海外版は置いといて、最後の「一眼レフ」なα
そういえば知らないうちに「一眼レフ」って減ってきましたね。
いつの間にやらミラーレスだらけ。一番最初に一眼レフをなくしたのはSONYだったかOlympusだったか…最後に残るのはPENTAXなんでしょうかね?
マウントは残りつつもSONY最後の一眼レフとなったα550です。
コレ以降はトランスルーセントミラーを採用した「一眼レフとミラーレスの間の子」みたいなカメラになっていきますからね。貴重です。
因みにこのα550、結構思い入れがあったカメラなんですが、4年ほど前にソフマップで中古を14800円で売ってたのを見た時、思わず持ち帰ってました。
勿論代金は払ってますよ。
際立った機能は特に無し
α550は1420万画素の「Exmor」CMOSセンサーと「BIONZ」画像処理エンジンを搭載。ISO12800まで対応し、α350・380に比べてノイズ軽減も図っている。
ただ、α550自体にコレといった特徴ある機能は無くて、全体的なバランスや各機能のブラッシュアップを図ったような機体です。
強いて言えば、HDR画像を自動で撮影・合成する「オートHDR」が新たに搭載されて画像のズレ補正にも対応していることと、ライブビューの時に画面を拡大してマニュアルフォーカスでピント合わせを補助する「マニュアルフォーカスチェックライブビュー」を新たに搭載したぐらいかな?
なかでもHDRは力を入れていたみたいですが、それほど劇的な効果は期待できません。あったらいいなぐらいの効果です。やはりこの辺りは発展途上と言ったところでしょうか。
思い入れの部分
ちょうどこの機種の発売前にお仕事で少しだけ関われせて頂いたので、とても思い入れ深い機種です。
撮影の助手としてスペインへも連れて行ってもらったので、感謝してもしきれないカメラですね。つい最近の事と思ってたら、10年経つなんて…光陰矢の如しです。
スペインの強い日差しをHDRでって事だったと思うのですが、メチャメチャ撮ってもほとんど使われないのが衝撃でした。
使用感などは…
初めにも書いた通り、各部のブラッシュアップを図ったような機体なのでそれなりに完成度は高いです。各部の動きはα300と比べてキビキビしてますし、ライブビューは別モノのように使い勝手が向上しています。ちょっと分厚くなってしまったのがご愛敬ですが、ホールディングも良い感じ。総じていいカメラです。
が、MINOLTA製のレンズとの相性なのか、いくつかのレンズでピントをなかなか合わせてくれません。
「今やっ!!」ってところで微妙にピントがズレてるからシャッターが切れないなんてことが多々あって、イライラさせられることもしばしば。非常に悩ましいです。
失敗談なんかを…
徳島の某病院で病院食に関する取材の撮影に行った際、思ったよりもテザー撮影で電池を喰ってしまい、最後の最期で電池切れになったことがありました。
その時のカメラはEOS6DとEOS5DMark3だったんですが、充電したはずの電池をカバンに入れ忘れるという痛恨のミス。料理の撮影とかメインカットはほぼ撮り終わってたのが不幸中の幸いだったんですが、厨房の撮影中にすべて電池切れ。
絶体絶命だったんですが、遠方だったんでプライベート用にα550を持ってきていたので、何とか急場を凌ぐことが出来ました。
こういう時に旧来の「一眼レフ」型は威力を発揮するもので、うっかり電池切れなんて云う失態を悟られずに済んだのは僥倖でした。
でも、他のEOS各型をプライベート用に持ってきたら更に良かったなんて言うのは野暮ってもんです。
色々な意味で恩人的なカメラでした。
↓お手数ですが、良かったらポチってやってください