デカいと不評だったPENTAX新シリーズ
セットモノの第二弾。
次に来るのはPENTAXのKXです。
ネジネジマウントのM42マウントから独自且つオープンなバヨネットマウント、Kマウントを採用したトップバッターです。
基本スペックはそのままに、レンズ交換がやり易くなって登場したKシリーズは、好みに合わせて最先端の絞り優先AE機(K2)、M42 マウントの銘機SPをそのままKマウント化したような廉価版(KM)、そしてファインダー表示を充実させた正常進化版(KX)の3機種がラインナップされました。パッと見はほとんど同じようにみえますけどね…
大型化?
そういえば、このKXが出たときはレンズのマウントを変更されて激怒した従来からのPENTAXユーザーから「肥大化した」だの「不細工」だのと陰口を叩かれまくったみたいですが、比べてみるとなんのことはない。全く同じサイズです。巻上げレバーやら巻き戻しクランクやら外装を見ただけでもSP系列と共用部品が多くあるようです。
レンズの互換性云々と言っても、当時は1000円もしなかった純正のM42→Kマウントアダプターを噛ませば、手持ちのレンズはSPと同様に使えたのですから、後のAF化に伴うMINOLTAのMD→αや、CanonのFD→EOSに変わるレンズマウント変遷に比べたら驚くほど良心的な機構改革だと思います。
多分、当時の流行りなのか、デザイン的に角張ったシルエットになったもんで、古めかしく丸っこいSP系列のデザインとかけ離れてしまったのが、デカイだの何だのと言ったクレームのきっかけかもしれません。
確かにSP系のクラシカルなデザインは見た目より小さく見えるような気がします。
でも意外と大きかったんですね。アレ。
「X」の文字
PENTAXといえばSPとLXがずば抜けて有名です。
SPはまあ置いといて、LXってのは一部マニアには垂涎の的なカメラでした。
NikonのF3やCanonのΝewF-1とタメを張るかたちで登場したLX。
当時PENTAXの製造元だった旭光学の60周年を記念してギリシャ数字の60を表すLとXを併せてLXって名前にしたとか。
それはさておき
「X」の文字はKXから始まってまして、次にデカイとクレームを付けられたPENTAXが意地で限界まで小さく作ったMX、そしてヘビーデューティーモデルのLXへと進化して終わるわけですが、Xシリーズの初号機たるKXってのはなかなかに力が入った機種だと思うわけです。
届いたKXは…
雑多なカメラとともに届いたKXは、謎の革ケースに入っていたせいか結構きれいな個体でした。
それでも保護フィルターは汚れきっていて使用不可能そうだったので破棄するしかないのと、ファインダーがゴミだらけでゲンナリしました。
やっぱりファインダーが汚いとダメですね。
まあ、汚いのはジャンク品なんで仕方ないので、気合い入れて掃除してやらないといけません。
巻き上げやシャッターを始めとした各部の動きは大変なめらかでしっかりした感じ。
このあたりは流石PENTAXです。
RICOHのXR-1だとこうは行きません。
ガックガクです。
一定水準を超えたものはやっぱり使っていて気持ちいいです。
ただ、フィルム単価が高いからなかなか装填できないんですよね。コロナですし…
露出計が生きてるようであればTri-Xでも詰めてやりたいところです。
いつのことになるかわかりませんが…
それにしてもいつの間にやらウチにはKマウントのカメラが大増殖してしまいました。
デジタルのPENTAXは手元にないので、とりあえずの写りを見るためにRかEFマウント用のKマウントアダプターを調達しないといけません。
あと、片付ける場所も…
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