性懲りもなくα9000です
シャレで入札→落札の流れが続いておりますが、今回はα9000。
いつぞや手に入れて、更にはデータバックまで入れたんですが、今回のは35-105㎜付きで「動作未確認」な品。
何故かライバル居なくて普通に落札出来てしまいました。
コレはコレで困ったもんです。
何となく増えてしまうんですよね、α9000。
なにしろ、如何にもカメラって佇まいがカッコイイ!
NikonもFM2に似せたカメラを定期的に出してますが、SONYもMINOLTA復刻版とか出してくれないかなぁ…(一部マニアには)売れると思うんですけどね。
全く期待してなかったので…
何しろお値段がレンズ付きで1300円。
動作確認品でしたら激安なんですが、ジャンクとしてはちょっとお高い感じ。
なので、落札した際は「やっちまった感」が半端なかったんですが、届いたのを見てみたら意外とイイ感じの個体。
若干の機体を込めつつ、高価なエボルタ電池を突っ込んでみたところ、AFが動作します。
α9000が動いたところを見たことが無かったので、結構驚きました。
動くとなると愛着は3倍マシです。
オートフォーカス&手動巻き上げの違和感を感じながら空シャッターを切りまくります。
結構高スペックで好感触
α9000ってのは当時イケイケだったMINOLTAのハイエンド機。
今となってはマニアックなカメラですし、固定ファンも多い(多分)のでスペックについては語りつくされているようなもので、今更語るところなどないのかもしれません。
シャッタースペックは当時最先端の1/4000sec&X1/250sec。
勿論オートフォーカス搭載でストロボ制御も当たり前のようにTTL測光です。
巻き上げは別売りモータードライブで秒間5コマなうえ、モードラが重いという人の為に巻き上げ速度秒2コマと遅いけど一回り小ぶりなワインダーまで用意する周到さ。
カタログスペックだけでお腹いっぱいです。
ただ、合理化と正反対なところもあって、たとえば手動巻き上げは小刻みに分割巻き上げが可能です。
NikonのFヒトケタとかCanonF-1、何よりもLeicaのMシリーズなんかが有名かと思いますが、フィルムの巻き上げレバーがラチェット式みたいな感じで一気に巻かなくても良いようになってます。
大体横走り幕のシャッターを搭載しているカメラにしか付いて無いような機能ですが、やはりαのハイエンド機で「プロ仕様」を謳っているα9000には必須だと考えたんでしょうね。
その他、ダイヤルチックな操作系も懐古厨にはたまらないポイントです。
ところがどっこい
スッカリ気を良くしていたんですが、どうもオートフォーカス合焦表示とファインダー上での結像がズレているようです。
微妙とかそんなレベルで無くて、明らかに「ピンボケ」な状態で「合いましたよ~」なんて表示しやがります。
清掃したりレンズを変えたりと色々とやってみたものの、根本的にポイントがズレてるようで若干ガッカリな状態になりました。
まあ、もともとαの第一世代はシステム構築がメインでAFはオマケ程度だったから仕方ないなーなんて勝手なことをと思ってマニュアルフォーカスで使うことを前提に使ってやろうと思いましたが、更に面倒な症状が発覚しました。
絞り込み不良
どうも此奴はシャッターを切っても瞬間的にも恒久的にも絞り込んでくれないみたいで、端的に言うとマウント内部にある絞り込み用のレバーが動いてません。
全てのレンズで解放専用になってしまうので、1/4000secの高速シャッターはありがたい存在ーって訳は無くて、普通に考えて故障ですよね。
ただ、シャッターや巻き上げが使えるなんて言うのが何とも嬉しいので何としても使ってやりたいんですが製造から35年も経った電気部品満載のカメラに対して修理も現実的では無いような気もします。
現実的な選択肢としてはM42マウントアダプターで使うぐらいしかないのかなぁ…
この世代特有のシャッター油もありました。
EOS10やEOSKissで顕著に表れるあの症状です。
α9000はなかなか一筋縄ではいきません。
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