アートコードEOSなんてのが懐かしいですね
ジャンク箱に随分前からあったんですが、仕事後にムシャクシャしてたのでつい買ってしまいました。
Canonの黒歴史的なシステムのバーコード読み取り機、「BARCODE READER E」です。
「アートコードEOS」なんてコマーシャルの謳い文句も懐かしく、未だピュアな学生だった自分がCanonではなくてNikonを選んだ切っ掛けみたいな鬱システムです。
バーコードを読み取らせて作例風の写真が撮れるようになるというカラクリなんですが、今の時代に聞くと何をするものなのか理解に苦しむと思います。当時はもっと理解にできませんでしたが…
EOS10またはEOS100専用機器
この謎システムが登場したのは1990年のEOS10発売と同時期だったと記憶してます。
ネットで調べたんですが、何故か情報がほとんどなくて驚きました。
MINOLTAのカードシステムはまだ使えなくもないカードがありましたが、コイツは救いようがない代物なんで、メーカー的に無かったこと扱いにしてしまうも仕方のない事なのかもしれません。
因みに使えるカメラは前述のEOS10とEOS100のみだったと思います。
当時はEOS-1からEOS1000まで4機種がラインナップされてましたが、このバーコードが読み取れるのはEOS10とEOS100だけです。
五月蠅くて遅いEOS-1にこんなの乗せてウリの堅牢性が落ちちゃったらダメですし、安さがウリのEOS1000にこんなの積んでコスト上がったら元も子もありませんからね。
やるなら中級機です。
でも、こんな超絶無駄機能を乗せるならそれを省いて5000円でも値引きして欲しいもんだと当時は思いましたね。なので、要らん機能が付いて無い中級機を出してるNikonを選んだって側面もあったりします。
当時の自分はどうしてもバーコードにお金払うのが嫌だったんでしょうし、同じ考えの人も多かったんじゃないでしょうか?
CM見てもカメラ誌読んでもバーコードシステムの良さが理解できませんでしたから…
肝心の使い方
で、コイツは何をする(何が出来る)のかというと「作例写真集の下に印字されているバーコードを読み取って、作例を撮った時と同じようにカメラのモードを設定する」というもの。
これをちゃんと使おうとするなら、態々バーコードの乗った作例集みたいな冊子を撮影現場まで持って出かけた挙句、撮影前に撮りたいシチュエーションに近いものを冊子から探し出して写真下に印字されているバーコードをBARCODE READER Eで読み取って、それをカメラに赤外線で伝達。カメラはその指示を元に作例集の写真と同じようなモードに設定して撮影準備を完了させるーというメンドクサイ手順を踏まないといけません。
しかもフィルムカメラなんで、露出モードや補正値、AFをシングルにするかコンティニュアスにするか程度の事しか設定できないはず…
これに何の意味があったのか、当時の開発者の御意見が聞きたいところです。
折角買ったけど…
で、このBARCODE READER Eですが、ジャンクで200円。
そこそこ美品なんで記念碑的な意味合いでは悪い買い物では無いと思ってます。
ただ、BARCODE READER E単体では何もできなくて、アートコードブックとかいう冊子が無いとダメなんですよね。
システムの登場から既に30年以上経ってるんで、此処近年は冊子自体を見たことがありません。
あっても使い道は無いとは思うんですが、一回試してみたかったってのが本音です。
流石に何万円も賭けてシャレを本気にしたみたいな機能を使う気にはなれませんが、手持ちのEOS10は500円、BARCODE READER Eは200円なんで1000円以下なら俄然意欲が湧きます。散々腐した後に欲しがるのもアレなんですけどね。
ブックオフとか探してみようかな…
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