Ai化前の旧型レンズ
写真屋を辞めて新聞屋になる前に、チョットだけ北摂の町で電気屋社員してました。
試用期間でお互いに合わないことがわかって見切りをつけた形で退職したんですが、バイトでもなんでも喧嘩して辞めるのはイヤなんで、表面上は円満退社。
3ヵ月しか在籍してなかったんですが、何故か餞別みたいな形でNikonのFMと、このレンズを貰いました。
NikonFMは初めから調子がおかしくて、シャッターが開かなくなるトラブルを頻発したので売却。残ったのがこのレンズです。
餞別的なものを売るのは憚られましたが、壊れたものを後生大事にしているのも何なので、使って無かったヤシカマット124Gと共にPENTAXのLXを買う際の出汁になってもらいました。
尤も、そのPENTAXLXの調子も初めから悪くて故障を頻発。その後、PENTAX ist-Dを買う際の出汁となってもらいましたが…なんか呪いみたいで嫌ですね。
写真屋時代の標準レンズ
Nikkorの105㎜を使うのは初めてじゃなくて、写真屋時分に支給された一本が105㎜のF2.5でした。
フィルム時代なもんで単焦点の方が性能が抜群に良かったのと、当時の定番望遠ズームだったAiAFNikkor80-200㎜F2.8Sが社内に数本しか無かったので、下っ端の私なんかは古いレンズで腕を磨けとばかりに旧タイプのレンズばかりを支給されてました。
因みに内容は
NikonF2(Titan)とF4(ノーマル)各一台。
レンズは
AiNikkor24㎜F2.8S
AiNikkor35㎜F2S
AiNikkor105㎜F2.5S
の三本に加えて
AFNikkor28~85㎜F3.5-4.5
の4本体制でした。
今考えたらなかなかシビアなラインナップです。
フィルムなんで感度も上げられない為、解放F4.5とかは辛いです。
なので望遠と言えば105㎜。
懐かしさもあって手放せずにいました。
105㎜
当時は結構使い難いなと思ってたんですが、今になって使ってみると105㎜って焦点距離は絶妙です。
人物撮影で会話をしながらのバストアップ程度なら85㎜が良いんですけど、適度な圧縮感とちょっと暗めのF値でもイイ感じにボケてくれます。
汎用性を求めてオールマイティーに使おうとすると使い難いことこの上ないのですが、決め打ちなら結構イイ仕事してくれます。
しかしながら105㎜への評価が上がったのは、EF24-105㎜F4を常用するようになってからの事で、24-70㎜が常用レンズだったら、未だに105㎜が嫌いだったかもしれません。
標準レンズのテレ端やワイド端ってのは普段よく使う焦点距離なので、目や体がその距離感を覚えてしまうからか、単焦点でも24㎜やらを使うことが増えたりします。
結局、使う機会の多いレンズが良いレンズって事ですよね。
Nikkor
そうして手元にあるのは、NikonF時代の古いレンズ。
レンズ交換ごとにレンズの解放F値をカメラに伝達する「Ai」方式以前のブツです。
90年代ぐらいは古いレンズをAi化する改造をNikonのサービスステーションで行ってくれてましたが、それも受けてないので中途半端に新しいNikonのカメラでは露出決定が面倒で使い難くなってます。
しかしながら、どうせメインボディはCanonのミラーレス機。このレンズを使うときはアダプターを介したうえで使うことになるので、そう云った機構が無くても大丈夫です。
ただ、Nikon→Canonのマウントアダプターは未入手なので、近いうちに手に入れて使ってやりたい衝動に駆られてます。
そうしないとD3やD700が欲しくなってしまいそうで…
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