中国製ってヤツは…
昔、NikonのF2を使っていたんですが、先輩からアイレベルファインダーを買わされたことがありました。フォトミックファインダーが好きなんで、結局使用することは数える程しか無かったんですが、「素」のF2ってのもなかなか面白かったです。
で、時は流れて結婚したての頃、今度は別の先輩にそのファインダーを譲る話になり、その時に海鴎の二眼レフ「海鴎4A」と交換をしたんですね。
結婚時の断捨離でヤシカマットの124Gを売り払って間もない頃だったので、いっちょ前にセルフコッキングの海鴎4Aはその操作感も懐かしい感じで直ぐに気に入りました。図体がデカいのですが、傷など気にせず何とかカバンに潜り込ませて使ってました。ブローニーフィルムもまだ安かった頃です。
で、ある日阪神の西九条駅で「なんば線」が開通する前に風景をフィルムに留めておこうと考えて写真を撮っていたら、フィルムの巻き上げが止まりません。
まだ3枚ほどしか撮ってないフィルムがみるみる巻き上がって、最後まで巻き取ってしまいました。
それ以降はいくら弄ってもダメで、それ以降は全くの文鎮状態。
仕方ないのでハードオフに持って行くと、500円というドフではなかなかお高い査定が付いたので、ドナドナすることになりました。
同時に持って行ったFujiの645より高値で買われたのには驚きましたが…
二眼レフってのは
考えて見れば二眼レフの丁度いいヤツって少ないんですよね。
昔使っていたヤシカマットがそれなりに新しくて使い勝手も良好だったんですが、セルフコッキングの二眼レフっていうと、お高いRolleiflexかMINOLTAのオートコードぐらい。あとはRicohのオート66ぐらいでしょうか?
何れも今となってはレアな機種で強気なお値段が付いてます。
それほどフィルムを消費できない昨今の写真事情を考えたら、一時の興味を満たすためだけに大枚を叩くってのも考えモノです。
となると、嫌な思い出の中国製って事になるんですが…
今度こそはの思いを込めて
そうするとまたヤフオクで出物は無いかと思っちゃうわけです。
ところが、中国製でもそれなりのお値段がついてたりします。
やはり「二眼レフ」のタマ数が絶対的に少ないのが市場価格の高騰(って程でもないですが)を招いているようです。
まあ、そうなると保証が付いたり動きます宣言したりしているような「まともな」ブツは射程圏外。ジャンクで「動くかどうかわかりませんが」って注釈が付いてる品がターゲットになるいつもの流れにたどり着きます。
こうなるとオチも読めてくるってもんです。
失敗を繰り返して
で、届いたブツは非常にきれいな外観。
十数年ぶりに同じ型の機種を手に入れましたが、まえに先輩から譲渡されたモノよりもキレイな気がします。
ボディもレンズもクリアです。コレは期待できたかと思ったんですが…
甘かった…
前は巻き上げのグルグル状態でしたが、今回はシャッターが閉じないという根本的な故障。巻き上げるたびにシャッターが開いてるのに開こうとして詰り、今度は閉じないのに閉じようとする動きを巻き上げるたびに繰り返します。
多分ガバナーとかいろんなところに負荷がかかりまくってるような動きをします。
このまま遊んでいたら、早々に巻き上げ部分にも不具合が押し寄せてきそうです。
救いは2000年代初頭と違い、セルフ修理の情報が多数あること。
海鴎は、その故障率の高さと精度の低さから町のカメラ修理屋さんから避けられていて修理が叶わなかったんですが、セルフでやる分には何とかなりそうです。
精度的なのは適当でいいならーの話ですが、やってみる価値はありそうです。
コイツの復活を夏休みの宿題にしよう…
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