飾りで10年ほど置きモノだったレンズです
ポートレイトレンズとしてはド定番の85㎜F1.4S。
いつもお世話になっている写真館の移転・改装で飾りもののカメラとレンズが要らなくなったからと下賜されました。
「なんで自分に?」
と、思って理由を訊くと
「自分が一番こういったヤツ好きそうだから」
との答え。
嬉しいようなそうでないような、複雑な気持ちです。
ともあれ、そこそこ良いレンズがタダで手入ったことは喜ばしいです。
写真屋魔改造
スペックからして売れそうなこのレンズが下賜されたのには訳がありまして、写真屋仕様の魔改造レンズなんです。
ここいらの85㎜は、後ろ玉辺りを故意に汚したりメッシュ入れたりしてカリカリな描写にならないようにしてあるんです。
デジタル化した今ではなんでそんなことするのかわからない改造ですが、フィルム時代は如何にしてソフトな描写にするのか腐心していたことがあります。
まあ、先代はLeicaのThambarとか好きな世代ですからね。
ハイライトのにじみとか大好きな世代です。
そのかわり中古の価値が激減して売り物にならなくなるってお話。
まあ、機材は中古で売るなんて考えずに使い潰すのが筋ってもんですからね。
要はそれでどれだけお仕事したかってお話です。
それにNikkorはカリカリ傾向が強いですからね。当時の苦労が伺えるってもんです。
貰ったものの…
折角もらったんですが、一緒についてきたにNikonのFE-2が機能的に死んでいてバルブと1/250secしか動かない状態。
電子シャッターが死んでいてはご自慢の追伸式露出計も無用の長物ですが、世の中には治して使える人が居るかもしれないーと考えてジャンク品として一斉に大阪が本店のカメラチェーン店へ持ち込みました。いくばくかの銭に化けてくれると思って…
結果は無料引き取りと云う残念なもの。
査定遅いから駐車料金嵩むうえに、交通費も出ないんで散々でした。
買ってくれた人が無事に修理して使ってくれているいことを願うばかりです。
残ったレンズ
そうこうしてボディとサヨナラしたレンズが残った訳です。
そういえば前回の105㎜もそんな感じでしたね。
まあ、使えないカメラ持っていても仕方ないんで、売ったことに後悔は無い(値が付かなかったこと以外)んで、手持ちのカメラで使うしかないかなぁと思ってたんですが、手持ちのカメラがNikonはF2とF-601、それにF-301しかありません。
どれも最高速度が1/2000sec止まりでX接点は1/125sec。
なのでピーカンの日に明るいレンズを開放で使ったり、絞りを開け気味で日中シンクロなんてことが出来ません。
105㎜なら仕方ないなぁで済むんですが、85㎜のF1.4だと解放近くの絞り値を使わないのは余りにも勿体ない話。
D3とかD700みたいな古くて新しいボディを入手するか、Canon機に付けるのか非常に悩ましい所です。
なんにせよ結構な期間を塩漬けにしていたので、そろそろマジで使ってやらないと…
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