「ゼットイーエックス」じゃなくて「ゼットイークロス」です
大昔の話なんですが、小学生の頃に近所に住む親戚のお兄ちゃんからもう読まなくなった漫画を結構な量貰いました。
それほど小学生のガキンチョが喜ぶようなバトル系とかの漫画は少なくて、ラブコメとか何となく親の前で読むのが恥ずかしくなるような系統が多かった気がします。
何で臆面もなくラブコメ漫画なんかくれたんやろ…
まあ、漫画の表紙と内容が合致しないなんてのはよくあることで、貰った漫画は学園モノっぽいのがけっこうありました。そのなかに何故かカメラを主題とした漫画があって、それが表題の「ピントぴったし」って漫画でした。
内容は高校生の主人公がただひたすらに所謂パンチラ撮影(女性のスカートの中を写真に収めること)をするって漫画なんですが、それほど性的な描写があるわけでもなく何となくだらだら読むには丁度いい内容だったんで、結構繰り返して読んだ気がします。
まあ、現実と漫画の世界の区別はつく方ですし特にそういった撮影について興味は起きなかった訳なんですが、その「ピントぴったし」って漫画の主人公が使ってるカメラがMAMIYAのZEーXなのでした。
漫画の中のカメラ
カメラに興味を持つ前に見た漫画のなかで使われていたZEーX。
カメラメーカーなんてよく知らなかったところにいきなりのMAMIYA。
小学生的にはその聞きなれない響きのメーカーの名前でしたが、何となくカッコイイ機械って感じがしました。
漫画の本編にはそれほど詳しくディティールが描写されてたわけでは無いんですが、小学生のガキンチョには一眼レフって名前から連想するのにそこそこのインパクトがあったんじゃないかと、今考えればそんな気がします。
スタジオとかでは有名なMAMIYAですが、一般的な知名度はPENTAX以下ですからね。
随分とマニアックな機種をモチーフにしたもんです。
前置きが長くなりましたが
そうそうこのZEーX、中判カメラではトップクラスのシェアを誇るMAMIYAが、社運をかけて4回目のマウント変更をしつつ、新たなシステムを構築したときの中核ともなるべく一眼レフカメラです。
以前に取り上げたこともある同マウントの最終機、ZEーMの前の型というよりも上位機種って位置付け。当時流行っていたマルチモードカメラ、CanonのA-1やMINOLTAのXDに続く3番目のマルチモードカメラとして意気揚々と登場しました。
操作系なんかはどちらかというとXDに近くてシンプルな感じです。
シャッターダイアル上にはB・8sec~1/1000secまでの数字の他「A」モードがあって絞り優先AEが出来ます。レンズはCanonFDマウントで言うところの絞り環「A」に相当するところでロックが掛かるようになっていて、その位置にしてやるとシャッター優先AEとなりまして、両方をオート位置に合わせるとプログラムって寸法です。
因みに、このカメラには「クロスオーバーシステム」というカッコイイ名前のモードが付いています。この機能は例えば絞り優先AEで絞り値をF5.6に設定していても、カメラが暗いと判断すると勝手に絞りを開けてしまいます(この時、クロスオーバーシステムが稼働していることを示す「゜」が絞り値の右に表示されます)。この辺りもMINOLTA XD
と近いものがありますね。
で、これは平たく言うとセイフティシフトってヤツですね。
因みにこの機能をOFFにするには、感度ダイヤルの横にあるクロスオーバースイッチを前にスライドさせて「FIX」という文字が見えるようにすると、通常の絞り優先/シャッター速度優先AEとなります。
使い勝手は非常にシンプルでイイ感じです。
勿論ヤフオクなんで…
入手経路はいつものヤフオク。
「ジャンク品」と但し書きのあるヤツです。
見た目的にも何とかなりそうな気がしたんで試しに入札してみたんですが、今更MAMIYAの35㎜SLRなんて人気も無いみたいで、そのまま落札してしまいました。
お値段は1500円。
今ならTRI-X一本の値段ぐらいです。安いのか高いのか…
で、届いたら案の定 液漏れしてました。
ここまでは想定内。
ボディ外にまで染み出してる訳じゃないので他の個所に異常が無ければ大丈夫そうなんですが、一先ずは電気を通してからですね。
ZE-Xって前述の通りちょっと凝った機能があるんで、動かしてみるのが楽しみです。
↓良かったらポチってやってください