とりあえず的なレンズとして買いました
フィルム時代は一世を風靡したTokinaのATーXシリーズ。
大口径望遠ズームが高根の花だった時代にTokinaのAT-X828とか、AT-X340なんかにお世話になった方も多いのでは?
私もその口でして、当時は純正の80-800F2.8や300㎜f4なんて買えなかったので、AT-X340にはとてもお世話になりました。
学生時代は馬の写真撮ってまして、栗東のトレセンにもよく撮りに行ったのですが、移動中に肩から掛けたAT-X340を見たジョッキーの方に「それAT-X?」なんて訊かれた事もあったりするぐらいメジャーなレンズでしたね。
当時のTokinaはSIGMAやTAMRONなんかよりも抜群にシッカリした作りで高級感があったもんです。何よりも当時使っていたNikonにはしっくりくるデザインで、サードパティーの中では一番違和感が無くて好きでした。
そんなAT-Xシリーズの標準ズーム、AT-X270です。
サードパティーの標準?
望遠ズームが有名なAT-Xですが、標準や広角ズームも揃ってました。
そういえば今は広角~標準系の方が人気ありますよね。
16~28㎜F2.8なんかは当時話題になった気がします。純正と比べて随分悩んだんですが、私はCPSでの修理を考えて純正にしました。かなりいいレンズなんで余裕が出来たら買いたいですね。
さて、購入したレンズはフィルムとデジタルの端境期に登場したモノで、一説によるとフランスのアンジェニューという高級レンズメーカーにOEM供給したとか。
そういえばデカさがそんな感じかもしれません。
ピンチヒッター
標準レンズってのは一番使うだけあって、結構消耗します。
で、消耗して不具合が出たら修理となるんですが、早くて1週間~2週間もかかりますが、その間は標準レンズ不在になるんです。
インタビューとか料理の撮影だけなら広角ズーム&望遠ズーム+50㎜で何とかなるんですが、イベントとか結婚式とかの撮影になるとやっぱり厳しいんです。もし、レンズが無いために撮り漏れたりすると大変なんで、必ず持っておきたいものです。
この時は、CPSも代替機を貸してくれない安い方の会員だったので、結構困ってました。
日ごろからちゃんとしてないとこういった時に困りますね。
若干途方に暮れながら中古屋さんを見て回っていると、AT-X270のCanon用が27000円と言う型番に引っ掛けたシャレみたいな値段で出ていたので、渡りに船とばかりに購入したのでした。
使用感なんかは…
何よりもAFは遅いです。
フィルム時代でNikon使ってたらそんなこと思わなかったんですが、現代においてスカスカのCanonのファインダーで使う上では大変なウイークポイント。
描写はクセ玉と言うのがピッタリなほど、開放が使えません。
使えないというよりはユルユルのフワフワで絞れば改善しますが、逆光耐性が壊滅的。現代レンズ使ってるとハレーションの凄さに驚きます。
ただ、前述のアンジュニューの件もあって、わざとそう言った描写を目指すのであれば悪い選択ではないかもしれません。仕事で使うには辛いんですけどね。
また、鏡筒の作りとかはすごく良くて、CanonEOSのデザインにはそれなりに合わないんですが、Nikonならしっくり来るんではないでしょうか?
今回久々に引っ張り出してみて、意外と良いところが見えたので機会があればユルユルでフワフワな描写を生かした撮影をしてみたいーなんて考えてしまいました。
ただ、デカくて重いので、よっぽどカメラバックに余裕が無いとできませんが…
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