真面目でシッカリした優等生です
先日、毎度のヤフオクでMINOLTAαの最終機、KONICAMINOLTA α sweet Digitalを落札しちゃいました。
もうね、αはα-7Digitalとα700、それにα300とα550の四台あるんでお腹いっぱいな感じだったんですが、1200円程度だったんで試しに入札したらそのまま落札って流れです。
いつもと何も変わらない流れです。
手にしてみて思ったんですが、α-sweetDigitalって思ってたよりも相当使い勝手が良いカメラだったんですね。
シンプルなんですけども使い難い所が無い、なんとも優等生的な出来に驚きました。
16年前のエントリーカメラ
何だかんだ言ってもα-sweetDigitalは2005年発売のカメラ。
発売の時に生まれた子がいたらその子は高校生です。
そう考えたら結構古いわけで、センサーはCCDで高感度域は全く使い物になりません。ですが、機械関連はそれほど進化している訳でもないので、明るい屋外とかなら問題なく使えそうな感じ。
画質的には以前買っちゃったα-7Digitalとそうそう変わらないとも思われます。
そして使い勝手の良さもα-7Digitalと甲乙つけがたい感じでもあるんですよね。
KONICAMINOLTAのαは短命に終わったんですが、モノ自体は大変堅実に作られていて、なぜ売れなかったのか首を傾げたくなるぐらい。
ある意味ライバル機とされたCanonの初代EOSkissDigitalよりも数段イイ感じに仕上がってます。
スペックなんかを…
α-sweetDigitalの撮像素子は所謂APS-Cサイズで有効画素数約610万画素のCCD。
シャッター速度は30~1/4,000secとB。AFセンサーは中央クロス9エリア8ラインセンサーと当時の標準的なもの。今となっては少々物足りないのは仕方ないですね。画像処理エンジンは独自の「SUPHEED II」で、画像処理技術「CxProcess III」を搭載。連射は秒間3コマで10コマまでの連写が可能となってます。
あとは、ポートレート、夕景など5つのシーンセレクター機能のほか、P/A/S/Mの各露出モードで10種類の絵作りを選択できる「画像仕上げ」機能を搭載しています。
メディアはCF。Type 2のCFスロットなのでマイクロドライブが使用できます。
まあ、α-7Digitalを簡素化したような特徴の薄い機種って感じです。
仕上げ的なところ
良いなと思ったのはその仕上げ的な部分。
ボタンとダイヤル配置に加えて質感的なのもそこそこ頑張っています。
ダイヤルはシャッターボタン周辺にメインダイヤル、持ち手右側にモードダイヤルと一般的な配置ですが、左手側にWBダイヤルがあってWBを弄るのに大変使いやすいレイアウト。α-sweetDigital発売当時は今のようにAutoWhiteBalance任せである程度OKになるような時代じゃなかったので、このダイヤルは結構使い出が良かったんじぁないかと思います。α-7DigitalもWBダイヤルが良さげな部分についてましたが、簡素化されたレイアウトのα-sweetDigitalだと一層使い勝手が良さそうです。
あとは各部ダイヤルやボタンが金属製で適度に硬いクリック感なのも好印象。
直線を基調としたレイアウトと相まってエントリー機とは思えない高級感的なものが漂うカメラになってます。
良いけど売れない?
モノ的には結構、いや相当イイカメラ(私見です)なんですが、残念なのはこの機種がKONICAMINOLTA最後のデジタル一眼レフになってしまったところ。
同時代のPENTAXやOlympusはもちろん、NikonやCanonに比べても遜色ないどころか上を言っているような印象の同機ですが、販売は苦戦したのかほどなくして会社自体がカメラ市場から撤退してその後はSONYに引き継がれてしまいました。
当時は画素数競争なんてのが激しくて、8MP機が主流となるような時代。
上位機種のα-7Digitalも6MP機でしたし、高画素の上位機種やCanonやNikonのようなハイエンドが存在しなかったKONICAMINOLTAは分が悪かったんでしょう。多分。
折角イイカメラを作っても市場のニーズとちょっとズレたら売れないってのが悲しいですね。
まあ、良いカメラ作ってたからSONYが引き継いで発展させて今のSONYαがあるので、その礎になったことは間違いないのかなって思いますが、出来ればKONICAMINOLTAには存続しててほしかったですね。
KONICAもMINOLTAも好きだったメーカーなんで非常に残念でした。
KONICAMINOLTAロゴも好きなんですけどね…
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