当時は凄かったEOS5D
フリーになった当初、デジタルカメラはEOS20Dと30Dでした。
次に買ったのがEOS5Dです。
買ったのは丁度、EOS5DMark2が発表され、凄いものが出よるわーなんて噂されてた頃です。
発売の一週間ぐらい前でしたね。
何故Mark2を待ちきれなかったかというと、取材先から「1000万画素以上のカメラじゃないとヤダ」って言われたからなんですよ。当時はビックリしましたね。
タイミング悪いことに
取材の3日前に編集さんから電話がありまして、
「今度行く病院取材の件やけど、先方さんがカメラ好きな人で1000万画素以上のカメラやないと嫌やって言うてはるんやわ」
なんて言われました。
前述の通り、Mark2発売前です。
もう一週間しないうちに発売になるうえ、EOS5DMark2は前評判も良かったんで、間に合ったとしても品薄は確実。当時はCPSにも入ってなかったんで、どう足掻いても取材に間に合いそうにありません。
お世話になってる別の編集部からNikonのD200を借りるってことも考えたんですが、それは不義理すぎる上に使い慣れないカメラをメインに仕事をするのは余りにもリスキーです。
まあ、データの事もありますし…
将来的に買うにしても、エラーが出きってない新型機を発売当初に買うのは当時としてはリスクが高い行為でした。あの時代の新型機は発売してから数か月内にエラーがちょくちょく報告されてましたからね。
本当は悔しくて仕方ないんですが、型落ちの初代5Dを買うしか手はなさそうでした。
で、通販だと間に合わないので三宮・神戸界隈のカメラ屋さんを数件探し回って、一番条件の良かった、今は無き星電社で購入することにしました。
確か35万円でしたね。
多分、今まで買った5Dシリーズの中で一番大枚叩いた機種です。
結果オーライ
そんな苦労をしたおかげか、取材の方は大成功。
先方さんも喜んでおられて、その後もちょくちょくお仕事でお伺いさせていただけるぐらいに仲良くさせたいただきました。年賀状のやり取りもあったりします。
当時は「フルサイズ」というとCanonEOS-1Ds各型とNikonD3、KodakのDSC14nのようなお高いのしか無くて、一番安いのがCanonの5D系列でした。
16㎜が16㎜として使えるメリットは素晴らしくて大変重宝したのを覚えています。
集合写真とか撮る時も便利なので、稼働率は当時持っていたEOS-1Mark2よりもダントツに高くて、まさにヘビーローテーション状態でした。
アクシデント
そんなこんなで縦横無尽の活躍を見せてくれていた初代の5Dですが、唯一エライ目にあったカメラでもあります。
丁度、修学旅行の随伴で広島に来ていた時です。
撮影中に突然大雨が降り出しまして、だだっ広い公園にいたのでカメラが強かに濡れてしまいました。
勿論、衣服や何やらでカバーしようと試みたのですが、余りに強い雨脚に負けて、それなりにしっとりしてしまったんです。
一通り水滴を拭って、画像が生きてるか確認しようとしたら、エラー表記が出てそのあとうんともすんとも言わなくなりました。仕方ないのでサブ機のEOS-1D Mark2で撮影を続行したんですが、そのままカメラバックに仕舞っていたために宿に着くと結構バッテリーが熱を持っているではありませんか。慌ててバッテリーを抜き、ボディを逆さにして一晩置いたのですが、文鎮具合は変わらずそのまま入院となりました。
あの時ほど予備機のEOS-1DMark2を頼もしく思ったことはありません。
その後
帰宅後、Canonのプロサポート・CPSに持って行くと、基盤がやられているとのことで重修理扱となり、半月以上入院となってしまいました。
しかもケチって代替機が借りられない安い方のコースで入会していたため、フルサイズ機不在という結構なピンチ。
メインカメラ不在だと余りにも不便なので、とりあえずのピンチヒッターとして買えてなかったEOS5DMark2を購入しました。
さすがに後継機は使いやすく、何よりも背面液晶が奇麗になったので大変勝手が良いのです。
入院を終えて帰ってきた初代5Dはそのまま、メイン機としての役割を終了し永遠のサブ機・予備機へと降格されてしまいました。
一番お金かけてきたんですが、仕事の進捗に替えられるものではありません。
こうして、私の初代5Dは修理上がりの奇麗な姿のまま、余生を過ごすこととなったのです。
今では「メイン機を張ったカメラの中では一番元が取れてない」気がするので、頻繁に持ち出すようにしてます。
それなりに良い描写するんですが、背面液晶が見ずらいために帰宅してから失敗に気付くことがあるんですよね。見やすい液晶に慣れてるとダメですね。
カメラの形自体は大好きなんで、まだまだ使い倒してやろうかと思ってます。
もし、中古で見かけることがあったら、サルベージしてあげてくださいね。
それなりに応えてくれますよ。
にほんブログ村
↑良かったらポチってやってください