医療用途のカメラです
Om-707の失敗からしばらくして、どうもオートフォーカスOMマウントを諦めきれない気持ちがありました。
中でも小学生の時に雑誌の広告写真で一目惚れしたOM-101が魅力的。
流石にオートフォーカスが未熟な黎明期にコストダウンの賜物として登場した鬼っ子のOM-101はそれほど売れなかったみたいで、ヤフオクでも良い出物が見つかりません。
見つかってもお値段が結構高い目。それほど使わないオモチャに大枚叩けるような余裕は持ち合わせていないのでスルーしてました。
そうしたら、OM-101の名前違いとしか思えないようなものが思いのほか安く出品されていたので、迷わず入札したら誰も入札しなかったみたいであっさりと落札出来てしまいました。
オークションで事がスムーズに運ぶときは、何が問題がある時。
今回も問題ありまくりなのでした。
届いたカメラは…
届いたカメラを見てみると、形はOM-101なんですが色々違います。
先ず目に付くのがレンズ取り外しボタン部分にあるシンクロソケット。
何もこんなところに付けなくてもいいじゃないかと思うんですが、同梱されていたアダプターを見て納得。
確かにここがベストポイントです。
レンズ取り外しボタンがオミットされているって事は、AFレンズは付けちゃうと取り外しできないみたいですが、元々AFレンズはロックされないようで、旧OMレンズと同じくレンズ側にロック解除ボタンがあるものを使うことが前提のようです。
昔のOMカメラの互換品って感じでしょうか?
なのでAFレンズとのカプラーもありません。
ということは、
OM-101のウリである「パワーフォーカス」も出来ないので、パワーフォーカスダイヤルもオミットされてます。
無い無い尽くしで如何にも産業用って感じが泣かせます。色んな意味で。
調べてから入札すりゃいいのですが
今の時代、少し調べれば山ほど情報が出てくるんですが、ぱっと見が全くOM-101だったので手間を惜しんでしまいました。アホですね。
結果として、面白い個体が手に入ったんですが実用性は皆無です。
本当に部品又は備品みたいなカメラ、いや装置です。
外観は結構ヤレてないのでイイ感じだったんですが…
上手い話には裏があるもんですね。
何処が使えないかと言えば
パワーフォーカスが無かったり、AFレンズが使えない仕様だったりと細々とした不便ポイントは目を瞑ろうと思えば瞑れるんですが、最大の問題がフォーカシングスクリーン。完全に医療用内視鏡撮影用のヤツなんです。
真ん中に丸く覗き穴のように見えるだけ。
これではどんなレンズ付けても何撮ってるかわかりません。
流石は医療機器に強いOlympus
昨年のOlympusカメラ事業分社化のニュースが流れた際、カメラ実業はお荷物状態で医療・産業用機器の製造販売が稼ぎ頭だとニュースで流れてました。
確かに病院の診察室なんかにはOlympusの機械多いですもんね。
昔は眼底カメラでTri-Xの3倍増感&E版同時プリントなんてやり方でやってましたし、内視鏡も記録は当然フィルムだったんですよね。
思い起こせばフィルム時代のメディカル関連撮影はOlympusやら京セラやらの本業がカメラじゃないところの方が強かった気がします。一時はハードオフなんか行くと京セラのデンタル用マクロレンズ&カメラなんかが結構売ってました。ベースは多分京セラ200AFだと思うんですが、アレに先端にストロボが付いた120㎜位のマクロレンズがセットになって売ってました。
あんまりニッチなカメラなんで買わなかったんですがね。
で、今回、そのニッチなのが手元に来てしまった訳ですが、内視鏡用のアダプターなんてあっても使い道が無くて困ります。
もし医療関係者で必要な方がおられたらいつでもお譲りします。
そうそう、付属していたマニュアルアダプター2はOM-101にも使えるようなので、少し気長にOM-101を探してみようかと思ってます。
今度は掴まないようにしないと…
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