誰が買うねん?って思ってたアクセサリーです
昔のカメラには付き物だったセミハードケース。
祖父母の家のカメラは漏れなく背このテのケースに収められてましたね。
カメラを単体で使う時には良いのかもしれないこのケース。
使い勝手的には持ちにくくなったり操作がし難くなったりと疑問符がイッパイ付きますが、少なくともカメラをガードしてくれます。
デジタル時代になって背面液晶が見えなくなるからそう言ったアクセサリーは消滅したものとばかり思ってたんですが、どっこい現役で売ってました。
高級コンパクトデジタルカメラ用はアリだとしても、一眼レフ用なんて使い勝手恐ろしいことになるのにまだ売っててビックリです。
因みにお値段は定価で一つ5000円前後。結構高級品です。
関西の人なら値引き交渉の末「もうこれ以上マケられませんわ」って段に「そしたらこれ付けて。そしたら買うわ」って言う体のアクセサリーって感じしますが、関東の方ではどうだったんでしょうね?初めから付いてたんでしょうかね?
突然なんでセミハードケースかって言うと…
ヤフオクでカメラ落札としたら、結構な確率で付いてくるんですよね。
このテのケースが。
元々、カメラの扱いが荒い私は、このテの過保護なアクセサリーは付けないので中古で買ったNikonF2についていた以来馴染みが薄かったわけです。
そうしたら何故か手元に結構な数のケースがたまったもんで、驚いてしまいました。
因みにカメラと反比例するかの如く、昔のケース程状態が良いんです。
例えばPENTAXのKXに付いていたケース。
なかなか出来が良くて質感もバッチリ。
永年の使用でこなれたのか程よい柔らかさがエエ感じです。
全部こんな感じだったらいいんですが、そうは問屋が卸さないようで…
80年代ぐらいからのは粗製乱造多め
昔のPENTAXのはよかったんですが、80年代製のものからは妙に革が硬くて乾燥したらボロボロになるタイプが増えます。
MAMIYAのZMに付いていたのがそんなヤツで、保管の仕方ってのもあるんでしょうが、時間が経つほどボロボロになるようです。
縫製も甘めで端が解れて剥がれかけてたりします。
この時代のPENTAXのケースを持ってないので何とも言えないんですが、メーカーの違いでしょうか?グレードの差なのかもしれませんね。
もしかしたら長持ちする良いものを作る時代から、一瞬イイ感じに見えるけど長く使うことを考えていない初見絶対主義的な時代への過渡期だったんじゃないかとすら思えてきます。それぐらい出来悪かったです。
そして90年代
そして(一部の人には)有名な「αショック」を経て、90年代にはカメラの形も変貌。
標準と言われる付属のレンズもズーム主体となり、従前のセミハードケース的なのは売ってないかと思いきや、習慣的なアクセサリーはなかなか消えないみたいで普通にカタログに載ってました。
が、この頃になるとケースを付けてる人の方が少数派になってあまり見かけなくなっていきます。
で、今回のEOS1000に付属していたのを久々に見て、大変懐かしい思いに駆られたって訳です。
NikonのF-601を買って貰うときにはケースを付けるかどうか悩んだなぁ…
結局、カメラ店でくれるカメラを包む布みたいなのに巻いてリュックに放り込むってかたちに落ち着きましたが、勝てたら邪魔だっただろうことは容易に想像できます。
デカいグリップを包み込むように合皮の厚い革がかぶさる訳なんでゴツゴツして使い難いんですよね。それにフィルム交換し辛いんで、フィルム一眼レフにはデメリットの方が大きいです。
ただ、オークションで落としてみて感じるんですが、ケースに入れられてたヤツの方が圧倒的に状態が良いです。
何だかんだ言ってもケースはカメラを守ってくれるんで、カメラ大事にするならケースって結構有効ですよね。
要は写真撮ることを重視するか、カメラを保護することに重点を置くかの違いです。
オークションをチェックする際にケースの有無は商品状態の良し悪しにも直結するので、参考にしてみてはいかがでしょうか?
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