これでもかとdisられたカメラです
あ時は1991年、α第二世代のα7700i、α8700iが大成功を収め、露助のロケットに乗って宇宙にまで進出したMINOLTAはαの第三世代機を市場に投入。
ここにMINOLTA凋落の分水嶺となるα7xiが誕生しました。
αシリーズの大ヒットを受けてブイブイいわせていたMINOLTAは持てる限りの技術を惜しむことなく投入。ユーザーが求めていないところまで自動化したαxiシリーズは市場にあまり受け入れられず、トップの座をCanonのEOSに譲り渡す結果となりました。
痒いところに手が届くのは良いんですが、痒くないところにまで手が届いたらそれはイタイだけってのがよく分かる事例でした。
モノ自体は非常にしっかりと作られていて、グリップの素材以外はさすがはMINOLTAだと思えるような丁寧な作りなだけに、染みついてしまったマイナスイメージがなんとも悔やまれます。
あとは中核機のα7Xiのデザインが先端(ダサ)すぎるってのが残念ポイントでした。
もうちょっとこう、何とかならんもんですかね…
マイナスイメージ
カメラのフルオート機能ってのは、仕事の場合は自動過ぎたら仕事に支障を来しますし、趣味で弄る分には行き過ぎた自動化は楽しみを奪うものでしかありません。
αxiの自動化はパワーズームと合わせた構図まで含めた自動化であって、すべてをカメラに決められる状態ってのはやはり心地良いものではありません。
構図までを含めた自動化ってヤツは、例えば記念写真だけを撮るような全く写真に興味の無いファミリー層なんかにとっては良い発想なんですが、少なくともα7xi以上を買おうとするような写真付きには許容できない機能だと思うんですよね。
撮影の際に勝手にフレーミングされると、それは創作活動とかではなくただの作業なんですよね。
なんというか機械の一部になったみたいで面白くありません。
α7xiが登場してしばらく経った時、テレビで同機を猿に持たせて写真を撮らすって企画があったそうですが、そんなことされたらα7xiにメチャメチャネガディブなイメージが付いちゃいますよね。猿でも撮れるなんて訊かされたら面白いものも面白くなくなっちゃいます。番組のプロデューサーはライバル企業から金でも貰ろとったんかと疑いたくなるようなエピソードです。
とはいえ使いやすいのも事実で…
以前、上位機種のα9xiを持ってたんですが、これが結構使いやすかったんです。
サメみたいなフォルムのカメラでしたが、不格好なグリップが意外と使いやすくてシャッターのタイムラグを始めとするレスポンスも良好。露出も正確でなかなか使えるヤツだなと思ってました。
残念ながら第一回の断捨離祭りにおいて0円で引き取られてしまいましたが
blog.kobephotomic.workちょっと惜しいことをしたなーって気持ちが燻ってました。
記念にフィルムでも撮っとこうかーなんて時にはxi系統は便利なんですよね。
成程と思いました。
超不人気機種
そんなこんなでα7xiは超不人気機種となってしまって中古でも安値安定。
デジタル時代の今となってはメーカーが撤退したことも祟って(MINOLTAの)αは十把一絡げに安いんですが、その中でもとりわけ安いです。
私も初値850円ぐらいでヤフオクにあったのに入札してみたんですが、誰も入れなかったんでそのまま落札しちゃいました。
ストロボとグリップストラップ、ムック本まで着いた豪華セットだったんですけど安かったです。
ただ、誰か競ってきたら譲ろうと思ってたんですけどね…
なかなかうまくいかないもんです。
ゼロタイムオート(笑)
α7xiのウリは何と言っても「ゼロタームオート」です。
良いも悪いもこの機能に尽きます。
ただ、入手したα7xiは付属のズームレンズが調子悪いのかズーミングしてくれないんですよね。
これではせっかくの「無駄でお節介な」全自動モードが体験できません。
α9xiの時も酷く使い難かったxiズームレンズですが、使い難いだけあって壊れているかどうかの判断も難しかったりします。
困ったもんです。
ついでにα9xi入手時にたんまりあった機能拡張カードもどっか行っちゃいました。
折角遊べるオモチャを入手したのにこちらも困ったもんです。
まあ、ゆっくりジックリ遊んでみようかと思いますが、遊び過ぎたら高価な2CR5電池が消耗してしまって本体入手価格より高い電池代を出さなきゃならないので、慎重に機能を確認していかなきゃなりません。
フィルム入れる前に電池切れなんてシャレになりませんからね…
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