雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

FUJICA DRIVE

ちょっと前に、娘を迎えに行く際の時間調整で2ndストリートに入ってしまい、迂闊にも鹵獲してしまったフジカドライブ。

フジフィルムなら違和感無いのに「フジカ」って書くと「フジワラノリカ」の略みたいで変な感じです。考えてみればM42マウントのSt801や、集合写真で大活躍した6×9版の時代なんて遥か昔ですね。2008年頃までは集合写真もフィルムで撮ってたんでドキドキもんでしたが、今は楽になりましたね。


さて、カメラは家に売れないのが売るほどある状態なんですが、デミ使いの妻もハーフサイズ好きなんで許してくれるだろうと思って、連れて帰ってしまいました。

気になるお値段は300円。確実にフィルムの方が安いです。


とりあえず概要としては、この時代のハーフサイズカメラによくある「山・三人(集合?)・一人(バストアップ?)」の絵に合わせて距離環を回すというオーソドックスな焦点合わせ。距離計なんて上等なものは付いてません。

露出はOlympusPEN・EEのようなセレン光に因る半自動プログラムで可もなく不可もない感じ。あと、当然ながらISO感度も合わせないといけませんね。これで露出補正もバッチリです。

機能的には「ドライブ」を冠する名前の通り、発条によるフィルムの自動巻上げが面白いところでしょうか。

ただ、発条を巻くノブが大きくボディの下に鎮座していて、同じ時代、同じようなスペックのRicohオートハーフに比べるとずいぶん野暮ったい感じ。でも其処はフジのフジカらしいところで、実用性が高そうで堅牢感のあるところは好感が持てます。

でも旅行に持って行くとかだったら、発条を巻くノブの出っ張りって邪魔ですね。

 

モノ自体は袋に入れられて売っていたのにも拘らず、カビも無く完動品みたいですが、昔のモータードライブみたいな音のわりに巻上げが遅いのがご愛嬌。ドライブって名前から連射を期待すると大きく裏切られますね。どっちかって言うと巻き戻しの方が面倒なんで、そっちも自動化して欲しかったところです。

あと、フィルターがOlympusなのもご愛敬。意外とこのサイズのフィルターは品薄なんで、カビてないフィルターがついてるのは嬉しいポイントでした。


早速テストを…って思ってたんですが、テストのフィルムがなかなか終わらないのがもどかしい。12枚撮りなんて懐かしいフィルムがあったら便利かとも思いましたが、フィルム単価が高騰しているのでそれも勿体ない感じ。72枚なんてデジタルだったらすぐに消化できるのですが、フイルムだと撮影中に何処か心でブレーキがかかるみたいです。多分やり直しが大変だからでしょうね。


それにしても、仕事で使わないカメラばっかり増えていくなぁ…

f:id:T_Kimurra:20200603102735j:plain

仕事の合間に撮ったフジカドライブ