初めて使った中間リング
数年前の話になりますが、注射針を撮ってくれって言われたんですよね。
針ってめっちゃ小さいので相当アップで撮れないと不安です。
残念なことに手持ちのEFマクロ100㎜F2.8は等倍までしか寄れません。
普通は等倍までぐらいしか寄らないのでちょっと困りました。
とりあえず、モノの詳細が大体しかわからないので寄れるに越したことはありません。
機材がSONYならMINOLTA時代の白いマクロレンズ…ってのを思い出して調べてみたんですが、検索しても詳細はおろか画像も出てきません。なによりもレンズの名前がわからないのが致命的です。まあ、ニッチ過ぎる用途のレンズですから仕方ないですね。
接写用アイテム
無い物ねだりしても仕方ないんで、あるもので寄れるだけ寄ろうと考えたら、
①トリミング
②クローズアップレンズ
③中間リング
の3つの案が浮かびました。
このうち、
①のトリミングは最後の手段なので置いといて、②と③を揃えていきます。
先ずは②のクローズアップレンズですが、幸いにもマクロレンズは口径が小さいので、ジャンク籠に一杯転がってるフィルターの中から掘り出すことが可能です。
端からジャンクを目当てにするのはアレですが、クローズアップレンズにあんまり期待してないので投資は少なめに行きます。
本命は③の中間リング。
多分これが一番いい方法だと思ってました。
中間リング
とりあえず中間リングは純正で…って思ってたんですが、Amazonなんか見てみると13㎜、21㎜、31㎜と3種類も入ってるのが純正一個分よりも安くで売ってます。
考えてみたらただのリングで、中にレンズも何も入ってません。
言ってみれば4×5の延長蛇腹みたいなものなんで、とりあえずの平面性が取れてれば大丈夫じゃないと考えた訳です。
ないによりも等倍のマクロがあれば大体の用は足りますし、今後の撮影でそれほど使うものではないので、あんまりイイの買っても…
なんて思ってお安いのを買ってみました。
コレが良かったのか悪かったのか…
実践してみると
テストしてみたところ、中間リングもクローズアップレンズもそれなりに寄れるので満足。テストでライティングするのが面倒だったので、テストが適当なまま実戦へ。
ほゞぶっつけ本番で挑んだところ、其処まで寄っても仕方ないということがわかって、寄れ過ぎる機材たちは若干持て余し気味で無事に撮影終了しました。
たしかに寄り過ぎても何が何やらわかりませんもんね。
何よりも無事にお仕事が出来てホッとしてました。
用途転用
撮影は終わったんですが、機材は使い捨てではないので他の利用方法はないものかと考えました。
私はよく70-200㎜F2.8で料理とか撮るんですが、普段は寄れるタムロンのA001を使って撮影してます。
まあ、これはこれでイイんですが、AFだと駆動音が大きすぎる上に合焦が上手くいかないことも多々あって、基本マニュアルフォーカスで撮ることになります。
これを純正の70-200㎜で撮るとなると、最短撮影距離が1.5mなんで、引きが無かったり寄れなかったりとチョット辛いんです。
そこで、中間リングを噛ましてやったら如何って思ってやってみました。
上手くいけば寄れるわAF使えるわで結構便利になるじゃないかと考えた訳です。
が、結果は失敗。
どうも合焦範囲が狭すぎるみたいで、普段のレンズが寄れるようにだけなるって訳にはいかないみたいです。
露出倍数もかかりますしね。良いこと無しでした。
この中間リングは唯々レンズと本体との間をつなぐだけのモノなんで、レンズが離れたから暗くなるんで云々…みたいな計算はしないんですよね。そりゃそうか。
純正だったらその辺フォローしてくれたのかなーと考えないでもないですが、結果はあんまり変わらなかった気もします。
なによりも、このコロナ禍で飲食店の撮影も減ってますから、この期間に新しい手を考えないとダメですね。
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