駅舎だけ残っても…
堺市でのお仕事で移動中、早く着きすぎたので駅舎が立派と言われる浜寺公園駅へ。
5年ほど前に行ったときは駅が高架化前でバリバリ現役の現駅だったんですが、現在は高架化工事真っ最中で駅舎はカフェに転用されてました。
そのカフェもコロナの影響による緊急事態宣言を受けて、現在休業中。
何とも寂しい状態でした。
文化財的に価値があると言われる駅舎も人が使わないとまるで廃墟ですね。
周りの寂れっぷりがその感を加速させてました。
やはり建物ってのは人が使ってこそですね。
浜寺公園駅
因みに浜寺公園ってのは、大阪府堺市にある浜寺公園という大阪市の西区から「♪南海電車高石駅を東へ六分ぶ~らぶら♪」で有名な高石市の沿岸部に広がる大阪府営の都市公園。約5500本の松林が有名らしいです。因みにこの辺りは有名な別荘地だそうですが、公園の西側は大規模な重化学工場地帯でかつての面影は何処へやらッて感じはします。ただ水路を挟んでいるので多少工業地帯の雰囲気は和らいでいるんですが、松林から覗く工場の煙突がシュールでイイ感じの公園です。
そしてその公園の最寄り駅が浜寺公園駅。
南海電気鉄道南海本線の駅で駅番号は「NK15」。日本銀行本店や中之島公会堂などを設計した著名な建築家 辰野金吾氏の設計により、1907年に建てられた木造平屋建ての駅舎です。この容積で平屋建てってのが何とも贅沢な作り。昔の華やかな時代を偲ばせてくれます。
因みに駅舎自体は1998年に国の登録有形文化財に登録。第1回近畿の駅百選選定駅で、現存利用されている私鉄駅舎の中では最古の駅舎だそうですが、前述の通り現在はカフェ(休業中)。
計画では平成40年(いつだろう?)に高架化工事が完了して元の位置に戻したうえで再度駅舎として活用するらしいです。
廃墟っぽい
何故か南海電車の駅は高架化すると活気が無くなるようで、泉大津駅やらだんじりで有名な岸和田駅なんかは高架化してから妙に閑散としているような気がします。
南海電車に限ったことではないのかもしれませんし時代的なものもあるのかもしれませんが、駅が地上にあって踏切があって電車がけたたましく通過している昔の方が商店街も何となく賑やかだった気がします。
そんなこんなで浜寺公園駅も高架化工事真っ最中。
既に駅前はゴーストタウンの様相を呈していまして、真新しく人っ手の無い新しいマンションと裏寂しい仕舞屋のコントラストが何とも言えない状態。
廃業した食堂の「寿し」って看板が往時の賑わいを思い起こさせるんですが、何とも寂しい光景です。
仮駅舎
因みに高架化工事の終わる仮駅舎は何とも素っ気ない建物。
毎日通勤や通学で利用する方々には興味の薄い事なのかもしれませんが、なんだかとても殺風景です。
そんな殺風景な駅舎の前には古い郵便ポストが置いてあって、アンバランスな感じ。
昔は全国各地にあった鋳物の郵便差出箱1号は古い駅舎にとても似合うんですが、仮設のプレハブ駅舎前に置くと妙に目立ちます。
これが高架化工事の終わる平成40年(いつなんだろう?)にはバランスが取れた街並みになってるんでしょうかね?興味深い所です。
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