一眼レフかと思いきや
今回はFujifilmのFinePixS9000ってヤツです。
一時「ネオ一眼」ってダサめのキャッチコピーで登場したのは記憶に新しいところ。
と思ったら、2005年発売開始なんで登場から16年余り経ってる計算になります。
って事は息子より年上なんですよね…恐ろしい。
以前ご紹介した同じくFinePixのS602から比べるとデカくはなりましたが、その分操作系はブラッシュアップされていて、外観は以前より一眼レフに似せた格好となりました。
形だけで言えば結構好みなスタイルです。
年相応
さて、16年前のモノらしく撮像素子は1/1.6型CCDで画素数は900万画素。
スーパーでハニカムなCCDが他のCCDとどれくらい違うのか数値化できないんでわかり辛いんですが、何となく同時代の他のヤツに比べると良さそう感があります。
因みに感度は80~1600ってところですが、当時のレビューなんかを読んでみると時代相応にISO1600は使えない感じみたいです。まあ、高感度が使い物になるようになるまではもうちょっと時間かかるんでしょうね。
記録メディアはCFとXD。
メディアスロット開けてみて「おっ!ダブルスロットか⁉」なんて思ったらCFとXDの選択制ってのは詐欺に会ったのに近い感情を覚えますね。
まあ、Fujiなんでスマートメディアでないだけマシなのかもしれません。
というよりもこの時代のカメラにCFスロットがあるだけありがたいといけないのかもしれませんね…
ウリは高倍率zoom
何と言ってもコイツのウリは高倍率ズーム。
28~300㎜(35㎜換算)のレンズが付いてます。一般的には実用性十分です。
さらにはデジタルズームまであるので換算600㎜って感じでしょうか。
この時代のデジタルズームなんで画質には目を瞑っての話になりますが…
当然そこまで望遠になると手振れが心配になる訳ですが、手振れ補正なんてのは当時KONICAMINOLTAの一部機種にしか無いような特殊装備。またはNikonCanonの上等めなレンズにしかない特殊機能でした。
想像ですが、多分特許とかあっただろうから載せるのは不可能。
なので、解決策としてモードダイヤルに「手振れ補正モード」なるものが入ってます。
どうやらコレは、なるべくISO感度を上げて手振れしにくいような状態を維持するAEのようで、苦肉の策みたいなモード。
但しISO感度の上限は800迄。折角ISO1600を搭載しながらも当時の開発陣がISO1600に自信が無かった様が伺えます。
まあ、センサー小さいですからね。
仕方ないですね。
その他特徴とか
一眼レフライクな「ネオ一眼」なので、操作系は迷いなく…っと思たんですが、メニューの呼び出しがわかりにくかったり、背面液晶とEVFの切り替えが手動だったりとそこそこ癖が強い操作系。
「F」ボタンとか初見ではわからないですよね。
グリップは意外と持ち易くてホールディングも良好。
私は人より手が大きいので小指が余りますが(おそらく)ターゲット層の女性にはベストフィットなんじゃないでしょうか。
Nikon式のメインスイッチも使い易くてイイ感じ。
個体差というかジャンク品だからなのか頻繁にスイッチが切れるんで、ON/OFFがやりやすいのは助かります。
これに関しては故障ですね。
ああ、それからAFは迷う上に遅いので残念です。
なので独立したMF切り替えスイッチなんかは有用なのかもしれません。
総じていえば撮影に集中するには良いけど細かい事するときには操作が煩雑になるってところなんでしょうね。
測光モードとか態々独立したスイッチを付けてますが、力入れるのは其処じゃないだろうな操作系。
面白い所で言えば、何故かシンクロターミナルが搭載されてます。
確か子供写真で有名なスタジオアリスの箱に入ってるカメラの中身はこのS9000だったんじゃないかなと思います。
以前子供と友達で撮影してもらったことがあるんですが、撮影データを貰った時にEXIF見たらこの辺のカメラの名前が出てきて、色々な意味でなるほどと思いました。
内臓ストロボもそれなりに高い位置までポップアップします。赤目対策でしょうか?
そういえば、Photoshopを始めとしてデジタル化した昨今でも赤目現象に関するフォローが過剰なまでにありますよね。ストロボ撮影したら黒目が真っ赤になる、所謂赤目現象ってのは遠い昔、写ルンですの時代に起こった話に思えますが欧米とかでは今でもそれなりに発生するんでしょうかね?
一般撮影ではレンズとストロボの距離が離れているに越したことは無いんで、やって困ることは無いんですが、チョットスマートさには欠けますね。
まあ、色々と突っ込みどころはありますが、28~300㎜ってのは使いやすいレンジなんで、取材のときとかに頻繁に持ち出せそうです。
コロナ禍が過ぎてくれれば…ですが( ノД`)シクシク…
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