廉価版と言えばRicohです
最近すっかりRicohコレクターと化してますが、今回は比較的短命だったヤツです。
RicohのXR-8(無印)。
そういえば、工業製品において末広がり数字の8を宛がわれた機械って、あんまりヒットしない機種が多い気がします。
Canonも意図的に「8」は飛ばす数字なんですよねぇ。
でも、XR-8(無印)自体、モノはすごく良いんです。
なんといっても簡素で廉価なのを作ったら世界一のRicohですからね。
発売当時も驚きの2万4800円と低価格で話題になったもんです。
スペックとか
スペックと言っても特にコレと云った特徴はありません。
シャッターは機械式縦走りメタルフォーカルプレンシャッターでレンジはB・1~1/2000sec・X1/125secと非常に一般的なもの。
露出制御は中央部重点測光で+・〇・-の三点LEDによるマニュアル露出。この辺りはフォーマット通りってところです。
マウントはKマウント、ホットシューはX接点のみ、モータードライブやワインダーは設定がありません。
まあ平たく言えばCOSINAのCT-1系みたいなもんで、実際スペックを見たら見分けがつきません。強いて言えば撮影前に絞り込んだ状態を確認するためのプレビューレバ-/ボタンが無いぐらいでしょうかね?
プレビューの装備については後継機のXR-8Superが対応していますが、アレはアレで完全にCT1系統のカメラ。あの辺りからRicohはCOSINAのOEMに手を染めてしまうことになったんじゃないでしょうか?
そう考えるとXR-8(無印)はRicoh最後のオリジナル機械式一眼レフって事になるので、若干愛着度が増しますね。
安かったので…
毎度のヤフオクで見付けた件のXR-8(無印)は、50㎜F1.7と35-70㎜F3.5-4.5が付いた比較的お買い得なセット。
まあ、このテのお買い得品は大概何かあるのですが、コイツもやっぱりありました。
初めに何だかファインダーがクラン目だなと思いながらシャッターを切ろうとシャッターボタンを押し込んだら、見事にシャッターが切れません。
単純明快な機械なのに壊れるとは何事かと思ってレンズを外そうとしたものの、若干引っ掛かりを感じます。
少し強めにレンズを回してマウントから剥がすと、ミラーが驚く程に出っ張っていて、昭和の漫画の出っ歯状態。
試しにミラーを手で上げてみたらマウント面よりも前に出てきて驚きました。
此処迄酷いミラーズレは初めてです。
なかなかやりよるわ。
露出計も生きてるようなので、問題はミラーズレだけですね。
コレなら簡単に復活できそうです。
blog.kobephotomic.workそれにしてもミラーズレって、RicohやCOSINA、京セラなんかで頻繁に起こりますね。
やっぱり素材と工法の違いなんでしょうか?
EOS5Dのはミラーが吹っ飛ぶ謎現象ですし…
でもミラーズレってミラーを接着剤だけで固定せず、ミラーのマウントにミラーを押さえる金具を足すだけで直ぐに解決できるんと思うんですよね。それほどコストアップにならん気がするんでやりゃいいのにって思いますが、発売当時は何ともなかったんでしょうか?
コレも経年劣化の一つなんでしょうね。
中古カメラってのは、あとから持病が発覚・発症するもんで厄介です。
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