雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

外光オートストロボ もうKAKOの存在

今じゃメッキリ見なくなりましたが

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オマケのストロボたち

以前(相当昔ですが)はよく見かけたサードパティの外光式オートストロボ。

多分今はどのメーカーも作ってないんじゃないでしょうか?
Nationalのダジャレみたいな商品名の「ストロボット」とか懐かしいですね。

会社が純正を一台しか支給してくれなかったのでよく使いました。

ネガだと一段アンダー設定したらイイ感じなんですよね。

あと、貧乏学生は高価い純正品のストロボが買えないので、SUNPAKのAUTO25とか使うのが定番だった気がします。

外光オート

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シンプルな背面パネル。YASHICAはマニュアルストロボでしたね

外光オートってのはストロボ本体にセンサーが付いていて、カメラに設定した絞り値をストロボに入力、その絞り値で適正になるようにストロボ本体が調光する方式です。

カメラとの接点はX接点があればOKなんで、他メーカーでもなんでも使いまわし出来るのがいいところ。

逆に絞り値をイチイチ設定してやらないといけないので、とっさの時に設定し忘れてドカン炊きやドアンダーになるという恐ろしい機械。ネガフィルムの広いラチチュードのお陰でようやく実用になる代物でした。

機構が単純なのか色々なメーカーから出てまして、90年代はNational(Panasonic)とSUNPAKの二社が双璧でした。

またもやおまけネタ

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何ともレトロな発光部

で、先日落としたXR-2のオマケにそんな外構オートのストロボが二点付属してたんですよね。

メーカーは前述の二大メーカー製ではなくて「KAKO」と「YASHICA」どっちも今は亡きメーカーです。

KAKOってメーカーは大変幅を利かせていたらしく、今でもジャンク品のストロボ界隈(どんな界隈だ)ではよく見かけるモノ。

1970年代に倒産したらしいんですが、その後日立に吸収されたもののストロボの製造から撤退してるらしいです。その中の特殊用途ストロボ部門が安いモノブロックストロボで有名なプロペットになったそうで、それだけ聞くとなかなか由緒あるメーカーです。

おまけにあったのはガイドナンバー25程度の小さいL字型機。チャージも遅いので残念ながら使い道はなさそう。

もう一つのYASHICAストロボは廉価版で有名だったYASHICAの超小型ストロボ。

コイツはガイドナンバー20もないような小さいストロボで、多分YASHICAの代表機エレクトロ35用みたいな形をしています。

ストロボを内蔵していなかったコンパクトカメラ用に作られたものでしょうね。

こっちはご丁寧に短いシンクロコードまであるのがご愛敬。

使い道は…どちらもどう使ったらいいのか見当もつきません。

ストロボ事態の使用頻度が極端に下がってるので、予備機の580EXⅡですらここしばらく使ってない状態なんですよね。

大体が600EXとGODOXで済んでしまうという…

なので正攻法で使う用途は諦めて、10年以上前にネットで見かけた「ショボックス」ってのを作るのが一番おもしろそうです。段ボールとアルミホイルで簡単に作れるみたいです。

ただ、作る手間と暇が惜しすぎて多分機材庫の肥しになるしかなさそうです。

勿体ない話ですけどね…

 

 

 

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無限遠が出ない… SuperTakumar135㎜F3.5

実写してみましたが、ダメそうです

先日ご紹介した、SuperTakumar35㎜F3.5と同じくSuperTakumar135㎜F3.5。それにChinonテレコンバーター。

とりあえず実写してみたんですが、なかなかツワモノでした。

とりあえずSuperTakumar35㎜F3.5は使い勝手悪いながらもまあまあ使えました。

 

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35㎜で撮ったらこんな感じでした。カメラはEOS-6D(以下同じ)

問題はSuperTakumar135㎜F3.5の方なんです。

どうもこのレンズ、無限遠が出ないみたいで困ったもんです。

 

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無限遠が出ないの図。
∞に合わせても手前の手摺までしかピントが来ません…

因みに絞り込んでやったら誤魔化せそうなところまでは写るんですが、そんなことするぐらいやったら別のレンズ使うわっていう…

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絞り込んだら何とか遠景でも…ってなんか違う

因みに色とかモリモリにしたら

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そのままだと渋い発色だったんで過剰に弄ってみました

こんな感じ。

描写自体は悪くないんで残念です。

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この旗ってどこの国でしたっけ?

因みにテレコン噛ましても撮ってみたんですが、意外と悪くないです。

∞が出れば…の話ですけどね。

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レンズの指標は∞ですが

手前のビット?ボラード?にピントが来てます。

あとはネジネジマウントのM42スクリューマウントは、前々からレンズ交換の時に何回も回さないといけないので面倒だなと思ってたんですが、テレコン噛ますとその手間が2倍になるのでさらに煩雑。やっぱりバヨネットマウントは偉大です。

いやいや、それにしてもなかなか良い出物に出会えないもんですね。

ベストな135㎜に出会いたいもんです。

 

Pentax M42 Super Takumar 55mm F1.8

Pentax M42 Super Takumar 55mm F1.8

  • メディア: エレクトロニクス
 
Pentax M42 Super Takumar 50mm F1.4

Pentax M42 Super Takumar 50mm F1.4

  • メディア: エレクトロニクス
 

 

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そしてテレコン 収差的なのを楽しむ用…

レンズと一緒にこんなのも入ってました

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今回はM42マウントのテレコンです

前回落札したKR-10のオマケでレンズその他が入ってまして、細々したアクセサリーも入っていたのですが、その中にテレコンもはいってました。

 

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ズームレンズが標準装備となる前は、結構一般的だったアイテムがテレコンバーター、略してテレコンです。Canonとかは「エクステンダー」とか言ってますが、一般的にはテレコンの方が通り良いですよね?まあ、その呼び名もNikonの「スピードライト」みたいな言い回しですね。商標登録とか絡んでるのかもしれませんね。

テレコンバーター略してテレコン

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ただの筒って感じです。埃が…

ご存知だとは思いますが、カメラとレンズの間に別の光学系を挟めばレンズの焦点距離が1.4~3倍になるのがテレコンってアクセサリーの概要です。

このテのアクセサリーは種類が豊富で、中にはレンズ内にオートフォーカス駆動用のモーターが無い時に代わりに駆動させたりマニュアルフォーカスのレンズがオートフォーカスで(無理矢理)駆動させたりと、更なる機能を詰め込んだものもありますが、本来の目的はレンズの焦点距離を延ばすこと。

大体、標準レンズでも使用可能な汎用タイプと後玉の引っ込んだ望遠レンズとの使用を想定して高性能ながら一部レンズのみでしか使用できない望遠専用タイプがあります。

で、今回オマケであったのは汎用タイプ。

昔の人は望遠レンズ高いのでテレコンで済ますことが多かったみたいです。

確かに望遠レンズ買うよりも安上がりでコンパクト。

パッと聞いただけでは夢のアイテムです。

焦点距離は二倍明るさは1/4

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装着したらこんな感じ

勿論、そんな良い話ばかりではなくてウイークポイントもシッカリとあります。

先ずは画質の劣化。

当然と言えば当然ですが、間に要らない光学系が挟まるんでマスターレンズの悪い所が浮き彫りになります。悪い所がより目立つので使い方によっては面白いんですが大方の人が思い描く結果よりも悪くなることの方が多いです。

まあ、望遠効果を得たいときにテレコン噛ますことで100㌫解決するなら望遠レンズなんて洋ナシになりますからね。当然と言えば当然です。

それと同じかそれ以上に問題なのが暗くなることです。

焦点距離が1.4倍のモノで絞り一段、2倍だと2段暗くなります。

単純に50㎜F2のレンズに1.4倍のテレコン噛ますと70㎜F2.8になります。

同様に2倍のテレコンだと50㎜F2のレンズが100㎜F4になります。

思ったよりも普通ですが、これが135㎜F2.8とかだと1.4倍で189㎜F4、2倍だと270㎜F5.6になります。

単焦点レンズを使った方が画質も使い勝手もいいですね。

因みにちょっと前にもCanon用を入手してたりします。

 

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で、オマケはというと…

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ひょろ長くなるのでバランスはイマイチ

今回入手したのは2倍のテレコン

マウントはM42マウントなんで、見た目はネジが切ってあってガラスが中に詰まってる金属の筒です。あんまり精密感とか感じないタイプ。

因みにChinon製で初Chinonだったりします。

そして2倍テレコンなんでレンズが2EV暗くなるタイプです。

ISO感度のレンジが劇的に広くなった昨今のデジタルカメラでは問題無いように思いますし、フォーカスピーキングなんかを利用すれば使えなくもないかなと思うんですが、当時の暗いすりガラスファインダーにF値の暗いレンズ、低ISO感度フィルムの使用等々、当時の人はよくこれ使えたもんだなと感心します。
とりあえず晴れた日にでも持って行って使用してから文句言おうかなと思います。

ワクワクしてきました。

 

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ケースは何故かPENTAX

 

 

 

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SuperTakumar135㎜F3.5 今度はボーエン

オマケレンズ第二弾です

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今回は135㎜です

オマケで付いてきたレンズ第二弾。

今度はSuperTakumar135㎜F3.5です。前回のSuperTakumar35㎜F3.5からするとプラス100です。

 

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当時流れていたPENTAXのCM風に言うと「ボーエンだよボーエンだよ」ってフレーズが頭の中で再生されますね。

PENTAXPENTAX…

あ、さすがにリアルタイムでは知らないですよ。

閑話休題

やっぱり135㎜から望遠レンズらしい圧縮効果が得られるから135㎜って良いですよね。

F値が暗くなりがちなのがツライ所で、このレンズもF3.5と暗め。

ですが、広角レンズの暗いのと望遠レンズで暗いのは何となくニュアンスが違う気がする今日この頃。まあ、使うのもミラーレス機なんで気にせず使えそうです。

やっぱり細い

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ひょろ長いので細さが際立ちます

SuperTakumar35㎜F3.5の時にも書きましたが、M42マウントのレンズって皆一様に細いんですよね。

流石に当時としては超望遠の部類に入るTakumar300㎜F4.5なんかはそこそこ太かったんですが、50㎜をはじめとして標準的なレンズはみんな細いです。バヨネットマウントの自動絞り機構とかが本来は瘦せているはずのレンズを太らせているんでしょうか?

今メイン使っているTENBAのカメラバック中のレンズ仕切りが結構タイトなんで、Canonもちょっと細くしてくれたらいいのに…なんて思います。

でもまあ、M42マウントのレンズも大口径ズーム化すると太っちゃいますよね。多分。

キレイな工学系

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レンズ自体はキレイです。ちょっとブルー掛かったコーティング

この前のオマケ三点セットに比べると工学系がキレイで気分が良くなります。

blog.kobephotomic.workコーティングがシンプルだったり無理してない光学系だったりするのが良いんでしょうね。あとメーカーの品質管理と前ユーザーの保管状況、この辺が重要ですね。

当たり前の話ですが、後から磨いてキレイにするのも良いんですが初めからきれいな方が良いですよね。磨いてもダメな場合もありますし、よっぽど人気商品を安くで買いたい場合以外は初めからきれいなモノを選ぶべきですよね。

135㎜…

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廉価版なんでしょうがしっかり作ってあります

135㎜って昔は望遠レンズの代表格で、ズームレンズが一般的になる前はセカンドレンズで望遠と言えば135㎜って時代がありました。

スポーツとか鉄道とか撮る人にはまず135㎜でって感覚なんでしょう。

ズームの70-200㎜とか100-300㎜なんt値のが安価で供給されるようになってからは一気にニッチでマニアックなレンズと化しましたが、最近ではF2とかの大口径レンズでポートレイト撮る人にはそこそこマストなアイテムと化してるようです。

でも、普段何となく1~2段絞って使うような癖があるなら初めからその絞り値が最小値な暗めのレンズでも問題無いような気もします。光学系も素直ですしね。

そういえば、昔の135㎜って価格差も明るさの差もわずかなのにF2.8とF3.5がラインナップされてまして、なんでなんだろうと思ってました。

焦点距離の製品でも広角レンズのようにF値で1段の差があったり、50㎜のように少しでも明るさを…ってのは理解できるんですが、135㎜派1/2段の差で大きさも値段も然程変わらないのに併売されているのが未だに謎です。

誰が買ったんだろうと思ってましたが私の手元に当該レンズが二本あるので、結構売れたのは間違いないようです。

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レンズフード

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そこそこ立派なレンズフード。200㎜F5.6の刻印が…

この時代のレンズって結構立派なレンズフードが付いてまして、なかなか作りが良いんです。

この135㎜F3.5にも立派なフードが付いてきます。

チョット長さというか深さ的には物足りないんですが、金属製の削りだしフードは現在うのプラフードに無い頼もしさがあります。

実用性や落下したときにダメージを吸収してくれるところなんかはプラ製の方が良いのですが、見た目的には金属性の圧倒的な存在感が良いですね。

刻印もしてあるんですが、どうやら複数製品共用のフードみたいで135㎜F3.5のほかに200㎜F5.6とあります。

200㎜でF値が5.6…なんて中途半端なレンズだろう。

怖いもの見たさでちょっと欲しくなってしまいます。

懐古趣味

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やっぱりアンバランス…

前回の35㎜に加えて135㎜も手元にきたので、あとは50㎜域を入手したら昔のM42マウントセットが出来上がります。

折角なんでM42縛りで撮影とか出かけたら楽しそうなんですが、緊急事態宣言中なので少し遠出するなら自粛期間が明けてからになりそうです。

それまでに50㎜域を入手しとかないと…

 

  

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SuperTakumar35㎜F3.5 オマケと思ってたらこっちが本命

35㎜でF3.5と暗めですが

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オマケで付いてきたSuperTakumar35㎜F3.5

前回大失敗のKR-10のオマケで入っていたレンズ。

何故かM42マウントのSuperTakumar35㎜F3.5です。

いやPENTAXRicohってメーカー的には近いけど…コレってどやねんって気がします。

でもまあ、これらが入ってたお陰で取引が全くの無駄にならなかったのは救いですね。

昔からちょっと興味あったレンズなのですが、わざわざ買うってまで行かないようなブツです。

M42 マウントの広角レンズってあんまり状態がイイのを持ってないので、チョット期待できそうです。まあ、35㎜なんで広角って言うのは微妙なんですが…

作りは素晴らしい

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専用ケースがあるのもこの時代ならでは

この時代のPENTAXって、儲かってたからか作りが良いんですよね。

ちょっと前にご紹介したソフトケースもPENTAXのが良かったので、基本的にPENTAXは質感に手を抜かないメーカーなのかなと思います。まあ、PENTAXにはレンズマウントを同じくしたRicohってアンチテーゼがいますからね。

クリック感やヘリコイドの動きなんてのも素晴らしいです。

保管が良かっただけのかもしれませんが、グリス切れ感も無くてヌルヌル動きます。

外観も金属のみで構成されてるのでヤレ感は感じません。

放射能レンズじゃないんで黄ばみも無いんで全てにおいてイイ感じです。

でもスペックが…

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最短撮影距離が長いのも使い辛い…

残値なことにどれだけきれいな個体でも35㎜のF3.5なんですよね。

35㎜って結構ピント難しくって、そんなにボケないのにピント外すときは残念な感じに外します。

それでいて解放F値は3.5なもんだからフォーカス合わせるのにも一苦労です。

近景だと結構外します。

絞って使えばいいじゃないかと言われそうですが、絞るとさらに暗くなってピンがわからなくなります。

因みに私は基本ミラーレスでも開放でピント合わせるのですが、そこから絞るのって結構面倒。一応、このレンズにはワンアクションで設定した絞り値に絞り込むMAレバーが付いてるんで、一瞬で設定値まで絞り込めるんですが、一つ動作が増えるのはやっぱり面倒というか忘れてしまいます。

重要な最短撮影距離

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SuperTakumarってのが良いですね

そして忘れてならないのが最短撮影距離。

知らないうちに被写体との距離を詰めがちな広角レンズでは結構重要です。

大体35㎜のレンズだと30㎝以下が普通なんですが、このレンズは45㎝。

当時の50㎜レンズ並みの寄れなさ具合です。

大体、広角で寄れないとか何考えてんの?って感じです。

ですが、当時の使い方を想像してみたら35㎜は「観光地で記念写真を撮るためのレンズ」って位置付けなのかもしれません。35㎜派写ルンです的で記念写真のニコパチには使い勝手が良いですからね。

ただ、それに特化しちゃうと面白く無いんですよね。

FUJIの6×9みたいな実用onlyさがアレです。

因みに最小絞りはF16。

絞りのクリックは5段程度しかありません。

確かにISO100フィルムが高感度だったこの時代でしたら、それだけあれば十分って言えば十分なのかもしれませんが、趣味の道具ってオーバースペックな部分が無いと面白く無いんですよね。

実用に徹してる感じは嫌いではありませんが、無理してる感も欲しいところです。

不人気レンズじゃなかったみたい

やっぱりこのスペックだと人気無かったんだろうなって思ってました。

当時は暗いレンズしか作れなかったのかと言えばそうではなく、ちゃんとPENTAXでも35㎜F2は存在してたんですね。

ただ、コーティングが弱いのか設計に無理があったのか、結構ヤケてたりすることが多く状態の悪い個体が多いそうで、まともに生き残っているタマは少ないようです。

当時(今もですが)はコンパクトさと買いやすさがウリだったPENTAXにピッタリなのは、多少暗くてもコンパクトで取り回しの良いF3.5の方だったのかもしれません。

SuperTakumar35㎜F3.5のほうが中古市場でよく見かけることも人気があったことを裏付けているように思います。

コンパクトだけど…

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SPFに付けると良いバランス

ただ当時と違うのは付けるボディがPENTAXのSPやSPFではなく、マウントアダプターを介したデジタルカメラなんですよね。

フィルムで使うのもしてみたいんですが、何せフィルム単価が高くなってしまって…

で、一応、コンパクトな部類のEOS-R6に付けて使おうと思ってるんですが、レンズの小ささが浮き立ちますね。

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でも実際使うのは多分コッチ

何故かM42マウントのレンズって、他社のレンズに比べて鏡筒が細くて非常にコンパクトなんですが、SuperTakumar35㎜F3.5はその中でも小さい部類。

小さすぎて小ささの恩恵が感じられない変な事態に陥ってます。

ただカバンに忍ばせるには非常に良いサイズなんで、折を見て持ち出してやろうと目論んでます。

シチュエーションは選びますが…

 

 

  

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毎度の失敗 RicohKR-10(XR-10に非ず)

思ってたのと違う……

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今回もハズレなRicohです

まあ、毎度懲りずにヤフオクで落としちゃったわけですが、今回は思ってたのと違うのが来ちゃったお話。

RicohのカメラもXR-10PF、XR-7M2、そして前回のXR-2と三台揃ってそこそこ存在感を醸し出してるわけですが、今回は80年代チックなRicohの一眼レフ機が欲しくてポチっちゃいました。

 

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それが今回のXR-10ならぬKR-10。

90年代初頭から写真始めた方ならば、雑誌の広告やカメラ店なんかで一度は目にしたことがあるであろうRicohの一眼レフ。

当時新品最安値のカメラと言えばRicohのXR-10Mって機種でした。

本体だけで3万4800万。レンズ付きでも5万円はしなかったと記憶してます。

高校生の時はRicohってちょっとバイトしたらすぐ買えるカメラってイメージでした。

それでも、他社と比べて驚くほど安いんで「大丈夫か?」なんて思ったりもしたもんですけど、当時の主流であるオートフォーカス未搭載ってのが安い要因なのかなって納得したりしてました。

そして意外と使い良さそうなファインダー内表示とフォルムは印象に残ってます。

素のXR-10

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コレジャナイ感が…

 で、Ricohと言えばXR-10Mの印象が強いわけですが、XR-10「M」でなくて、素のXR-10ってのは無いのかと思った訳です。

気になったのでちょっと調べてみたら、海外モデルとして素の「XR-10」が存在していることがわかりました。

ただ、海外モデルなんで店では見かけないんですよね。

ヤフオクに転がってたら…なんて思ってたら近い表記のを見つけました。

それが今回入手したRicohKR-10です。

これはと思って入札したら2回ほど競っただけで落とせました。

コレは期待が高まります。

検索不足と確認不足

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要するにXR-2のダウンスペック版です。

届いた商品を見てみると、検索に引っかかったXR-10とは違うんですよね。

よくよく見てみるとどうもXR-10には結構バリエーションがあるようです。

ざっと2つに分けるとXR-1000sのネーム違いな初代のXR-10(KR-10)と、その後継機・発展型のモデルであるXR-7をベースにした二代目XR-10(KR-10X、XR-10Super等)の2グループ。

欲しかったのは二代目のシリーズなんですが、届いたのは初代。

XR-1000sってのはXR-2の廉価版でソイツは別に欲しく無いんですよね。

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殆ど同一

なんで間違えたかって言うと、二代目の画像を良く見たらXR-10の下にSuperの文字があったりするんですが、それがワインダーのグリップで隠れてたりして見えなかったり、名前が色々あるのでややこしくて非常に紛らわしいんです。

まあ、ヤフオクの商品画像を見て大体察してたことなのですが、手元に届くとガッカリしてしまいます。

因みに結構汚い個体だったこともガッカリ度を加速させることに寄与してます。

カメラはやっぱりきれいな方が良いですよね…残念。

そしてKR-10(初代)

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平凡な軍艦部。ダイヤル止のカニ目ネジに嫌な跡が…

1980年代初頭のRicohは廉価で堅実だけど外装がプラスチックでチープな作りのカメラを作ってました。

代表的なのがサンキュッパってフレーズで爆売れしたXR500です。

XR500はXR-1からシャッターを安物にしてプレビューを省略、ファインダー表示を簡素化したモノなんですが、コレがあんまりおもしろくない機種。

必要最低限の機能に絞ったって事でストイックな感じするんですが、今見てみたら面白く無いんですよね。

やっぱりRicohはチョット無駄違うかなーって機能を詰め込んでくれないと面白く無いんです。

例えばテレビモードとか複数ラインのプログラムモードとかを詰め込んで無駄に高機能になったXR-PやXR-Xとか、実用性に疑問符が付くけど試みとしては面白いソーラー駆動のXR-Sとか、あの辺のテイストが好きなんですよね。

で、前述の通りKR-10ってのはXR-1000sの海外向け。

そのXR-1000sってのはXR-2からプレビューボタンをなくしただけの廉価版です。

XR500の豪華版ってところですね。ワインダーも付きますし。

なので基本XR-2を持ってるなら必要ない機種だったりするんですよね。

ちょっと残念でした。

更に残念なのは不動品だったって事。

毎回懲りずにやられてしまいますが、巻き上げが無限に出来る残念仕様でした。

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どうも素人がバラしたっぽい…

しかも素人修理したっぽい…これは多分再起不能ですね。

ここのところRicohはハズレばかり引いてる気がしますね。

今度こそちゃんとしたのを落とさないと…

 

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レンズも驚くほどゴミでした(泣)

 

 

 

 

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セットに入ってたその他のレンズ 見事に全部Kマウント…

マウントアダプターが必要になってきました

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付いてきた三本のレンズ。見事に…

セットモノに付いていた付属レンズ。

EOS1000にはEF35-105㎜、PENTAXのKXにはSMC55㎜F1.8、そしてRicohのXR-2にはSIGMAαⅡ35-105㎜F3.5~4.5がついてましたが、それとは別に3本のレンズもセットに入ってました。

標準系以外に3本も…!

結構お得かと思ってたんですがすべてKマウント。

手持ちのデジタルカメラでは使えないのが何とも残念ポイントです。

ただまあ、内容的にも程度的にもイマイチだったんで、マウントアダプター買うかどうかもちょっと保留中です。

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Kマウントって困るんですよね…

セットに入ってたレンズ

因みに問題のレンズは

・SIGMA28㎜F2.8

・SIGMA135㎜F2.8

・SUN85~210㎜F4.5

以上の3本です。

見事に微妙なタマばかり…

「よしコイツを使ってみよう」

ってモチベーションが全く湧いてきません。

そして、SUNの85~210㎜F4.5は二本目の保有となります。

 

blog.kobephotomic.work

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そういえば以前、PENTAXSPFを落としたときについてきたヤツでしたね。

前のはM42マウントだったんで汎用性があったんですが、今回来たのはKマウント。

フィルム時代でPENTAXRicoh、COSINAなんかを使ってたら使い勝手がよくなるってもんですが、ミラーレス機にマウントアダプターを噛まして使うといった用途ではメチャメチャ使い難くなりました。

今となってはKマウントってマウントのレンズは持て余してしまいますね。

マウントアダプター常用してると機械的な自動絞りってのは用が無いですから…

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状態もイマイチな感じ

SIGMAレンズ

因みにSIGMAの2本は当時としては高級紙様なマルチコートを謳ってますが、コーティングが仇となったのか、中でそこそこ強めな曇りを発生させてしまってます。

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結構強めの曇りが発生してます

バラシて拭くってのも正直メンドクサイので、機材庫の肥しになるしかないのかなぁ…ってところです。

それにしてもこの頃のSIGMAはロゴやら何やらが挑戦的でいいですね。

今のもイイ感じ渋いですが、この時代のもなかなか捨てがたい。

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この時代のロゴ、結構好みです

加水分解してベタベタになる「ZEN」コーティングとか称してた時が一番ダサいです。

閑話休題

よく考えてみたら折角の単焦点レンズなんで、上手いこと使えないか思案中です。

やっぱり安物のEOS-Kマウントアダプターが一番現実的かな…

 

 

 

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