11月なのに春っぽい雰囲気…
今日は朝イチに神戸市の西端ぐらいの場所で撮影があって、その後は14時に網干辺りで撮影でした。なのでお昼を挟んで3時間ほど空き時間が発生。
結構時間が空いたので、前々から気になっていた網干港の北沢産業専用線跡を辿ってみました。
揖保川と中川の間にある東芝工場へ物資を運ぶ目的で作られました。
昭和44年に専用線から地方鉄道へと転換したものの、木材輸送の廃止や貨物のトラック転換などで徐々に規模が縮小。昭和59年の国鉄との貨物取扱廃止からしばらくして平成元年に廃止されました。
って事で、廃止から30年以上経ってるんですね。
結構遺構が残っているのでそれほど立っているとは思ってませんでした。
先ずは築堤探し
何よりも先ず築堤から辿ると判り易そうなので、何となくの情報を頼りに揖保川を渡るとハッキリと遺構が見えてきました。これほど堂々と残っている廃線跡は倉吉線の竹藪線路以来です。何とも言えないイイ感じ。
残念なことに橋梁跡は相次ぐ河川改修のためか全く見られませ
んでしたが、堤防へ続く築堤はほぼ完全な形で残ってました。
線路わきには12月になろうというのに花が咲いていて廃線跡が華やかな感じに。
線路の真上が太陽で廃線跡というネガティブなモノなのにあまり陰鬱な感じがしなくて、これはこれでアリですね。
青空の下をまっすぐ伸びた線路が大変イイ感じです。
畑から住宅街へ
廃線跡を辿っていくと、畑の中を抜けるような感じで進んでいきます。
現役時代は嘸かし長閑な風景であったろうと思うと廃線が悔やまれてなりません。
望遠で撮ると線路がグニャグニャと不規則に曲がっていて状態の悪さが伺えます。
まあ、貨物輸送だけならこんな感じで良かったんでしょうね。
そんななか、線路の先に突如住宅が立ちはだかって線路跡が消滅。その先は南下しても道路になってしまっているので痕跡はありません。
倉庫に転用された貨車のダルマとかあっても良さそうなもんですが、そういった類は全くないのが残念です。
工場周辺も全く痕跡が無いので、残念ながら探索はここまでとなります。
国鉄接続部
前後しますが、今度は国鉄と接続していたであろう部分を探索します。
こちらも網干の車庫脇に驚くほどそのままの姿で線路跡が残ってます。
網干駅を出て暫くすると海の方へ大きくカーブしますが、その辺りから線路が完全に残っています。
この辺りの廃線跡は地元の方の散歩道でもあるようで、人が歩くからか手入れが行き届いているからか、この廃線跡は雑草に埋もれたりしていないので見つけやすくて歩きやすいです。
多分、線路跡の活用法も無いのでそのまま放置させているんでしょうね。
海側に行ったら線路跡が宅地造成されてるんですが駅前はそのまま放置ってのが面白いです。駅前なら家にすりゃ売れそうなもんですが、国道近くの方が便利で人気あるんでしょうね。最近の郊外はドKもそんな感じになってきてますね。
それにしても、宅地化もなされず跡地の状態も良いなら復活させてほしい気持ちになりますが、時代的にそう云ったことは無いんでしょうね。工場への物品輸送はトラックで十分でしょうし、旅客扱いは当初から無かったので無理な話です。
港湾への専用線って昔は全国津々浦々にあったんですが、今では数えるほどしか残っていませんよね。神戸なんて全滅してます。
旅客鉄道なら乗って応援とか出来そうなもんですが、貨物専用線は廃止になるのを見ているしかないので歯痒いです。
リアルに走ってる姿とかほとんど見られないですからね。
記録しとかないと…
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