高倍率ズーム機 Olympus SP-570UZ
一時期、雨の後のタケノコ状態で沢山小片展開していた一眼レフ的な形をしたコンパクトデジタルカメラ。
CanonのPro-1とかFujiFilmのS-9000なんかは結構インパクトありましたよね?
このテのカメラって結構安くで売られてるうえ、それぞれ個性があって楽しいので気づいたら手元に集まってきてしまっています。
今回はその手のカメラでも未入手だったメーカーのモノ。OlympusのSP-570UZです。
Olympusのこのクラスも結構売れ筋だったと見えて、2007年から8年にかけては半年ごとにSP-550・560・570とモデルチェンジを繰り返してました。画素数も使い勝手もその都度ブラッシュアップされてる訳でして、今回のSP-570UZまでくるとなかなか使い勝手も洗練されています。
高倍率なのに広角域もカバー
このSP-570UZの付いてるレンズはAF ZOOM4.6-92mm F2.8-4.5ってレンズでして、わかりやすく35㎜フルサイズに換算すると26~520㎜というなかなかイイ所を突いた焦点距離。今のご時世だと(35㎜換算)24㎜スタートでも広角が足りん気がしますが、高倍率で望遠主体のレンズにしては26㎜(35㎜換算)スタートってのは立派なモノ。旅行に持って行くとか適当な用途なら(多分)不自由しない位の焦点距離です。
一応、CCDシフト式の手振れ補正も付いてます。
今となっちゃ900㎜だとかが普通なこのクラスのカメラですが、鳥撮ったりサーキットで撮影したりって用途じゃ無ければ、テレ側520㎜もあったらまあまあエエんじゃないかと思ったりします。
あとは手振れ補正と解像度の問題なんでしょうけど…
2/3型CCD
撮像素子は1/2.33型CCD。所謂2/3型ってヤツです。
SONYのF707や727、828とかKONICAMINOLTAのA200など、この時代・このテのクラス御用達な、1型センサーが主流になる前のセンサーです。
なので、やっぱり高感度には弱い目。
一応拡張でISO6400迄はイケるみたいですが、「拡張で」ってところに高感度の性能が読み取れるってもんです。
折角の高倍率なので高感度使いまくってシャッター速度アゲアゲで撮りたいもんですが、そうすると確実に画質の劣化が跳ね返ってきます。
今の夜でも不自由しないで撮れるカメラに慣れてしまうと、この時代のカメラってのは厳しいものがありますね。フィルム時代に比べたら格段に使い勝手良いんですが…
背面液晶なんかはまあまあ
気になる背面液晶は2.7型TFTカラー液晶で23万ドット。
ドット数は時代なりにしても、まあまあ見やすい大きさなのが助かります。
ただこの背面液晶、バリアングルじゃないのが残念ポイント。
強度的にアレなんでしょうけど、やっぱり可動しないと辛いんですよね。
ラフに取れるのがこの手のカメラの信条だと思うので、ここは頑張ってほしかったところです。でも、バリアングル化するために液晶画面が小さくなったら本末転倒なんですよね。難しいところです。
何よりの欠点…
小さくて高倍率、広角もそこそこで単三電池駆動と使い勝手の良さそうなスペックのSP-570UZですが、残念な欠点があるんです。
それは、メディアがXDピクチャーカードってこと。
SDじゃないカメラってのが今となっては奇異に思えますが、それこそ一昔前はCFカードが高画素機の主流でしたし、SONYはメモリースティックだったりしたもんで、FujiFilmやOlympusなんかは普通にXDピクチャーカードを標準にしてました。
まあ、画素数的にもデータがでかすぎないのでXDピクチャーカードの最大2GBでも問題ないんですが、対応するカードリーダーを探すのが難しいのが困りもの。
実際、今使ってるカードリーダーはSDとCFしか読み書きできないタイプなんで、昔使ってた遅いカードリーダーを引っ張り出してこないといけないのでちょっと面倒です。
最大128MBしか使えない、古のスマートメディアに比べたら使い勝手は雲泥の差ですが、似たようなサイズのメディアなんでSONYのメモリースティック終末期機種みたいに多メディア対応のスロットにしてくれてたら良かったのにって思いますね。
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