中国製のライカコピー機についてたレンズです
最近、珍しくヤフオクで「おぉっ!」って思ってレンズを落札しました。
中国製のバルナックライカコピー機「上海」についてたと思しき標準レンズです。
主に東側諸国で擦り切れるぐらいにコピーされたElmar50㎜F3.5の模造品。
沈胴式の標準レンズのメートル儀みたいなヤツですよね。
まあ、こう云ったレンズはそこいらじゅうに転がってるんですが、中国製は初めて手にしました。
考えたらこのレンズが作られた頃は中国製の工業製品自体が珍しかった頃ですよね。
変われば変わるもんです。
閑話休題。
1990年後半にこのテのレンジファインダーブームみたいなのがありまして、それまで無価値に等しかったLeicaコピーのFedやらZorki、ContaxコピーのKievやらの中古価格が急に高騰したころがありあました。
価格高騰はあまり歓迎すべきものではないのですが、副作用として眠っていた製品が世に出てくるというものがあります。
たぶん誰も見向きもしなかった粗悪なコピー品が中古カメラ店に出回るようになったんですよね。
その中にこの上海もあるにはあったんですが、レア品故か価格がちょっと高めでちょっと買うのを見送った経緯があるんですよね。
当時のそのテの雑誌には「中国製だけあって水墨画のような描写が特徴的」なんておよそ本当とは思えないコメントが記載されていて、ちょっと気にはなってたんですよね。
描写云々はレンズによるところが全てだと思うので、今回レンズだけがボディが付いてくるよりも少し安価で売りに出されていたのは運がヨカッタのかもしれません。
まあ絞り羽根は錆びていてヘリコイドはグリス切れのためにスッカスカですが、肝心のレンズ自体はそれなりにきれいそうなので、近々本当に水墨画っぽい描写をするのか確かめてみたいと思ってます。
それにしても上海ってカメラ、ボディの情報は多少あるのにレンズに関しては結構情報が少なくて困りました。
まあ、そんな素性なんで変な噂が独り歩きしてるんでしょうね。
願わくば噂が本当でありますように…
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