PowerZoom
毎度の無駄遣い
倉敷近辺でお仕事の前に衝動買いしたブツのお話を…
仕事の際、現場には早めに到着するようにしています。
その日も移動で昼を跨ぐので、1時間ほど早めに着いて駅前散策してました。
すると、駅前やのにHARD OFFを発見。当然のように癖で店内を物色してしまいます。
お目当てはもちろんジャンクカメラコーナー。
そこで、懐かしいブツを発見したので後先考えずに鹵獲してまいりました。
そのブツってのはなんとも懐かしいEF35~80mmのPowerZoom。
確かEOS700のキットレンズで発売されてました。
流石に仕事には使い(え)ませんが、この時点ではどんな写りなのかワクワクドキドキ状態でした。2時間前に現地入りしていたらテスト撮影も出来たんですが、買い物して昼飯食ったらジャストタイムです。
そして、また荷物が重くなってしまった荷物を担いで出動です…
ジャンク品の試写
毎度の衝動買いで購入した35~80mmのPowerZoom。
友人に訊けば散々なレンズとの事で、ネットでもあまり詳細は出てきません。
でも、百聞は一見に如かず―試さねばわかりませんので、ちょっと遊んでみました。
外観は当時のCANONらしく、オールプラスチックなつくり。
質感?所有欲?なにそれおいしいの?ーな感じで、コストと実用性のみを徹底的に追求したものになっています。コストを考えたらPowerZoomなんてイランの違うか?なんて思いますがこのレンズはそれだけがウリなのです。
そのウリとなるパワーズームのボタンも、T/Wとかじゃなくて絵なので、普段カメラを使わないような人でも迷わない素敵仕様。でも、なにかこうもっと違う表現があるんじゃないかな?ってのは思いますね。
質感は、全てにおいて丁度同時代のコンパクトカメラ…そうそう、懐かしのオートボーイ(ロングセラーだったCANON製コンパクトカメラです)みたいな感じです。
ターゲットもオートボーイ使ってる人の延長でしょうから、マーケティングとしては間違っちゃいないんですけどね。
操作性について
操作性はなかなか厳しいです…
AF=遅い
パワーズーム=使えない
最短=寄れない
で、とても扱いにくい。
ビデオカメラでもないのに態々ズームを電動にするぐらいだから、もっとパワーズームの動作が速いと思ってたので、その辺は期待ハズレでした。
あわよくば動画でーなんて考えが過ったんですが、遅いだけでなく音も煩いので動画なんて論外。パワーズームのメリット皆無です。
さらには、MFができません。AFが使えないレベルに遅いのに、これは致命的。
その上解放f値も暗いので、フィルム現役時代だったら何処で使うねんって感じでイライラがMAXになりそうです。
描写関連
描写関連では、逆光には弱いけど、この時代のキットレンズ標準の仕様。
もっと描写が破綻してたり癖があったりすれば面白かったのですが、その辺も残念。これといった特徴が無いのが特徴ってところでしょうか?
操作性はお世辞にも良くはないのですが、いざ撮ればそれなりにキッチリした描写をする辺りは流石CANONってところでしょうか。ファミリー層向けとしては大変優秀です。面白さは無いんですけどね…
逆にメリットとしては、
①壊れても惜しくない為雑に扱える。
②驚くほど軽い
―って所ですかね。
EOS6Dにこのレンズ付けてカバンに放り込んどくーって使い方には良いのかな?
でも、コレ持ってくならタムロンのA09のほうがイイですね。
予算に余裕があるなら純正のEF24-70mmf4なんか更にイイです。
タムロンはズームリングの回転が反対でもパワーズームに比べたら、段違いに使い勝手が良いですしね。
時代は確実に進歩している事を思い出させてくれるレンズでした。
エエ勉強になりましたが、残念なことに前回のジャンク整理で譲渡対象になってしまったので手元にはありません。
無くても何一つ困らないところが何とも悲しいですが…