HEXANON銘が気合を感じます
またもやヤフオクで散財。
今度はKONICAのコンパクトデジタルカメラ、Digital Revio KD-400Zです。
お値段100円。ジュースより安いです。
KONICAのデジカメってのは結構印象が薄いんですが、そういやデジタル黎明期早々にMINOLTAと合併してKONICAMINOLTAになったので「KONICA」銘としてはあまりタマ数も無いのが一因でしょうね。
それにしても、フィルム時代は写真用フィルムのTOP3メーカーだった小西六がここまで影を薄くしようとは、ガキンチョの頃には想像もつかなかったことで、さらにいえば消滅しちゃうなんてこのDigital Revio KD-400Zが現役の頃は思いもしなかった結末です。
FujiFilm以外は無くなっちゃうなんて…ね。
Revio です
丁度、デジタルカメラが出始めたころ、KONICAのフィルムコンパクトカメラはRevioってAPSのカメラが主力だった気がします。そのデジタル版なのでDigital Revio って訳ですね。多分。
APS?って思われる方も多いかもしれませんが、これは20世紀末にいきなり出てきて急速に廃れていった「advanced photo system」ってヤツで、20世紀末にKodakが提唱して、日本国内4社と共同開発した新しい写真システムの事です。
要するに「シュッとした」110みたいなもんで、今でいうところの撮像素子にあたるフィルムの大きさは従来の35㎜フィルムより小さく、当然ながら35㎜フィルムよりも画質面で劣るため、メーカーの思惑に反して全然流行らずに消えていきました。
その不吉なシステムの代表機名を冠したのがDigital Revioって訳ですね。
初っ端から縁起が悪いです。
Digital Revio
ただまあ、当時はAPSも力を入れていたのとまさか消滅するとは思っても無かったのでしょうから、そのネーミングもわからんでもないところ。
特にこのDigital Revio KD-400Zは外観からもわかる通り、当時のKONICAが相当気合入れて作った機種でした。
レンズもHEXANONの銘を入れたところに自信の程がうかがえます。
当時は400万画素クラスで世界最小を謳ってたようで、光学3倍ズームレンズと400万画素CCDを搭載しつつも、光学2倍ズーム/200万画素CCDのIXY DIGITAL 200aとほとんど変わらない大きさで、当時のKONICA技術陣の底力を感じるカメラに仕上がってます。
でもデザインはちょっと京セラっぽいかも…
スペックなんかは
外観だけでなく中身もなかなか充実。
肝心要の撮像素子は(当時としては)少し大きめの1/1.8インチ400万画素原色CCD。
前述の3倍ズームHEXANONレンズと相まって、当時としてはなかなかの高スペックです。レンズ自体は35㎜換算39~117㎜F2.8~4.9と少し画角が狭いのが気になりますが、当時としては標準的。今使ったらちょっと使い難いのは仕方ないところです。
変わったところでは、メディアがメモリースティックとSDの二刀流なところ。
一応、ダブルスロットですが同時記録は不可。ただしメディア間の画像データのコピーや、どちらを優先して記録先にするかをメニューから設定できるほか、片方のメディアが一杯になったときに自動的にもう一方のメディアに記録先を変更したりってのはできるそうです。また、本体内に2MB(⁉)のフラッシュメモリも用意されているのですが、本体内メモリへの記録は640×480ドットでの撮影時のみ。今考えてたら何やねんって機能ですが、メディア単価が高かった当時は重宝したのかもしれません。
そして電池
そんなこんなでつらつらと書き連ねてきましたが、落札した個体は電池が無い状態…
またもや電池で悩まされることになってしまいました。
しかも20年前の、さらには撤退したメーカーのカメラ用電池ってのはちょっと入手が絶望的…
地道にジャンク漁りしても出会える確率は相当低いでしょうね。
まあ、幸い「コンパクト」デジタルカメラなので、置き場所はそれほど困りませんから使わなくなったIxy達と同じところに静態保存しておこうと思います。
いつか使う日を夢見ながら…
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