言い訳みたいですが「入札した覚え無かった…」
「入札した覚え無かった…」
ってのが第一印象。
ヤフオクでついつい追っかけてしまうのがMAMIYAのZシリーズ。
不遇だったシステムって燃焼不良の夢が詰まっていて好きなんですよね。
今回落としたZMは、中判カメラではベストセラー連発だったMAMIYAが何回もコケた、35㎜判の最終シリーズの最終機です。
先日、「落札しました」って通知が来たので吃驚して見てみたら、様子見的に入札したMAMIYAのZMを落札してました。どうやら誰も入札しなかったみたいです。
それはそれで悲しい…
MAMIYAの35㎜判
その昔、今よりもたくさんのメーカーが一眼レフを作っていた時代にはMAMIYAも35㎜判を製造・販売してました。
はじめは古の「エキザクタマウント」で1961年にマミヤ プリズマットNPってのを投入。
意外と歴史は古いです。
試作機はミランダよりも前にペンタプリズム付きで発売されたそうなんで、もう少し開発スピードが速かったらMAMIYAがアイレベルファインダーを備えた世界初の一眼レフを作るメーカーになっていたかもしれません。
その5年後に今度は「M42スクリューマウント」でマミヤセコール1000TLを発売。
同マウントで何台かのモデルチェンジを経たのち、今度は1972年にマミヤセコールオートXTLって機種でレンズマウントを「バヨネットESマウント」に変更して新たなシリーズ展開を図ります。
このXシリーズはそれほど売れなかったのか、たった6年後の1978年にまたもやマウントを変更してマミヤNC1000を発売。「バヨネットCSマウント」で新しいシステムを展開します。
これで落ち着くかと思いきや、僅か2年後の1980年に電気接点を採用したレンズマウント「ミラクルマウント」を備えた新たなシリーズを展開。その第一弾としてマミヤZEを発売しました。
約20年で5回もレンズマウントを変更されたんじゃ、大枚叩いて一眼レフを買ったユーザーはたまったもんじゃないでしょうね。レンズ購入計画しててもサッパリワヤですわ。
最期のミラクルマウントでは、装着レンズの焦点距離をボディーに伝達しいて、他にも空き接点を多数用意していたようです。当時のカタログには「今後登場するであろう多様な撮影機能にも対応できる」なんて謳っていたみたいですが、MAMIYAは1984年に大沢商会が倒産した影響を受けて倒産。一眼レフの製造は打ち切られてしまったため、ミラクルマウントはミラクルを発揮することなく消えていきました。
MAMIYA最期の35㎜判一眼レフ
ミラクルマウントの本領を発揮したのは、このZMより一つ前の機種、MAMIYA ZE-Xですよね。
「X」と書いて「クロス」って読ませる感覚もすごいですが、当時のマルチモード機(こういった呼び名も懐かしいですが、すべてのAEを備えたカメラって意味です)としては結構イイ線行ってたカメラだったと思います。
ミラクルマウント初期のZEやZE-2は外装も安っぽかったんですが、ZE-Xからはプラスチック外装ながら結構重厚な感じに仕上がってました。
因みにZEは私が以前勤めていた小さな新聞社で取材カメラとして使われており、デジタル化して使わないからと譲り受けてしばらく使ったんですが、絞り優先のみで使い辛かったためにPENTAXのIST-Dを買うときの肥やしになってもらいました。
あの時売らなきゃよかった…
さてZMクオーツですが
さて、表題のZMクオーツですが、これはこれでなかなかイイカメラだと思います。
レンズの絞りリングにAEポジションがあるんで、FUJIFILMのミラーレス機のように、絞りリングをAEポジションにしたら シャッター優先AE、シャッターダイヤルをAEポジションにしたら絞り優先AE、両方をAEポジションにしたらプログラムAEになるーなんてことはなくて、単に絞り優先AEとマニュアルが付いただけの当時として標準的なカメラです。
ただ、CanonのAE-1みたいにマニュアル時は露出計が使えないなんてことは無くて、ちゃんとメータードマニュアルも使えます。この辺りはさすがにちゃんとしてますね。
シャッター切った時のタイムラグも短めで好感が持てますし、ファインダーも見やすいです。
問題はレンズのラインナップが無さすぎること。
広角レンズは28㎜が最短なんですよね。流石ミラクルマウント…
このマウントのレンズは滅多に売ってませんので、50㎜一本勝負になりそうです。
Fotodiox Pro レンズマウントアダプター Mamiya ZE(35mm)レンズからSony NEX Eマウントミラーレスカメラ用
- 発売日: 2015/08/11
- メディア: エレクトロニクス
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