デジタルになってから現物拝むことなくなりましたね
そういえば先日の大失敗、故障したOM707。
最大の故障箇所としてシャッター幕がJAMってましたが、ああなったらカメラって終わりですよね。
何しろ露光をコントロールできないんですから、いくら他の機能がピンピンしていたところでなんの意味もありません。
車で言い換えたらエンジン部分がイカれてるのに等しいです。
残念なことにOM707はダメでしたが、最近ジャンク漁りしていてシャッター幕がだめになった個体が多いことに気が付きました。
おおっ!ってなるのを見つけても裏蓋を開けるとシャッターがJAMってたり、縦走シャッター幕の羽根間に隙間が出来ていたりと何らかの疾患がある場合が多いです。
今日見つけた4800円のCONTAX・RTSⅢも「ひょっとしたらイケるかも」なんて期待して弄ってみたら盛大にシャッター幕がJAMってました。
フィルム時代のシャッター幕
オッサンなもんで昔話になっちゃいますが、フィルム時代はフィルムが入るスペースとシャッター幕ってところはアンタッチャブルな不可侵領域でした。
新品で買ったらご丁寧にもシャッター幕のところに誤って触ることのないように紙が被せてあって「触っちゃダメ」感を強く醸し出していました。
使ってるときも、シャッター幕のある辺りには感光材であるフィルムを入れるので、極力短時間しか開けないようにしていましたし、フィルムを装填してしまったらシャッター幕の上にはフィルムが覆いかぶさって要るので物理的に触れなくなります。
撮影前の点検でストロボとシンクロしているかどうかチェックするときが一番危険でしたが、其処は慣れというか誤って触る事故なんてのを聞いたことがありません。
まあ、そんな感じで皆がシャッター幕ってパーツに気を使ってました。
度胸試し
とか思ってたんですが、高校時代は空シャッターのというか、バルブにしてシャッター幕を開けて指を突っ込む「度胸試し」がアホな写真部内で流行ってました。
流石に「1/8000secに挑戦や」なんてアホ過ぎることはしませんでしたが、先輩が失敗したけどPENTAXのSPは横走り布幕のシャッターだったからなのか無事だったとかなんとか聞いた気がします。
いつの時代もアホな事する人は一定数いますね。私もその一人でしたが…
デジタル化
そんな状況から一変、デジタル化してからは「フィルム室」みたいなスペースが無くなりました。
当たり前っちゃ当たり前ですが、CCDだのCMOSだのとミラーとの間にフォーカルプレンシャッター自体は存在しているのですが、シャッター幕自体を見ることが無くなってしまいました。
なのでその存在を意識しなくなってしまっているからなのか、迂闊にもシャッター幕を指で押してしまったりしたんじゃないかと思う訳です。
デジタルから写真を始めている方なんかは、本当に見た事も無いでしょうね。シャッター幕。表側はミラーで隠れてますし、裏側はCCDいやCMOSです。見れる道理がありません。
なんて思ってたら最近のミラーレスなら見れることに気付きました。
EOSR6だと電源落とすたびにシャッター幕が下りてきてセンサーを保護してくれます。
こっちのシャッターは触ってもまだ大丈夫なんでしょうかね?
まあ、CMOSを指で触ったりして指紋付けたら目も当てられませんからね。
アンタッチャブルなシャッター幕からセンサーを保護するシャッターに役割も変わってきてますね。
でも、多分あれ触っちゃダメなんでしょうけど…
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