水増し6MPの改良版です
久しぶりにヤフオクで落札しました。
FujifilmのFinePixS602です。
先日ご紹介した6900zの後継機みたいな存在で、アレより大分使いやすくなっています。
デザイン的には6900zのほうが普通っぽいんですけどね。
使い勝手的にはこのS602のほうが随分と操作性は向上しています。
無理に小型化していない恩恵でしょうか。
機能はそのまま操作性向上
前述の通り、S602は6900zの後継機。
発売は2002年の4月ってことでは発売は19年も経ってます。
子供が生まれたときに買ったら今年成人するぐらいの期間です。
なので随所に古さが滲み出ています。
先ずは何よりも起動が遅い。
スイッチをオンにするとピコピコと電子音が鳴ってから1〜2秒、やっと撮れるようになります。スイッチONから撮影開始まで数秒かかります。
地味にイラッとする瞬間です。
まあ、この時代相応な遅さです。
あとはEVFも背面液晶も画素数が少なくて荒い印象。フォーカスもよくわかりませんが、実質3MPの1/1.7㌅CCDなので、いくら開放F値が2.8〜3.1と明るくてもそこまでボケないので無問題です。でも、動きのあるモノは絶望的かな?ってところです。
この辺は6900zと同じようなもんです。
改良点
6900zはエエカメラだったと思いますが、専用電池とスマートメディアが欠点でした。
当時の専用電池は容量も少なくて、取材先で冷や汗をかいたことも屡々。電池自体も高いので予備電池を持っていなかったので本当にギリギリの撮影だったこともありました。
その点、S602は単三電池仕様。
エネループやらで代用が効くのは大変ありがたいものです。このテの筐体で多少の小型化を施したところで恩恵は少ないので、容量の大きな電池を作れなかった当時はこれが正解だったのかもしれません。
私も6900zの長く持たない専用電池に懲りたので、初一眼レフはPENTAXのIST-Dにしてしまったぐらいです。
次に大きな改良点としてはスマートメディアとコンパクトフラッシュのダブルスロットになっている点。
やたら値段が高い上に最大128MBしか無くて、接点が剥き出しでエラー連発のスマートメディアと違って、比較的安価で容量も豊富なスマートメディアが使えるようになったことは大きなメリット。
その他にもダイヤルやスイッチの位置・形状が使いやすくなってます。
目おインダイヤルもモードダイヤルの外周にあった6900zと異なって独立していて大変使い良いですし、メインスイッチも変なボタンからNikon式のシャッターボタン周りに移動しているので使い勝手が大変良いです。
随所がいい感じにブラッシュアップされていて、その昔6900zを買うときにこちらにしておけばと後悔するくらいです。
似たところも
とはいえ、6900zの良いところも受け継いでいまして、水増し6MP・実質3MPと画素数が少ないにも関わらず色再現は非常にナチュラル。2000年代はFujifilmが圧倒的でしたね。当時の完成度を思うと今の快進撃も頷けます。
レンズ周りは全く6900zそのまま。
レンズ自体もSuperEBCFUJINON7.8~46.8㎜F2.8~3.1で変わりません。
記録フォーマットだけがちょっと違っていて、6900zで採用されていたTiffが撮れなくなりましたが、それほど必要なものでもないので問題ないですね。
RAWが無いのもそのままなんで、JPGオンリーです。
結構古い所為なのか個体差なのかもしれませんが、妙に青く見える時があるのですが撮ってみると普通です。RAWが撮れないのってこういうときに不安ですね。
初心に帰ってみるのも大切なんで、ちょっと使い込んでみようかと思います。
↓良かったらポチってやってください