雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

新型スピードライトEL-1 

新シリーズのクリップオンストロボです

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全体的に大型化しましたが重さのバランスは良好です

デジタルカメラの高感度域もスッカリ定着し、HDRやらHEEFやらでラチチュードも広がってストロボの存在意義がラジオスレーブを用いた多灯ライティングに移りつつある昨今、値段の安さによるシステム構築のやりやすさから中国製のGODOXを使う人の方が多いですよね。

そんな中、Canonが満を持して発売したのがスピードライトFL-1です。

従来のサンケタEX系列とは一線を画す高性能ストロボ。操作系も某GODOXにパクられるほど馴染み深い操作系から一新してます。

コンセプトとしては大容量の専用電池による高速チャージと高耐久性の発光管による高速連写。コンデンサへのチャージもバーグラフ表示で見やすいです。

結構大柄ですが、使い勝手は大変良くなっています。

そんなEL-1を借りてみました。

チャージ時間大幅短縮

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なかでも発光部はかなり大きくなりました

流石に0.9秒の高速チャージ&160回の連続発光を謳うだけあって、大体思うとおりに光ってくれます。やっぱりチャージ時間ってのは重要です。

私は撮影時に熱中しすぎたら「チャージが間に合わなくて何コマも発光しない失敗」とかやっちゃいますが、従来なら2/3ぐらい不発火とかなることが多いんですが、EL-1を使うと失敗率が1/2程度に減ります。便利です。

人物撮影ではエエ表情の時に限って不発火なんてのが「クリップオンストロボあるある」なんですが、ここぞの時にキチンと光ってくれるのは頼もしい限りです。

操作系の一新

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600EX(右)と比べると操作感がずいぶん違います

 そういえばGODOXはじめ、中華サードパティにマルっとパクられている600EXの操作系ですが、EL-1ではその操作系を一新。新たにジョイスティックを用いることで複雑な設定を失敗無くできるようになっています。

適度にジョイスてぃくが奥まっていて誤作動が起こりにくくなているところに進化を感じますね。すごく使いやすいです。

純正の使い方をする分には文句ないんですが、GODOXのX-1でラジオスレーブを使った際に動作が安定しません。

サードパティの動作なんて知ったことっでは無いんでしょうが、これがなかなかに困りもの。基本スレーブする時ってマニュアル発光なんですが、遠隔で朱通力調整をすることができない時の方が多いです。

奥歯にものが詰まったような言い方ですが、たまにイケるんです。出力調整できることもあるんです。でも、9割近く連動してくれません。調子悪いと発光しないこともあるんで現場でテンパってしまいそうになります。

その時は全てのスイッチを切って初めからやり直せば十中八九光るんですが、不意に効かなくなる時があるので怖いです。

サードパティですから仕方ないとはいえ、新型はサードパティメーカーの対応も間に合わないので、騙し騙しやっていくしかありませんね。

専用電池の功罪

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専用電池です

電池はいつもの単三電池×4から専用電池化×1になりました。

この辺りは賛否両論なんでしょうけども容量的にもチャージ時間的にも単三だとしんどいんでしょうね。理解はできます。

この専用電池、カメラ用のLP-E6系を縦に伸ばしたような形をしています。

実際、LP-E6用の充電器で充電出来ますし接点の形も同じようなもんなんでしょう。

ただ、カメラとストロボで電池の共用はできないみたいです。

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充電器は共用可です

専用電池のLP-ELは結構容量に余裕があって、半日程度の撮影なら全然大丈夫なぐらいに持ちます。

が、フル発火では300~500回程度しか持たないんで、これ一台に色々やらせるなら予備電池が無いと厳しいです。

予備ってだけならLP-E6にアダプターか何か噛まして使えるようにしてくれたらすごく助かるんですが、今のところそう云った話は聞きません。LP-E6に対応してくれたら選択肢としてアリなんですけどね。

予備ってだけならフルで70回程度光れば大丈夫なんで…

動画用途にも…

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そこそこ大きめのライトが内蔵されてます

 今の時代、ストロボ用途だけでは商品として弱いからかビデオライトも内蔵しています。

ないよりもあった方が絶対にいいに決まっているので、この辺は嬉しい進化です。

が、そのせいで大きくなってたり専用電池にしなきゃならんということならもうちょっと頑張って欲しかった気もします。

動画撮るならホットシューはマイク付いたりするでしょうし、オフセットならクリップイオンストロボの形をしていなくてもいいわけで…

まあ、ここら辺は動画屋さんじゃないと自信持って良し悪しを判別できません。

ただもうちょっとサイズは小さいほうが良いなぁ…

結局は調達コスト

まあ、何よりもこのEL-1で驚いたのはお値段ですよね。

ハイエンドの純正ストロボは、価格がだんだん高くなってきていたので慣れていたつもりでいましたが、さすがに大台越えるとビビります。

機能と信頼性は抜群でアフターサービスもバッチリなんですが、二台買うと20万円超。元取るのに何年かかることやらッて思うと気が重いです。

そうすると、サードパティーの方にも目が行きまして、ProPhotoのA-1なんかが魅力的に見えたりもします。

さらにはそっくりさんのGODOX V-1なんてのにすると1/3程度で済んでしまうわけで、なんとも悩ましいです。

そりゃ本当なら純正買った方が良いんでしょうけども…

 

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