ストロボ内蔵NikonF-601です
私の初一眼レフがNikonのF-601です。
今でこそジャンクコーナーの常連みたいな位置付けに居ますが、そ入れだけ売れたって証左でもあります。
そんなF-601ですが、当時は「アサヒカメラ」などのカメラ雑誌とカタログをそれこそ穴が空くぐらい見て、性能と価格のバランスをチェック。悩みに悩み抜いたうえで買ってもらったのがNikonのF-601でした。
最終的にはデザインが決め手になっており、カメラの形に矢鱈とこだわるのは今と変わりません。困ったもんです。
因みに対抗機種としてはCanonのEOS630とEOS10、NikonのF-801SとF-401S、MINOLTAのα7700iと同8700i等々の中級機的なのを狙ってました。
当時の必要スペック
当時は露出云々すら知らなかったので、上っ面のスペックがを重要視しました。
つまり、連射性能とシャッタースペック、それにストロボの有無です。
この当時は夜に写真撮るにはストロボが無いとダメやと思ってましたので、ストロボ内蔵は必須。外付けストロボなんて高級アクセサリーを買う余裕なんてありませんでしたので、この時点でEOS630とF-801s 、それにαは候補から外れました。
ストロボ内臓の機種だとEOS10が一番高性能だったんですが、若干高価だったのでもパス。その下はEOS1000でしたがこれは基本性能が結構低い目だったので、スルーとなりました。因みにその間のEOS100はまだ発売されてない時期です。
及第点?
予算と性能を吟味して、辿り着いたのがF-601でした。
因みにF-601のスペックは、シャッターレンジが30~1/2000sec・X1/125、巻き上げ秒間2コマ、AF測距点は中央1点、動体予測駆動アリ、ストロボ内蔵ーってところです。
あとは何故かクオーツデート(フィルムに日付を写し込む機能)が必要だと感じて、5000円高いQDタイプにしました。
今考えたら要らん機能に感じますが、なにも付いてない写ルンですみたいなカメラを使ってたんで、多機能に憧れていた面もあります。
まあ、何よりもカメラ左肩の「F-601」って書いてある下に「Quartz Date」ってかいてあるのがカッコよかったってのが決め手でしたね。
なんかカッコよかったんです。困ったもんです。
スピード不足
初めは満足してたんですが、その後バイトしてお金をためてFM2やらF-801sやらを並行して使うようになると、その遅さが気になるようになりました。
学校を卒業して就職し、写真屋の仕事でF4のサブとして使ったら余りにもその時よりも遅く感じて困ったものでした。何よりも仕事だとフィルムの巻き戻し速度(当時は結構重要ポイント)が遅いのが厳しかったです。結局サブには機材庫から借りてきたF3か自前のF-801sを使うことになりました(支給された機材がF4とF2titanだったので…)が、サブですら活躍させられなかったのが残念です。
問題は電池
遅さはもちろんなんですが、電池が問題でした。
単三電池でもなく、当時一般的だった2CR5でも無いんです。
CR-P2って 言うCR2電池を2つ直列につなげてパッケージングしたもの。
F-601以外で使ってる一眼レフって見たこと無いんですが、どうなんでしょうね?
当時リチウム電池は高くて定価で一本1500円程、安売り店でも1000円は下らなかったんですよね。高いです。
1000円あればTri-Xのプロパックをバラした3本セットが買えるんで、電池代は結構切実でした。10本ほど撮ったら電池が心許なくなってくるので、安心して使えないってのが一番の欠点だったかもしれません。
後の弱点は
前述の通りジャンクコーナーの常連がF-601なんですが、そのジャンクコーナーにあるF-601の半分以上が裏蓋の爪が折れて裏蓋が閉まらなくなってます。
私のも折れてしまって裏蓋が閉まりません。
しかも私の場合は巻き戻し中にいきなり爪が折れてしまいまして、中のフィルムがエライ事になってしまいました。大変な欠陥です。
一度、ジャンクのF-601を買ってきて、ニコイチして治そうかと考えましたが、経年劣化で爪が折れたら嫌なので、未だ実行できてません。
久しぶりに使ってやろうかと思ってたんですが、こういったところが仕事につかえなかった所以なんでしょうね。
遊びで使う分には大丈夫なんでしょうが、一時無理をさせ過ぎたのかもしれません。
形がイイだけに残念な…
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