円弧モーター・直進ズームが懐かしい
もう病気なんじゃないだろうかと思うぐらいのジャンク漁り。
今回の獲物はCanonEF35-105㎜F3.5-4.5です。
けたたましい円弧モーターに直進ズームと今ではすっかり見なくなった技術のオンパレード(死語?)です。
そう言えばこの時代の標準系ズームレンズって大体35㎜域スタートでしたよね?
今考えたら使い難い事この上ないんですが、当時は24㎜から本格的な広角で20㎜なんてのは超広角って風にカテゴライズされてましたから、時代の進歩ってのは恐ろしいもんです。
超広角ズームも「EF20-35㎜F2.8L」みたいに20㎜スタートが限界でしたから、如何に光学技術が進歩したかわかるってもんです。
ちょっと上のクラス
初めにカメラを買った時に着いてくるレンズ、所謂標準レンズってのが50㎜からズームレンズに代わって久しいです。
今じゃちょっとマニアックなレンズって位置付けの50㎜レンズですが、ズームレンズの普及前は「しゃあなし」に使うレンズだったんですよね。
で、標準レンズの選択肢としてズームレンズが出てきたころは、主にコスト的な問題から35-70㎜でF3.5-4.5なんてのが一般的でした。
やっぱり35-70㎜なんてのはレンジが狭くて使い勝手がイマイチなもんで、高倍率が求められます。
素人さんに手っ取り早く受け入れられるのはテレ側への延伸で、各社35-105㎜の3倍ズームをこぞって出してました。
テレ側に伸びた高倍率になると直進ズームの方が設計しやすいのか、各社揃えたように直進ズームだった気がします。
ついでに今回手に入れたCanonEF35-105㎜F3.5-4.5は、AE化前のマウントであるFDで同型レンズがあったので、ひょっとしたら同じ光学系なのかもしれません。EF80-200F2.8Lがそうであるように…
使い勝手
未だ動作確認しかしてない状態なんですが、操作は至って普通。
私自身直進ズームが好きだったので、この操作系は好きなんですがAFだとちょっと違和感ありますね。
直進ズーム&マニュアルフォーカスってのは古き良き時代の操作系統ですが、フォーカスを児童にしちゃうと何だか手持ち無沙汰になります。
やっぱりこれはマニュアルフォーカスの方が使いやすいんですよね。
で、そのせいなのか前述のFDの光学系のままだからなのかわかりませんが、ピントリングの幅というか、∞から最短撮影距離までの長さが長いです。
なので、AFでピント合わせるときもモーターが苦労して回してる感があります。
マニュアルの時なんかは重宝するんでしょうけど、この辺りはマニュアルフォーカスを捨てきれない時代性みたいなのが垣間見えて面白いです。
ただ、最短撮影距離が0.85mで結構寄れないです。
105㎜で0.85mならまあまあなんですが、50㎜ならLeicaのM型の方が寄れる」レベルですし35㎜域に至っては記念写真位しか使い道無い位の寄れなさです。
この辺は今のレンズ使ってると如実に不便さが感じれらえるレベルです。
いや、今のレンズって使い易かったんですね。
ただまあ、このレンズ自体は400円とは思えない位にきれいで動いてくれそうなんで、折を見て使ってやれそうです。
メインに使うのは怖いですけどね…
追記
そういえばレンズの暗さに対して寛容になりましたよね。
フィルム時代は半絞りの差ってのが結構重要でして、F5.6とかだとISO100フィルム詰めてたら日中以外は辛いんです。AFじゃなかったらピントのヤマも掴みにくいんで明るさってのは重要でした。
デジカメ、それもミラーレスになると低感度側に不満はあるもののF 値は驚くほど自在ですし、ピントのヤマもピーキング使えば問題無しです。
時代は確実に進歩しているのを改めて実感しますね。怖い怖い
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