旅行の土産にジャンクを買う
週末から週明けにかけて米子でした。
初日と最終日は余裕があったのでホテルで自転車をレンタルして市内を一回り。
キタムラとハードオフをチェックしてしまうという、末期症状な自分に少しウンザリしながら、ジャンク籠「のみ」をチェック。
ドフはイマイチだったんですが、キタムラでCONTAXの137を発見しました。
残念なことにマニュアル露出&秒3コマワインダーの「137MA」ではなくて、AE専用機&秒2コマワインダーな「137MD」の方だったので、一先ずは保留。
最終日にじっくり判断することにしました。
再訪してみて…
3日経ったのに残っていた137MD。余程人気が無いと見えます。
お値段は455円+税。ワンコインです。
さてと、手に取ってジックリと見てみると「無事なモノを見たことが無い」YASHICA時代のCONTAX貼革は、当然のように表面がズルズルで下地しか残っていない状態。
まあ、ここまではいつも通り。
問題はその貼革下部に薄らとシミのようなモノがあること。
137系列の電池はボディ下部に収められているので、ちょっと怪しい症状。
恐る恐る電池室を開けてみると、思ったよりも酷い液漏れです。
前のオーナーはキチンとした人のようで、Panasonicの電池が入ってました。
ところがPanasonicは良いのですがその殻が問題で、ずいぶん昔にディスコンになっている所謂「金パナ」と言われたPanasonicのアルカリ電池。ちょっと懐かしいです。フィルム時代はNikonF4の電源として大変お世話になりました。
でも、さすがの金パナも寄る年波には勝てなかったらしく、盛大に液漏れしてパッケージがグズグズになってました。嫌な症状です。
少し逡巡
思ったよりも重篤な液漏れに戸惑ってしまいました。
確かに安いけどこの液漏れが回路まで届いていたら、断線等々の厄介な症状を引き起こしかねません。ワンコインで使えるカメラを買うのと文鎮にしかならないガラクタを買うのとでは気持ちがエライ違います。ただ、見てみると電池を押さえるバネが腐ったりしてるわけじゃなさそうなんで、一縷の望みをかけて買ってみることにしました。
まあ、CONTAXならレンズも何本かあるので勝手知りたる所。ワンコインならエエ買い物かもしれません。
レジにて
意を決してレジに持って行くと、奥から店長と思しき男性が「こういった金属物とかお好きなんですか?」なんて訊いてきます。
自分もちょっとアレな人なんで「いや、CONTAX137MDはボディ外装が金属から樹脂に変わる過渡期の製品で一見金属に見える外装も樹脂の上に金属塗装をしているだけのものですよね?いや、でも待てよ。ダイキャストロックを使っているから金属でいいのか?よく見てみたら電池室の蓋は真鍮製だしなぁ…」なんて野暮なことは言わず、「ええ…まあ…」なんて気の弱い返事で返します。
そうすると「入ったばかりの商品があるので見てみませんか・もちろんワンコインですよ」なんて言われるので、断る理由もなく見せてもらいました。
奥から持ってこられたのはMINOLTAのSRT-101で、28㎜F3.5のレンズが付いています。
SRT-101は、10年ほど前に先輩から譲渡してもらって、チェックの空シャッターを切っている際に壊れたことがあるので、基本スルー対象なんですよね。
気を取り直して触ってみても全く食指は動かず、申し訳ないけど止めとく旨を伝えたのですが、悪いことをした気持ちでいっぱいでした。
山陰地方にお住まいの方はカメラのキタムラ米子店をチェックしてみてください。
良い出物があるかもしれませんよ。
閑話休題
とりあえずホテルに戻って確りと各部を点検すると、どうやら何とかなりそうな雰囲気。ファインダーやほかの部分もきれい目なんで、液漏れさえなんとなすれば使えそうな気がしてきました。
折角なんで、ホテルで腐食した電池やらを捨てさせてもらって、ざっくりとした清掃をしてから帰途に就きました。
帰宅したので、動態保存に向けてちゃんと清掃してやらないと…