スタンダードなカタチのカメラです
昔、京都の四条大宮を少し東に行ったところに古めかしいカメラ屋さんがあって、高校時代に自転車でカメラ屋巡りをしていた時の定番コースでした。
特に買うものもないままに覗いたその店のショーウィンドウにOLYMPUSのPEN EEDが飾ってあったのを昨日のように思い出します。
ある日、NikonのF2用ケーブルレリーズが必要になったときに初めてその店で買い物をした際に件のOLYMPUS PENについて店主に訪ねたところ「正確に動くかどうかわからん」との答えだったので、PENってヤツは結構不安定な機械なんだなぁと感じました。
当時はセレン光式のREN EE2を使ってたんですが、故障してたのか露出が結構不安定だったんですよね。新しいEEDならもっと安定してるのかなと思ったんですが、何分古い機械ですからね。
ちなみに当時はフィルムの全盛期だったので正確に動かんカメラってのは現像しないとまともかどうかもわからない時代。せっかくフィルム買って時間使って撮影した上、安くない現像代も払ったのに上がったフィルムが未露光で真っ白(真っ黒)なんて笑えないお話です。
まあ、そんな断片的な記憶に残ってたPEN EEDですが、仕事帰りにキタムラで780円という安値で売ってました。
触ってみたら結構美品で一応シャッターも切れます。
これぐらいの値段なら、思い出を補完するのも悪くないかなと思って買ってみました。
一応、1967年発売の電気仕掛けカメラなんでちゃんと動くだけでも御の字。
電気仕掛けとはいえ時代的に機械式でも動くはずなんで、Chaikaよりは信頼できると思います。
買うときに店員さんに
「コレお使いになられるんですか?」
なんて訊かれたので
「一応、モノクロとか詰めてみようと思います」
って答えたら
「素敵ですね。このコ(擬人法)も喜ぶと思います」
なんて言われちゃったので、フィルム詰めないとダメみたいです。
でもPENってハーフなんで36枚撮り詰めると80枚ぐらい撮れちゃうんですよね。
デジタルの80枚はあっという間なんですが、フィルムの80枚は結構たいへんです。
12枚撮り位が丁度良いのですが、今どき12枚撮りのフィルムなんか売ってるのかなぁ…
久々に長巻買って自分で詰めれば良さそうですが、長巻も高値いんですよねぇ…
フィルムで撮るってのはなかなかに大変です。
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