一瞬ハイエンドだった600系列の旗艦機
古い機械ですが、CanonEOSの600系列ってイイデザインしてますよね。
それはもう、惚れ惚れするぐらいに。
写真屋を辞めて新聞屋になった時に、元居た写真屋の先輩から餞別的に貰ったのがCanonを使うようになった切っ掛けです。
以来ずっとCanonでお仕事させていただいています。
そう考えたら私にとってEOS620ってのは、ターニングポイントとなったカメラだと言えなくもないんですよね。
貰いもんですけど…
とりあえずスペック的なもの
ご存知かとは思いますが、Canonがカメラの更なる自動化を目指して旧来のFDマウントを捨ててEOSを発売したのが1987年。
その際に登場したEOS650の上位機種として登場したのがEOS620です。
フィルムの巻き上げスピードは秒間3コマと遅いながらも、シャッター回りのスペックは当時としては最先端の1/4000sec&シンクロ同調1/250secで、FDの事実上の最上位機種T-90と同じ性能でした。
同じじゃないのはファインダー表示。
どう考えたらこんななるんかと首を傾げたくなるぐらいの不思議な表示でした。
オートでカメラ任せにする分には良いんですが、マニュアル露出にすると今では一般的になったバーグラフなんて出ません。
シャッター速度と絞り値が表示され、マウント向かって右下の「M」と表記されたボタンを押すと「OP」「OO」「CL」と、露出に合わせて表示が変わります。
押してる間だけ。
「OP」ってのは「暗いからシャッター速度落とすか絞りを開けなさいよ」って意味。
「OO」は適正露出
「CL」は「明るすぎるからシャッター速度上げるか絞りを絞るかしなさいよ」って意味なんですよね。
初め手にしたときにはサッパリわからなかったです。
初見殺しです。
唯々シンプル
1987年というオートフォーカス黎明期の後期製造なんで、余計なモードは付いてませんが、プログラム・シャッター優先・絞り優先・DEP・フルオート・マニュアルと通り一遍のモノは備えてます。
逆にポートレイトモードとかスポーツモードみたいなよくわからない絵柄に合わせて撮影するモードってのは90年代から流行って各モデルに搭載されることになります。
誰得やねんって機能ですよね。
そんなのが付いていないので、大変スッキリしていて使いやすいです。
マニュアルの表示はゴミ以下ですが…
入手経緯
前述の通り、写真屋退職する頃に先輩からいただきました。
貰う際に「売ったりしないでね」なんて念を押されたので、売らずにそのままウチにあります。まあ、今更EOS620なんて中古で値段もつかないんで売れないですしね。
貰って初めの頃はシンクロ1/250secが便利だったんで、よく使いました。
困りもののマニュアル露出表示も、基本的にAEで撮って、ジックリ撮るなら単体露出計を使えばいいことですので、それなりに満足して使ってましたし、その後EOS-1とEOS-100を買い足したので出番はガクンと減ったんですが、まあ機会を見てボチボチ使ってました。
さらにフリーになってからはフィルムはEOS-1nばっかり使うようになって、使う機会は激減。デジタル化でほゞ使わなくなってしまいました。
この度、EOSR6を買うにあたって生贄に差し出そうと思ったんですが「フィルムカメラの場合はハイエンドのEOS-1系列じゃないと…」なんて渋られたので、出ていく機会も逃して眠ってます。
デジタルと併用してフィルムを使うにしても、EOS630もあるのでホントに出番無いんですよね。困ったもんです。

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