなんて、良い時代になったもんです。しかもAPS-Cのカメラに装着すれば、450㎜F5.6と結構なモノになります。

αマウントのカメラをお持ちの方なら買って損はないはず。

問題は私の場合、手持ちのαボディがイマイチなのしかないので、気合入れて撮るならそれなりに良いカメラを調達する必要があるんですよね。

いつの時代も趣味にはお金がかかるもんです。

 

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Minolta AF 75-300mm F4.5-5.6 F/4.5-5.6

Minolta AF 75-300mm F4.5-5.6 F/4.5-5.6

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