雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

大寒でしたね

今日もいい夕焼けでした

気付けば昨日は大寒でしたね。

仕事終わって港の方を見たらいい感じに夕焼けでした。

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対岸に陽が落ちるのできれいです

沖の方を見てみると遊弋している船が見えてこちらもイイ感じ。

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灯台の位置が中途半端かも…

もう一度対岸に目を凝らすとクレーンがシルエットになってます。

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クレーンのシルエットは一日の終わりな感じがして趣深い気がします

20日大寒ということですが、神戸はそれほど寒く無くて過ごしやすい一日でした。

雪も良いですが、寒いのは敵わないのでこれぐらいが良いのかもしれません。

暖かくなって早くコロナ騒ぎが収束に向かってくれることを願ってやみません…

 

 

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MAMIYA ZMクオーツ マミヤ最後の35㎜判

言い訳みたいですが「入札した覚え無かった…」

 

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MAMIYAのZE-Mです

「入札した覚え無かった…」

ってのが第一印象。

ヤフオクでついつい追っかけてしまうのがMAMIYAのZシリーズ。

不遇だったシステムって燃焼不良の夢が詰まっていて好きなんですよね。

今回落としたZMは、中判カメラではベストセラー連発だったMAMIYAが何回もコケた、35㎜判の最終シリーズの最終機です。

先日、「落札しました」って通知が来たので吃驚して見てみたら、様子見的に入札したMAMIYAのZMを落札してました。どうやら誰も入札しなかったみたいです。

それはそれで悲しい…

MAMIYAの35㎜判

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なかなか精悍なスタイルです

その昔、今よりもたくさんのメーカーが一眼レフを作っていた時代にはMAMIYAも35㎜判を製造・販売してました。

はじめは古の「エキザクタマウント」で1961年にマミヤ プリズマットNPってのを投入。

意外と歴史は古いです。

試作機はミランダよりも前にペンタプリズム付きで発売されたそうなんで、もう少し開発スピードが速かったらMAMIYAがアイレベルファインダーを備えた世界初の一眼レフを作るメーカーになっていたかもしれません。

その5年後に今度は「M42スクリューマウント」でマミヤセコール1000TLを発売。

同マウントで何台かのモデルチェンジを経たのち、今度は1972年にマミヤセコールオートXTLって機種でレンズマウントを「バヨネットESマウント」に変更して新たなシリーズ展開を図ります。

このXシリーズはそれほど売れなかったのか、たった6年後の1978年にまたもやマウントを変更してマミヤNC1000を発売。「バヨネットCSマウント」で新しいシステムを展開します。

これで落ち着くかと思いきや、僅か2年後の1980年に電気接点を採用したレンズマウント「ミラクルマウント」を備えた新たなシリーズを展開。その第一弾としてマミヤZEを発売しました。

約20年で5回もレンズマウントを変更されたんじゃ、大枚叩いて一眼レフを買ったユーザーはたまったもんじゃないでしょうね。レンズ購入計画しててもサッパリワヤですわ。

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MAMIYAなんでレンズはセコールです

最期のミラクルマウントでは、装着レンズの焦点距離をボディーに伝達しいて、他にも空き接点を多数用意していたようです。当時のカタログには「今後登場するであろう多様な撮影機能にも対応できる」なんて謳っていたみたいですが、MAMIYAは1984年に大沢商会が倒産した影響を受けて倒産。一眼レフの製造は打ち切られてしまったため、ミラクルマウントはミラクルを発揮することなく消えていきました。

MAMIYA最期の35㎜判一眼レフ

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クオーツ制御ってのがウリだった時代です

ラクルマウントの本領を発揮したのは、このZMより一つ前の機種、MAMIYA ZE-Xですよね。
「X」と書いて「クロス」って読ませる感覚もすごいですが、当時のマルチモード機(こういった呼び名も懐かしいですが、すべてのAEを備えたカメラって意味です)としては結構イイ線行ってたカメラだったと思います。

ラクルマウント初期のZEやZE-2は外装も安っぽかったんですが、ZE-Xからはプラスチック外装ながら結構重厚な感じに仕上がってました。

因みにZEは私が以前勤めていた小さな新聞社で取材カメラとして使われており、デジタル化して使わないからと譲り受けてしばらく使ったんですが、絞り優先のみで使い辛かったためにPENTAXのIST-Dを買うときの肥やしになってもらいました。

あの時売らなきゃよかった…

さてZMクオーツですが

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独特のケーブルレリーズ穴が特徴的

さて、表題のZMクオーツですが、これはこれでなかなかイイカメラだと思います。

レンズの絞りリングにAEポジションがあるんで、FUJIFILMのミラーレス機のように、絞りリングをAEポジションにしたら シャッター優先AE、シャッターダイヤルをAEポジションにしたら絞り優先AE、両方をAEポジションにしたらプログラムAEになるーなんてことはなくて、単に絞り優先AEとマニュアルが付いただけの当時として標準的なカメラです。

ただ、CanonAE-1みたいにマニュアル時は露出計が使えないなんてことは無くて、ちゃんとメータードマニュアルも使えます。この辺りはさすがにちゃんとしてますね。

シャッター切った時のタイムラグも短めで好感が持てますし、ファインダーも見やすいです。

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電池は独特な方法でセットします

問題はレンズのラインナップが無さすぎること。

広角レンズは28㎜が最短なんですよね。流石ミラクルマウント…

このマウントのレンズは滅多に売ってませんので、50㎜一本勝負になりそうです。

 

 

mamiya 645 210mm F4

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Mamiya RZ67 プロII D Body

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マミヤ Mamiya ZD 【ボディ(レンズ別売)】

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Lマウント35㎜F2とRF35㎜F2

比べるまでもないですが

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4世代ほど隔たりがあります

50年以上前の35㎜と現代のRF35㎜F2を比べてみました。

と、言っても光学性能に関しては比べるまでも無いですので、何となくの雰囲気だけでも感じていただければ、と思います。

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左がLマウント35㎜F2右がRF35㎜F2。Lマウントの方は周辺が落ち落ちです
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F5.6まで絞ると周辺光量も解像度もはマシにはなりますが…

当然のように周辺光量は落ちまくりです。

あと、絞り開放だと無限遠でも周辺部は乱れますね。

遠景でも全然ダメです。

あとは面白くない絵ですが

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やっぱり昔のレンズはモヤっとしますね

昼間はこんな感じですが、夜の人工照明下だと

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光源が入ったら途端にダメですね

人物撮ったのも行きたかったんですが、時間オーバーです。

当たり前ですが、昔のレンズは癖が強すぎて汎用性は低いですよね。

半世紀前の方々はこういったレンズを駆使して作品を取られていたのだと思うと頭が下がる思いです。

弘法筆を選ばずーですね。

見習わないといけません。

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見た目は素晴らしいです

あと、このレンズに限らずですが、この時代のレンズって見た目がカッコイイんですよね。仕上げ丁寧ですし…

今度はこのレンズの良い所を引き出して撮らないと…

 

Nikon ニコノスV 35mmF2.5付き

Nikon ニコノスV 35mmF2.5付き

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雑なビデオカメラ EXEMODE SD MOVIE CAMERA

スマホカメラに何一つ勝てることが無いという代物…

 

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謎のビデオカメラ?

CanonPowerShotA60や同35㎜F2レンズと共に発掘した謎のビデオカメラ。

衝動買いとしか言いようのない買い物でした。
EXEMODEのSD MOVIE CAMERAって言うらしいです。

愛称も形式番号もありません。EXEMODEって会社のSD MOVIE CAMERAです。

三宮の地下街にあるDPE屋さんで「現品処分」って書かれて売られてました。
2009年ぐらいなんじゃないかと思います。

2021年現在からすると一昔前ですね。

当時はまだガラケー持ちで、iPhoneも出たばっかりな時代。

動画に限らず映像撮影は専用機材の方が優れているのが当然な風潮がありました。

一応、ビデオカメラはあるものの「これぐらいでビデオカメラ出すのはちょっと大げさかな?」って時にさっと動画を録れると良いなと思って衝動買いしました。

パッと見はビデオカメラですが…

ところがまあこのEXEMODEのSD MOVIE CAMERA、見た目はビデオカメラ然としてますが中身は大変ショボいモノ。

当時のデジカメについていた、まだオマケ機能的だったムービーの方がナンボかマシな画しか録れません。

使い難い点は次の三点。

先ず何と言っても固定焦点。

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一応下にビデオライト的なものも見えますが、光らせ方がわかりません。ダミー?

写真撮る際にはマニアックな単焦点レンズも動画だと単純に使い難いレンズです。

コスト抑えるための単焦点化なんで、光学性能に関してはお察しの通り。

因みにAFもありません。パンフォーカスです。なかなか酷いもんです。

そして、謎のスクウェアフォーマット。

写真も動画もデフォルトで真四角の映像が撮れます。

というよりも、4:3とか16:9とかは録れません。

大きな画面で撮ることを考慮されていないので真四角です。

たぶん大画面に耐えられなというよりは、当時の携帯電話で見ることを第一としていた節がありますね。当時の携帯電話は所謂ガラケーが主流。これ以上は見るに堪えない粗が目立ちます。

因みに音質も酷いです。

最期に使い勝手最悪の液晶画面。

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開くだけの液晶画面。これなら固定でもいいような気がします

ビデオカメラのように開く液晶画面はティルトできない粗末な物。

なまじビデオカメラ然としているので、開いた液晶が稼働しないと面喰います。

画質も明るさも落第点なので、外で使うと見えません。反射押さえようにも液晶が動かないので日中の晴天下で使うのは相当辛いです。

これ使うぐらいならガラケーのムービーで十分って感じです。

正直、消費者を騙くらかすためにこの形をしていると言っても過言ではないので、これはこれで正解なんでしょう。使い難いったらありゃしないんですけどね。

あと、単四電池を3本使用するって中途半端なところも地味にメンドクサイです。

この時代のチープな中国製電子機器は単四電池3本仕様が多いですよね。

電池屋の陰謀かと当時は思ったものでした。

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懐かしのKODAK電池が入ってました。液漏れしていないところは優秀です

発掘してみて…

そういえば存在も忘れていたんですが、発掘したこのカメラに入っていたSDカードを見てみると、部屋の中で撮ったものが殆ど。そりゃそうなりますわな。

現在高校生の娘が幼稚園ぐらいの時に撮ってるみたいで懐かしさが溢れます。

まあ、ひと月もしないうちにこのカメラに飽きてしまってそのままお蔵入りってなってたんでしょうね。

拙い映像が昔の8㎜ムービーみたいでエエ感じでした。

最期はスイッチを切り忘れたみたいで数時間・1.8GBにも及ぶ長大な映像を残して終わってました。

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SDカード仕様です。もちろんSDHCには非対応

いやいやこれは懐かしいなと思ってEXIFを確認してみたらすべてのファイルが2009年の同月同日同時間になってました…

そういや初めに時間設定した覚え無かったなぁ-なんてことを思いだしたんですが、これじゃ昔の8㎜ムービーと同様に撮影日時がわかりません。

こんなところまで懐かしい感出さなくてもいいのに…

 

 

 

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Canon35㎜F2 L2型のキットレンズ?

郵便局の売店仕入れた品です

 

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小さくてかわいいレンズです

ちょっと趣向の違う店に自分の好みの品があると、その商品が魅力的に思えて無性に欲しくなったりします。

例えば駄菓子屋でプラモデルを売ってたりすると、模型屋で見たそれよりも魅力的に思えたりするんですよね。

旅行先や普段いかない場所で見つけた近所でも手に入るような品物も、その場では2割増しに魅力がアップしたりします。

そう云った理由で買った訳では無いのですが、この35㎜F2は変なところで見つけたのも相まって買ってしまいました。

親方日の丸時代の郵便局、その売店

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RFの同焦点距離レンズと比べるとこの違い

大学生の頃、大阪駅前の中央郵便局でバイトしてました。

郵便局のバイトって時給は安めなんですが「外に出られる仕事」ってのが好きなんで、楽しくお仕事に勤しんでました。

昔の中央郵便局は大阪駅前なのに5階建てぐらいの建物ですが、昔の重厚な建築で、1フロアあたりの高さが結構あったんで見た目の高さはそこそこありました。

その最上階は食堂と売店になってまして、お昼時は結構にぎわいます。

売店は本当に昔ながらの売店って感じなんですが、何故かショーウインドゥにカメラが置いてあったんですよね。

しかも古いヤツ。

で、その中の1台がCanonレンジファインダーCanonⅤL2型で、35㎜F2レンズ付きで売ってました。お値段は5万円しなかったと思います。

丁度写真を始めて慣れた頃ってLeicaが欲しくなる麻疹みたいな症状に陥るんですが、ちょうどこの頃がそんな感じで、Leicaが欲しいけどお金が無いという極めて当たり前のことに悩んでました。

 そんな貧乏学生にピッタリなのがCanonレンジファインダー

LeicaのⅢ型よりも使いやすくてM型より若干性能は劣るものの汎用性は高くてロシア製よりも信頼性は高いです。

パララックス補正がないⅤ型ってのは引っかかりましたが、付いているのが35㎜F2ってのは魅力的。スナップは35㎜って固定観念もあるので思い切って買ってしまいました。

その月、郵便局で稼いだお金の半分ほどが郵便局内に吸い取られていきました。

レンジファインダー

レンジファインダーって奴は結構使いにくいもんで、前述のパララックスに加えて最短撮影距離の縛りって厄介なものがあります。

LeicaのL39マウントだと最短撮影距離は1mです。

50㎜だと「ちょっと寄れないな」ぐらいの感覚なんですが、これが35㎜だとメチャメチャ使いにくくなります。28㎜だと絶望的です。

レンジファインダーを使い始めたときには最短撮影距離が長すぎて困惑しますね。

なので、早々に使わなくなってしまいました。

35㎜レンズは寄れなきゃもどかしくってしょうがないですからね。

因みにボディのⅤL2はLeicaM4-2を買った時に先輩へ譲渡しました。

 

blog.kobephotomic.work

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あんまり使わないカメラばっかり持ってても仕方ないですからね。

発掘

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モヤモヤです

EOSR6とマウントアダプターを購入した際に思い出したのが、この35㎜のこと。

同時期ぐらいに買ったNikkorの50㎜は直ぐ見つかったんですが、35㎜がどうしても見つかりませんでした。

てっきり売ってしまったかと思ってたら、普段動かさない箱の隅に転がってました。

本当に普段使わない機材の始末が悪いので困ります。

さて、折角発掘した35㎜。

少しぐらい描写性能がイマイチだったところで、デジタルなんで撮影時に概要は把握できますし、多少写りが渋くても「味」って笑い飛ばせるぐらいのレベルだろうと思ってました。

今回問題だったのは保護フィルター。

時代が時代なんでスカイライトフィルターが付いてたんですが、これが結構モヤモヤで明らかに写りに影響あるレベル。

外そうとは思ったんですが、キツすぎてダメでした。

仕方ないのでそのまま撮ってみたところ、懐かしのソフトフォーカスフィルターで撮ったみたいにフレアっぽく写りました。

その他、周辺減光も結構酷くて絞り開放だと穴から覗いたような感じになります。

デジタルだと欠点が如実に出ますね。

そりゃズミクロンとは桁が違う値段ですからレベル違うとは思うんですが、思ったよりも癖が強かったのが印象的です。

小さいんで、ちょくちょく持ち出して行こうとは思いますが、最短撮影距離の長さは致命的ですね。

こんなことならヘリコイド付きのマウントアダプターにしとけばよかったかなと、若干後悔してます。

 

 

 

  

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汎用性が高かったPowerShotのAシリーズ A60

実用性を最優先したPowerShotのA60です

 

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スマートフォンのカメラがここまで進化し切ってなかった2000年代。

写真と言えばカメラで撮ってましたよね。

色々な機種がありましたが、どの機種も個性的で魅力がありました。

なかでも携帯性やデザイン性には各社力が入ってまして、金属外装で表面仕上げはピッカピカ。いつでも携帯できて高いお金出して買う価値のあるカメラを目指したデザインが多く見受けられたと思います。

背面液晶も大きいのを付けてしまうとコストが跳ね上がるので、いかに大きく見えるようにするか腐心したモノも見受けられました。

ただ、2000年代初頭の液晶って結構見辛かったんですよね。

サイズが小さいのはもちろん、大きくても色が偏ってたり、明るい所だと全く見えないのも多くありました。技術の進歩ってすごいですね。

そんな液晶等々の技術が確立していない時期に実用性第一をコンセプトとして作られたようなデジカメがPowerShotシリーズでした。

PowerShotといえば…

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適度な倍率のレンズが丁度イイです

PowerShotというと真っ先に思い浮かぶのが「G〇〇」シリーズ。

金属外装に黒塗装。少し大きめのボディーに一眼レフと近い操作性を備えた「好い線を突く」カメラでしたね。

さて、CanonにはPowerShotシリーズのほかにIXYシリーズもあって、こちらはAPSフィルムカメラのIXYコンセプトをデジタルに移行したような存在。

小さくてかわいくて高性能ーなんて感じでしたね。

外装はステンレスで、プラスチック外装に慣れた時代に反するように地味に高級感を醸し出していたのもポイント。

そんなIXYをデジタル化したんで結構人気を博したように思います。

そんなGとIXYの間?下?には廉価版のAシリーズってのがあって、こちらは実用一点張りでこちらもなかなか好ましいシリーズでした。

何より安いのが魅力でしたが、それだけでは無いんですよね。

汎用性の塊

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シンプルかつ使い勝手の良い軍艦部

Aシリーズの特徴としては

①単三電池

②チープな外装

③光学ファインダー

の三点かなと思います。

電池の性能が十分でなかった時代。単三電池が使えっるってのは結構なアドバンテージ。

もし出先で電池切れてもコンビニで電池買えば急場はしのげます。

撮れなくなるのが何より怖いので単三電池使用のカメラは当時貴重でした。

次にチープな外装ですが、金属を矢鱈と使用した挙句、ツルツル過ぎてシッカリ構えられないモノになってしまったカメラが結構あります。

今はスマホで写真撮るのに慣れたので気にならなくなっているかもしれませんが、シッカリ構えるのがブレない写真撮るための第一歩。携帯持ちではブレ易くて仕方ないと感じるのは私だけでしょうか?

その点、Aシリーズはしっかりとグリップがあるんで、ホールディングはバッチリでした。

そして、光学ファインダー。

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液晶がショボい時代に必須だった光学ファインダー

充てにはなりませんがアタリを付けることはできます。

何となく被写体が入るようフレーミングできるだけでもイイんです。どうせ記念写真なら後から見るんで、撮影時にもたつくよりは何倍も良いです。

小さく撮ってトリミングすりゃいいんですからね。

あと、メディアが当時としては汎用性の高いコンパクトフラッシュだったのも、メディアの単価が高いあの頃はありがたかったですね。使いまわせるってのは良いことです。

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CF仕様が便利でした。CFは懐かしのADATA

所持してたのはA60

そんなAシリーズですが、私が持ってたのはA60。

この後のA70から単三電池2本で駆動するようになってさらに便利なんですが、その分安く買えました。

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単三4本仕様。ちょっと重いんですがその分バッテリーは持ちました

何よりありがたかったのは雑に使っても問題ないところ。

当時幼稚園児だった子供たちに渡すと面白いもの撮ってくるので面白かったです。

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子どもが撮った謎の写真。戦隊モノのなかで地味なグリーンが好きとか…

世の中はまだガラケー全盛期だったんで、写真と言えばカメラが必要な頃でした。

考えてみればネットに繋がってないから何撮らしても流出しないので、安心してバンバン写真撮れせられたのもメリットだったかなと思います。

そんな使い勝手の良いPowerShotA60でしたが、肝心の画素数が200万画素。

今となっては話にならんのですが、当時としても厳しかったです。

ちょろっと見るぐらいの画像なら十分なんですが、何となく高画素が欲しくなるもので、IXYDigitalの各型を買ってからは次第に使わなくなってきました。

あと、この機種もご多分に漏れず小さい画素数に比例するような極小背面液晶で、とりあえず何が写ってるかぐらいしかわからないレベルで見辛かったです。

なので、部屋の隅で寝ていたみたいなんですが、掘り出してみるとなかなか精悍で使ってみたくなるデザイン。

入っていたエネループがダメになるぐらいにほったらかしにしていたみたいなんで、試しに新しい電池を入れてみたらウンともスンとも言いません。

機会ってヤツは使わないと壊れてしまうんで、コイツもダメかなと思って半日放置していたんですが、つい今しがた弄ってたら動きました!

生きていたとは驚きですが、今後は甥っ子にでも譲って最後のご奉公をしてもらおうかなと考えてます。

いや、それにしてもPowerShot系は丈夫ですね。

カメラメーカたるCanonの面目躍如ってところでしょうか?

 

 

 

 

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新聞屋時代のカメラ FujiFilm FinePix6900z

ハニカム水増し6MP

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FinePix6900です

新聞屋時代、デジカメ自体が貴重品で社内には2台しか無かったんですよね。

フジのFinePix 2900Zってのが1台とNikonCOOLPIX 2000ってのが1台。

何ともお寒い状況でした。

取材に行くとカメラが余りにもショボくて負い目を感じるほど。

ただ、新聞はタブロイド判でオフセット印刷のモノクロなので高画素の機種なんてのは「鶏を割くのに牛刀を用いるが如し」です。

それよりも、データ自体はPHSを使って送信していたんでデカいデータはそもそも送れないんですよね。ネットもVGAぐらいの画像しか上げないんで200万画素あれば十二分でした。当時はアウトプットの機材もショボいんでそれぐらいで十分だったんです。

ただ、色々と調べると当時の画素数は600万画素前後が主流。

写真屋としてはチープな機械で満足してられなかったんですよね。

で、仕事用に買ったのがFujiFilm FinePix6900zでした。

素数は600万画素を謳ってますが、ハニカムの水増しで実際のところは300万画素程です。まあ、画素数だけが画質の優劣を決めるわけでは無いんですが、何だか騙された感はあったりしますね。

取材先のカメラ

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当時としては結構な高倍率レンズです

当時は「1画素1円」時代。

ザックリいうと200万画素のEOS-1nデジタル機が200万円、600万画素が600万円弱ってラインナップでした。

こんな高いデジカメなんて誰が買うねん…

と、思っていたら、業界団体協会の広報さんが持って記録用写真撮っててビックリしました。

流石協会さんは金持ってはります。

比べてこちらは業界紙なのにFujiFilm FinePix2900zなんていうショボいのしか貸与されないので肩身が狭い気がしたもんです。

コレが業界内の取材だけならまだいいんですが、交通局が主催の地下鉄工事見学会見たいなのになると、今度は一般紙の方々も来られますんで、もっと残念な気になります。

周りを見渡すと一眼レフ形状のカメラばっかりなんで一人素人が混じってるみたい。

でも、一眼レフは20万円以上するのでおいそれとは買えません。

そうすると落としどころはこのテの一眼レフっぽい機種になります。

FinePix 6900z

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デザインは結構好きな感じです。

そんなこんなで近所のミドリ電化で買ったFinePix6900z。

丁度モデルチェンジ時期だったんで、展示品を買いました。

デザイン的にはけっこう秀逸な感じで好ましいスタイル。

水増しの600万画素とはいえ、フジの画質は大変きれいで、上手いこと当たると非常にイイ感じの画像を作ることができました。

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SuperハニカムCCDってのが懐かしい

ホットシューもあるんで、室内もそれなりに安心。

外付けストロボが使えるのは結構なアドバンテージでした。

起動は遅いんですがまあまあ使えるカメラでしたね。

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ストロボがあるのが当時の必須条件

後継機

ただまあ、展示品を買ったんですがFinePix6900zをの後継機ってのはどんなんだったんだろうと気になって知らてみたんでうsが、後継機は相当素晴らしい出来でした。

FinePix6900zの問題点は

①記録メディアがスマートメディア

②電池が容量少ない癖に高価

の2点が気にいらないポイント。

それが後継機のs602だと、基本スペックは同じながら、メディアにCFが使えて電源は単三電池ーという夢のような仕様。

もう少し待てばよかったと当時は後悔したんですが、考えてみたらこれに不満があったおかげでステップアップしたようなもの。

まあ、人生万事塞翁が馬です。

現状

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ショボい電池とスマートメディアonlyなスロットが最大の弱点

で、今は機材の山の片隅で眠っています。

今回動かしてみようと思ったんですが、電池が死んでいてダメでした。

記録媒体のスマートメディアもダメになっていて、完全に置きモノと化していました。

まあ、このカメラ自体は八面六臂の活躍をしてくれていたので、静かに寝ていてもらってもいいような気がします。

 

 

 

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