デッカイレンズキャップだと思って
仕事帰りのハードオフで、斬新な一眼レフのジャンクを見つけました。
APS一眼レフの最高峰ーといってもCanonのAPS一眼レフは2機種しかありませんが…
ジャンク籠の常連であるα7700iやらEOS650やらよりも安くで売られていました。
ここのところのフィルム単価高騰と子供も大きくなってフィルムで撮って残したいと思うよなものが無い現状から、フィルムを買うことが極端に減った上、ジャンクカメラを入手してしまう頻度が上がってしまって、なかなか新しく買ったカメラにもフィルムを詰める順番が回ってきません。
どうせフィルムを詰めないならフィルムの入手が絶望的なAPSでも一緒だろうーなんて後ろ向きな考えで買ってしまいました。
Advanced Photo System、略してAPS
そういえば、APSのフィルムの正式名称はIX240フィルムなんだそうで、これは135フィルムの縦幅が35mmであったように縦幅が24mmだったことから発するらしいです。興味が皆無だったんで知りませんでした。
APSカメラ唯一のヒット作にしてデジタルでもシリーズ化されてロングセラーとなったCanonのIXYはIXのフィルムだからIXYなんだそうです。
そうして、今回入手したIXEはIXのフィルムを使用する一眼レフ。
で、EFマウントのCanon一眼レフだからEOS IXEという名前になるんですね。
こっちはメーカーが力を入れた割には鳴かず飛ばずなイメージですが…
それにしてもAPSって消えましたよね。
今の人は存在すら知らなさそうです。
登場した時から35㎜フィルムよりも小さいサイズなんて画質も悪いし、普及しないだろうと思ってましたが、予想通りな結果になりました。110よりも酷い気がします。
単にメーカーが資材と時間とお金の無駄遣いをして、街の写真屋さんが無駄な出費を強いられて誰一人得をしなかったフォーマットですよね。メーカーの中に反対する人とかいなかったのか首を傾げたくなります。
Advanceって…
APS一眼レフ
今ではAPSの一眼レフって言うとセンサーサイズの小さめな一眼レフを差すようになりましたが、本当はこっちが本物のAPS一眼レフ。
当時はNikonもMINOLTAもAPSのレンズ交換式一眼レフを出してましたが、マウントが共用なのはCanonだけ。
やっぱり未来の無い(当時はあると思っていたんでしょうが…)システムに対して専用のマウントを用意するなんて自殺行為に等しいですよね。デジタル化を見据えていたなら大したもんですが、APSの独自マウントの現状を見るとそうでなかったことは明らかです。酷い無駄遣いをしたもんだと悲しくなりますね。
そう考えると既存マウントでお茶を濁したCanonは英断だったと思えてきます。
IXYの一眼レフ版
で、IXEになりますが、名前的にIXYが有名過ぎたので今となってはパチモン臭いネーミングにみえます。
実際手にするまで「EOS IXE」でなくて「EOS IXY」だと思ってました。
「EOS IX50」なんて下位機種が存在するのでアレなんですけどね。
ちなみに下位機種のIX50mジャンク籠に居ましたが、こちらは全く食指が 動きません。
オールプラスチックのボディに銀色を塗っただけの90年代Canonらしい質感皆無な作りはどうしても好きになれませんでした。触った感じはEOSKissⅢみたいな感じです。
対してEOS IXEはIXYと同じようにプラボディにステンレスをプレスしたガワで挟んだような形状。当時はプラで作る方が効率よかったからこうなったんでしょうが、出来れば骨格も金属だと嬉しかったんですがAPSフィルムを挿入する構造上仕方ないのかもしれません。
電池はリチウム電池のCR123Aを2本。
EOS888と同じ電池です。
早いこと手に入れなければ…
視線入力
因みにこのEOS IXEには当時の流行りだったアイセンサーも入ってます。
見たところにピントが合う「視線入力」ってヤツですね。
ミラーレスのフォーカスフレーム制御に取り入れてほしい機能ですが、今では全く見かけなくなりましたね。
当時はEOS3にも搭載されてましたが、誤作動多かったんで全く使ってませんでした。
今の技術で精度を向上させたうえ、フォーカスフレームを選択する際に補助として作動させれば結構イケそうな気もするんですが…
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