ZORKI4 の廉価版らしいですが…
多分落ちんだろうと適当に入札してたら、忘れた頃にオークションが終了してしまって通知が来て初めて落札を知るーなんて事がこの前起こりました…
3000円と安かったのでまだマシですが、ちょっと気を付けないといけません…
で、落っことしたのが「ミール」って書かれたソ連製のカメラ。
ソ連が作った20世紀の宇宙ステーションみたいな名前ですが、コイツは第二次世界大戦前のドイツ製カメラをコピーしたうえ、北の大地で独自にハッテンしたヤツです。
モノは面白いけど信頼性は皆無なロシア製のカメラがまたもや手元に増殖してしまいました。まあ、このテのが好きなんですけどね。
さてさて、このミールって書いたカメラ。見た目は完全にZORKIのⅣ型です。
少し調べてみるとこのミールってヤツはZORKI3をベースにZORKI4の軍艦部を付けたような廉価版なんだとか。
廉価版って事で1/1000secの「高速」シャッターと1/30sec以下の「低速」シャッターをオミットしているそうです。軍艦部シャッターダイヤルの外周に低速シャッターダイヤルっぽいのがあるんですが、そこを弄ってもシャッター速度は変化しないので、恐らく撤去したけどミール用に別パーツを作らずに機構だけ抜いたものと推測されます。
他の違いはセルフタイマーとストラップを取り付けるアイレットが付いた事、ネーム銘版の変更とボディ中ほどのプレス模様がシボ皮っぽくなったことぐらいでしょうか?
間違い探しみたいな違いですが…
変更点のなかでもアイレットは普段使う分には大変ありがたい変更ポイントです。
なにせ、ロシア製のバルナックコピーはストラップを本体に付けるって概念が皆無なので革ケースでも付けないとずっと持ってるかカバンに仕舞い込むかしないといけないので使い難くて仕方ありません。
これで方からぶら下げて使うことが出来るようになるので使い勝手は抜群に好くなりますね。
ファインダーはZORKI4のファインダーと同様なので一眼式なうえに視野角も広くて結構使い好いです。多分同じ時代のCanonレンジファインダー機と比べてもこっちの方が見易そう。7型は別格なんで除外しますが…
ただ、良いところだけではなくて、手に入れた個体は残念なことに経年劣化でシャッター幕が著しく劣化してました。
レンズを外して後ろから見たらピンホールがいくつか見えるほどにシャッター幕が傷んでます。
布幕横走りフォーカルプレーンシャッターの定ですねぇ…
シャッター幕の交換は費用的にあまり現実的ではないので、シールを貼るか塗料かなんかを塗って凌ぐか…悩ましいところです。
コイツは使いたいなと結構思ったんですが、そうは問屋が卸してくれませんね。
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