EOS500N…?
どうも良い出物に会えない昨今のジャンク漁りですが、モノ自体面白い訳じゃないけどお値段が面白いのを見つけたんで持ち帰っちゃいました。
ブツはCanonEOS500N。
二台目EOSKiss「NewEOSKiss」の海外版、ヨーロッパ圏向けです。
因みに北米向けなら「EOSRebelG」って名前になります。
どうも欧州や北米向けの名前の方がカッコイイのはなんでなんでしょうね?
「Kiss」なんて名前は中高生にはこっ恥ずかしい気がするんですけど、コレは遠回しな上位機種のマーケティングなんでしょうかね?
でもCanonの「Kiss」系が一番売れてるってことは受け入れられてるって事なんでしょうし、マーケティングとしては成功って事なんでしょう。
受け入れたくないですけどね。
お値段は
お値段は驚きの100円(税込み)
100円ローソンやDaisoの商品よりも安いです。
やっぱり人気無いからなんでしょうね。
電池高いし、シャッター幕に持病ありそうですし、何よりも不安になるぐらい軽いですからね。
なによりフィルムが高値いんですけども…
New EOSKiss
因みにNewEOSKissってのは1996年に登場したEOSKissの改良機。
簡単操作とプラスチッキーで矢鱈と軽い「EOS Kiss」に1+1形に配列されたAFセンサー(マルチBASIS)を搭載。3つの視野内フォーカスポイントから自動選択、または任意手動選択で測距点を選べるという、この時代にしてはそこそこ高機能なAF機構が特徴。露出も両優先式AE/シフト機能付きのインテリジェントプログラムAE・イメージセレクトプログラムAE・深度優先AE(懐かしい…)・プログラムストロボAEなど、使わない絵文字モードを含めた多種多様な露出モードが搭載されてまして、「ニューファミリーのママ向け」的なコンセプトながらマニュアル時にはメータードマニュアルが出来たりもする器用貧乏的なヤツです。
EOS500って?
前述の通り、欧州向けのEOS500Nですが、「N」が付かないのは…っと調べてみたらやっぱり初代EOSKissがEOS500です。
EOS系は数字が小さいほど上位機種ってのが定説ですが、EOS1000をブラッシュアップさせたEOSKiss系が3桁の名前になるのはわかります。
確かにEOS700系や輸出専用機のEOS888より数字が小さくあるのも納得です。
が、初期のEOS600系より小さくなっちゃうのはチョット違うかなと思ったりします。
単純に「機能」ってことで比べたら確かにEOS600系は分が悪いですが、耐久度やら諸々を比べたら600系の方が上位機種って思いますよね。マニュアル露出はダメダメですけど…
廉価版
ただこのEOS500N、単純にNew EOSKissの名前違いって訳でもなさそうです。
アレからさらに機能を差っ引いた最廉価版のようで、先ずはQuartzDateが省略されてます。所謂日付写し込み機能ですね。
日付の写し込みというと、データ一個一個に日付が保存されるデジタルカメラを常用する今となっては隔世の感がありますが、昔のフィルムカメラにはほゞほゞ日付の写し込み機能が付いてました。
そのQuartzDateってヤツは「作品撮り」をする際には必要のない(一部作家の作風を除く)機能ですが、日常の記録にはあった方が良いに決まってます。
「カレンダーフィルム」なんて呼ばれる長期間カメラに入れっぱなしのフィルムを作りがちな人達には、撮影日が記憶の彼方に溶けてしまうのを防ぐという重要な役割があります。
ですが、欧米ではそんな便利機能の押し売りよりもプライスが安い方が重要らしく、しばしば機能をオミットしまくって、その分値段を下げた最廉価版みたいなのが発売されることがしばしばあります。
このEOS500Nもそんな中の一つだったみたいで、QuartzDateのほかに当時流行りだったパノラマ切替機構も付いてません。
パノラマと言ってもフィルムの短編をマスクして横長のネガを作るってだけの似非パノラマだったので、コレは付いて無いほうが誤作動させて変な写真を量産するより付いて無い方が有難かったりもしますね。
とりあえず動くかどうかだけでも調べたかったんですが、EOS500Nの電池はCR123A×2なんですよね。昔も高値いなぁーと思っていたリチウム電池ですが、今になるとフィルム諸費もろくにしないカメラに1600円もする電池を入れるのは躊躇われます。
まあ、とりあえず今のところは死蔵しておいて、後日電池が手に入ったら動かしてみようかなと目論んでます。
まあ、動かないかもしれませんけどねぇ…
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