写真はレンズで決まるとな⁉
写真表現ってのをずっとやってて、ある程度撮れるように(錯覚の場合も多い(笑))なってきて、色々と分かった気になってくると、スランプと言うか行き詰った感が出てきたりしますーよね?
行き詰ったなら、撮りまくったり作品を見まくったりーと、より一層精進して突破口を見出すってのが常道・王道です。しかし、少し拗らせてしまって邪道に落ちてしまうと大変厄介です。
何しろ誘惑が多いので、気を抜いたらすぐに沼にハマってしまいます。
カメラかレンズかそれとも…?
先ず、行き詰ったら手元のカメラに目が行きます。
つまり
このカメラが悪いン違うか?
なんて言う、責任転嫁です。
そして、
レンズかカメラのどちらか(または両方)を変えれば良くなる(気がする)
という考えに至ると、既に沼にずっぽりと嵌っているのかもしれません。
二大巨頭
こういった機材で拗らせる話になると出てくるのが、LeicaとCONTAXですね。昭和から平成初期の話です。
因みにLeicaは変換で普通に出て来るのにCONTAXはカタカナ変換すらならないところに今の地位が表れているのかもしれません。
レンズ的なことで不満があるとCONTAX
だったりしましたが、異論あることと思います。
機械に不満があるときはLeica
まあ、超有名ですよね。Leica。
これ持ってたらエエの撮れそうな気がしますもん。
LIFEの表紙だとかのカタい所で活躍しているのがポイント高いですよね。
その割には描写やら何やらの評価はあいまいな基準で書かれているので、Leicaのどの辺がいいのか訊かれてもハッキリとした答えを出せなったりします。
そんな印象です。
ただ、レンジファインダーってのは視点を変えるにはもってこいなんで、撮ってるときに変わった気がするのはこちらかもしれません。
レンズといえばツァイス、なのでCONTAX
最近前置きが長いんですが、本題のCONTAXです。ツァイスです。
レンズは文句なしに良いんですよね。クセ玉あり優等生ありで素晴らしい。
ただ、ボディーが…アレ過ぎたんですよね。
フラッグシップのRTS各型を持ってなかったので、ディスるのは少々憚られるのですが、ヤワいってのがピッタリでしたよね。
持ってたのは139Qと159MM、S2に加えてヤシカの108MPです。
安もんばっかりで泣けてきますが、動けばいいカメラたちばかりでしたよ。
動けば…ですが
定評があるので…
CONTAX、レンズは良いけどよく壊れるーなんて言われてました。
戦前戦後のレンジファインダーCONTAXもヤシカと統合した所謂YASHICA・CONTAX、通称ヤシコンも一様に故障が多かったみたいです。
手持ちの機体も3ケタシリーズは軒並み壊れてます。あ、RTSなら違うのかな?
139Qはベトナムでの任務を完遂してくれたんで、それなりに持った方だとは思うんですが、159MMは合間仕事で酷使してたら、ワインダーの底が三脚の付け外しをし過ぎたせいか歪んできて、最後は撮影中にシャッターがジャムって逝かれました。
普及機故かガンガン使うには厳しいカメラだったみたいです。1/4000秒シャッターと1/250秒シンクロで不満の無いスペックだっただけに残念な機体でした。因みに何周年かの記念ボディーだったのでグレーで結構格好の良いものだっただけに、早々に壊れたのが猶更残念でした。
機械式は丈夫
このなかで、S2は故障知らずで普通に使えてます。
スペックは、自動巻き上げのアタッチメントが無い以外NikonのFM-2とほぼ同じ。測光方式だけスポット測光なので、カメラ誌とかでは使いにくいとされてましたが、私にはエエ使い勝手でした。人を撮る時なんかは、スポットで顔を測光してあとは多少の加減を加えるとほぼほゞ思い通りの露出になったので重宝したものです。これでワインダーかモータードライブが付けばなぁ…って何度も思いました。
デジタル化
そんなこんなでYASHICACONTAXも、2000年に鳴り物入りで登場したN1でマウントを変更。2002年に待望のフルサイズデジタル一眼レフ化を果たすわけですが、あまり売れなかったようであえなく市場から撤退しています。
因みに、この頃に私もCONTAXを諦めてます。レンズが一本一本高いのにレンズマウントの互換性無くされちゃうとお手上げなんですよね…
今ではCONTAXブランドは消失したかのような状態ですが、ウリだったカールツアイスのレンズは、SONYはじめCOSINAが作ったりツァイス直売したりで京セラ時代よりも充実した感があります。SONYのαだけでなく、NikonやCanonでも使えるようになったので、とても良い時代になったなと思う反面、あの華奢なボディでしかツァイスを使えなかった頃を懐かしく思い出します。
やはり「写真はレンズで決まる」んですね…