実は機能充実な質実剛健機です
「サイレントEOS」なんてキャッチコピーが有名だったCanonのEOS100。
フィルム巻き上げや巻き戻しなどの作動音が非常に静かで、加えて無音で合焦するUSMレンズと組み合わせれば無音撮影とまではいかないでも、作動音を大幅に押さえた撮影ができるので音が気になる現場では重宝したみたいです。
EOS100がデビューしたての頃は、私自身学生だったこともあって「わざわざ自動巻き上げなんかせずに手で巻き上げたら音なんかしないのに…」なんて思ってましたが、今考えたら現場も知らずに恥ずかしい限りです。
ちなみに一部では「盗撮でもするのか?」なんて心無い陰口もあったみたいですが、余計なノイズが出ないってのはガーガー五月蠅いカメラが多かった当時、その静穏性は他に代えがたいものでした。
私自身、NikonからCanonへ移行する際に重宝したのがこのEOS100でした。
2ダイヤルの素直で使いやすい操作、バーグラフが出ないのが残念でしたが同時に使っていたEOS620と比べると露出制御の操作性は天と地ほどの差がありました。
デザインが非常に野暮ったいのが気になるところですが、使ってると情も移るものでして、逆に可愛く見えるから不思議なものです。
この時代のEOS−1以下のカメラに共通のプラスチックを使いすぎる作りなのは、このEOS100も同じでして、強くグリップを握るとギシギシいうのがご愛嬌。ひょっとしたら握りつぶせるんじゃないかと思うぐらいですが、そこまでヤワではないようです。
昔使っていたEOS100は昔からの友人に譲渡してしまったので、ジャンクで見かけたときは結構迷いました。
横にEOS100パノラマというマイナーチェンジ版も置いてあったので、少し逡巡したのですが、状態が少しマシに見えたのとお値段がパノラマタイプの半額で500円と激安だったので仕事帰りでパンパンのカメラバックを更にパッツパツにして帰ることにしました。
あとはこれに似合う28−85㎜辺りのUSMレンズを買えば思い出の補完が出来るってものです。
どこかにバル剥がれやカビ・クモリのない安いレンズが転がってないかなぁ…
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