当時鳴り物入りで登場したE-300です
PENTAXのistーDを使っていたころ、色々あってPENTAXではちょっと物足り無くなってきていました。
問題は画素数が600万画素しか無い事とストロボをはじめとするアクセサリー、それに交換レンズの少なさでした。
やはり仕事で使うなら会社や他の人からレンズやストロボを借りれる方が便利です。
行く行くはデジタル専用設計でF値が通しのズームレンズや明るい単焦点レンズも要りますからね。
当時のPENTAXは、その辺が結構弱かったのでメーカー乗り換えを検討してたんです。
その時に候補に挙がったのがCanonのEOS30DとOlympusのE-300。
とりあえず800万画素機が欲しかったんです。
雑誌の立ち落としとかだと800万画素は必至とか言われたた時代なんで、とりあえず高値すぎない800万画素機ってことでこの二機種が候補に挙がりました。
結局はオーソドックスにCanonを選んだんですが、E-300も気になってたので、安くなってから中古で買っちゃいました。
そういえばその辺は以前に少し触れましたが、買ったはいいものの使って無かったE-300が出てきたのでちょっと弄って見ました。
このE-300、出たときは「パパと娘が久々の休日にショートトリップ」ってストーリー仕立てのWeb広告を打ってたのが印象的でした。
小学生ぐらいの娘とドライブに出かけて上等なディナーに行って…みたいな話しで、当時娘が3歳ぐらいだったんで、こんなふうに娘とコミュニケーションとれたら楽しいだろうなと妄想を膨らませていましたが、幼児だった娘がその年をとっくに過ぎた今では「そんなええ話はないんやで」ってのを当時の自分に教えてやりたいです。
娘って難しいんですよね…
スイングミラーとレンガのようなフォルム
このE-300は普通の一眼レフを90度横に傾けたような構造。
レンズから入ってきた象は通常ミラーを通して上に行くところが、向かって右に曲がっていきます。
なかなか複雑な構造なんですが、なるほどこれならペンタ部の出っ張りを無くすことができるんだなと感心しました。
ただ、レンズの軸とファインダーの軸がズレる感じがするのでちょっと違和感。
OLYMPUSのPENFみたいな構造になっているのがノスタルジックで良いなと思うんですが、フォーサーズという小型センサーなのにボディがフルサイズ並みに大きくなるのが難点。小型軽量をウリとするOLYMPUSなんですが、当時の技術力ではこの辺が精一杯だったんでしょうね。持ちやすくて良いのですがセンサーと背面液晶が小さいのが2000年代的で懐かしい雰囲気です。
このままボディは小さく、ファインダー像と背面液晶は大きくなるってのが理想ですが、光学ファインダーではちょっと実現不可能だったみたいで、実用性が出てくるのはミラーレスのマイクロフォーサーズまで待たないといけませんでしたね。
やっぱり人気無い&使い辛い…
でかくて重いE-300は中古市場でも人気なかったみたいで、購入した5年前ですら5,000円ほどのプライスでした。
懐かしさとノリで買ってしまったものの、当時の印象とは違って何だか思ってたよりもデカくて重い。
付属のレンズも17・5㎜〜45㎜っていう妙に中途半端な焦点距離。
35㎜換算でも35㎜〜90㎜という懐かしくて使いにくい焦点距離レンジ。
90年代初めのキットレンズ然としたレンジですが、コンマ5なんて使うならちょっと頑張って17㎜スタートにしうてくれたら良いのになって思いますよね。
そのせいもあってか(当時としては)激安だったので良しとしなければなりませんが…
まあ、皆さん言われている通りに性能の良いカメラに慣れた身には「井戸の底を覗くような」ファインダーと、極小なうえに良く見えない背面液晶の組み合わせが結構キツいめです。
当時はそれほどでもなかったんでしょうけど、今になってみたら大分使い辛い。
このファインダーでライブビューもないんでピントとか勘です。
被写界深度が深くてボケにくいのがフォーサーズの強みとか言われても、フォーカスがあってるかどうか自信が持てないファインダー&背面液晶なんて、仕事だと恐ろしくて使えないです。
ただ、シャッターを切った時の感触とちょっとチープなシャッター音は嫌いになれない感覚。連射が効くうえにシャッターを切った際のショックや音が小さいミラーレスでは薄れてしまった「写真撮ってる感」が味わえます。バッファ小さいから連射も効きませんからね。
忘れてかけていた「シャッターチャンスに集中する感覚」を思い出させてくれるのもイイ感じですね。
良い写真が撮れるかどうかは置いといて…
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