写真館の主力機
スタジオアリスが登場した辺りの話。
当時の写真館ではブローニーフィルムのカメラが主力でした。
ブローニーフィルムってのは、一般的な中判カメラで使用する120フィルムと、幅が同じでカメラによっては共用できる長さが倍の220フィルムのこと。
35㎜のフィルムと違ってカートリッジにフィルムが詰めてあるのではなく、紙で巻いてあるだけです。一般的にはフィルム全部を紙で巻いた120と始めと終わりだけ紙を巻いた220とがありました。
因みに日本では120フィルム乃至そのサイズをブローニーと呼ぶんですが、国際的には通用しない和製英語。語源となったブローニーは、KODAK初期のカメラブランド名で、他にも117フィルムを使用するブローニー、120フィルムを使用するNo.2ブローニーライン、127フィルムを使用するベビーブローニー等、さまざまなタイプがありましたが、日本では90年代末で既に120/220ぐらいしか生き残ってませんでした。
その他大勢を淘汰したかに見えた120フィルムも今では虫の息。220に至っては廃版となってしまいました。諸行無常です。
当時の写真館では…
私の勤めていた写真館は、当時本店のスタジオとホテルのスタジオでは220フィルムを。学校写真では120フィルムを使ってました。
220フィルムは120フィルムの倍撮れるんですが、フィルム全域に渡って遮光紙が巻いてある120フィルムと違って初めの部分と最後の部分だけに紙が巻かれていて、真ん中はフィルムだけなんです。なので厚みが出なくて長く巻けるので倍撮れるわけですが、その分、漏光しやすくて気を使うフィルムでもありました。
慣れてくると気を使いつつも驚くほど速くフィルム詰め替えが出来るんですが、慣れるまでは結構大変でした。
新入社員
フィルム詰め替えも慣れてきて、アシ業務はそれなりにこなせるようになった頃、新卒で若い子が入ってきました。
元写真部と言ってたので、当然ブローニーなんかは知ってると思ってザックリ教えてフィルム交換をやらせてみたところ、手が滑ったみたいで撮済みフィルムがビローンと伸びて大惨事。失敗した本人は何のことかわからないような顔をしてましたが、こっちは真っ青です。急いでラボに持って行って、現像したところ、遭えなく全滅してました。そりゃそうですよね。
メインのフィルムでやらかしちゃったので予備は撮っていたものの、予備のそれはメインで撮れたアタリカットより数段劣るので、結局再撮影をお願いすることになりました。当時は怒られましたね。私が。
今考えても恐ろしい出来事ですが、その後はやらかした本人と仲良くなって結婚まで行ったので、ある意味キューピットやなーと自嘲的に思っております。
あ、あと、ちゃんと教えないで任せたから責任は自分なんですけど、何度か練習用のフィルムで練習はさせたんですよ。今更詮無い話ですが…
何で突然RB67
なぜ突然にRBの話かって言うと、貰ってしまったんですよね。RB67。
当時スタジオで使っていたRB67ProSDではなくて、初期型の無印RB67ですが、フォルムはほとんどそのままなんで、昔を思い出してしまった次第です。
最終型とはマウントから色々と変わってます。因みに当時のやらかしたときは電動でフィルムを巻き上げるフォルダーでしたが、貰ったのは手動巻き上げのフォルダー。
RBはミラーアップとフィルム巻き上げが別々で2アクション必要なんですが、スタジオでは省力化と事故防止のために電動フォルダー使ってたんですよね。
手動だと、巻き上げ忘れて多重露光してしまうという冗談みたいなミスがたまにあるので怖い製品です。いろんなところに落とし穴がありますね。
当時の失敗を忘れない様、落ち着いて一枚一枚撮って行こうと思ってます。
↓お手数ですが良かったらポチってやってください