相当寄れる標準ズーム
先日ヤフオクで買ったSuperAに付いてきたSMC PENTAX A ZOOM35~70㎜F4.
このレンズ、意外と使い勝手が良くて驚きました。
フォーカスリングとズームリング、それに絞り環の3つのリングからなる標準的なズームレンズなんですが、SuperAの見やすいファインダーと相まってイイ感じです。
もちろん広角域が35㎜からってのは致命的なweakpointですが、F4通しとマクロ域の使い勝手が良いので総裁とまでは行かないまでも割り切って使う分には良いレンズに仕上がっていると思います。
F4通し
何よりも使い勝手が良いのがF4通しってところ。
だいたい普及帯のズームレンズってF3.5とか中途半端なところから始まってテレ側だとF5.6ぐらいまで落ち込んでしまうのが常。最近の高倍率系だとF6.3とかF7.2みたいな限りなくF8に近い暗さまで落ち込んでしまうものまであります。
ワイド域からテレ域まで1段半も暗くなったんじゃ使い難いことこの上ありません。
まあ、プログラムやらシャッター優先を常用しつつ晴れた屋外でしか使わないのであれば全く気にならないんでしょうけど、マニュアルの時に絞り替わると嫌ですよね。絞り優先でもF5.6から始まってもあんまり変化ないんで面白くありません。私は昔から絞り開け開けが好きなんで70㎜でF4までイケるならOKです。
折角一眼レフなんでボケてナンボってところありますよね。
その点でも好いレンズです。
マクロが凄い
mitさらにこのレンズの良い所はマクロ機構。
メチャメチャ寄れます。
ワイド端の35㎜だと60㎝なんてゴミみたいなスペックですが、テレ端だと25㎝まで寄れます。コレは素晴らしい。
昔手に入れたNikonのNikkor28-105㎜とはエライ違いです。
blog.kobephotomic.workしかも、マクロ域はテレ側に行くに従って徐々に寄れるようになっていく仕組み。
この辺が何とも使い勝手良くて便利です。
ワイドで寄るのも良いですが、寄る時ってボカしたい人の方が多いんじゃないでしょうか?そういった意味でも便利なマクロ機構です。
でもマイナー…
1980年代前半のレンズとしては破格な感じに良いレンズだと思うんですが、何故かあんまり見かけないレンズですよね。
PENTAXのAシリーズ自体がそれほどシェアが無かったのか、CanonのAシリーズやらNikonのFM/FE系列に比べると中古のタマ数も少ないように思います。
SP以降、何となくトップに立てない感じのPENTAXですが、使ってみると良い物作ってるだけに残念です。LXなんてすごく良いカメラだったんですけどね。LXは生産中止してから価格が高騰しましたが、それじゃ意味無いんですよね…
まあ、当時の本業は67や645みたいなミディアムフォーマットだったのかもしれませんけど、35㎜だって良いの作ってますからね。なんで売れないんだろう…?
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