雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

明後日の未来再び Canon T80

性懲りもなく再チャレンジです

不遇(?)の名機T80です

以前、ジャンク品のCanonT80を入手したところ、液漏れが酷くて結局起動できなかったという痛い思い出がありました。

blog.kobephotomic.work

80年代以降のカメラは電子化が進んで電池なしでは機能しなくなっているうえ、粗悪な単3電池やボタン電池が液漏れを起こして電気系を破壊していることも多いのでなかなか厄介です。

今回のは大丈夫そうです

と、思ったんですがネジの錆が…液漏れしたのかな?

 

ただ、軽い液漏れによる不具合でも修理を諦めてしまってジャンク品で売られている場合なんかはラッキーでして、ちょいっと接点を磨いてやれば復活するんですが、反面根深いところまで汚染されてると、修理して動いたと思ったら撮影中に壊れるなんて嫌な状況に陥ることも少なくないのが事実です。私の経験だとNikonのF-301 は簡単に治ったので良かったんですが、MAMIYAのZA-Xとかが厄介でしたね。なんだかんだで結局まだ治ってませんし…

blog.kobephotomic.work

 

blog.kobephotomic.work

blog.kobephotomic.work

blog.kobephotomic.work

 

さて、そんなT80 も「ひょっとしたら動くんじゃないか」なんて淡い期待を寄せながら落札して、ちょっとバラしてみたものの素人の手に追える状態じゃなかったのでそのまま休眠状態って感じになってたんですが、ヤフオクでエエ感じの出物があったので魔が差して落札してしまいました。

やっぱり壊れてないのって素晴らしいです。

スタイルはなかなか好ましいです

動かしてみると

フィルム通す通さないに関わらず(!?)やっぱり動くカメラは楽しいです。

しかもフルオートなんで、どんな動きするのかは興味のあるところ。

前手に入れたT80は電源自体入らなかったので、液晶表示すら拝むことが出来なかった(焼け付いたアイコン表示なんかは確認できましたが…)わけですが、今回は全てバッチリ見えます。

一応、すべての機能は使えそうです

T80で気になっていた点といえば、巻き上げ巻き戻しがフルオートのAF機にも拘らず、メモホルダーがあってフィルム確認窓がないーと云うのがありました。

今回のT80 もデータバックとかなくて「素」のT80だったために上記の気になってた点はそのままの状態だったんですが、いざ動く個体でフィルム確認窓なしの状況を確認してみると、ちょっとこれは…って思いますね。

フィルムの有無が全く確認できません

何しろ、カメラにフィルムが入ってるかどうかの確認が取れないんです。

裏蓋を締めたらフィルム有無関係なく巻き上げが始まってしまうので、フィルムカウンターは常に数字があるので、カメラにフィルムを詰めたかどうかを忘れてしまったらお手上げです。NikonのF-301やCONTAXの137系みたいに巻き戻しクランクやフィルムが入ってたらクルクル回る確認窓(正式名称不明)がないので、フィルムの有無が全くわからないというのはなかなかスパルタンな仕様。とてもエントリー向けのAF機とは思えない不親切さに驚きます。

フィルムが入ってるかどうかを知らせる術がありません

気になるオートフォーカスのスピードはお世辞にも速いとは思えないスピードで、コンティニュアスAFだけなんで、ピントが合おうが合うまいがシャッターが切れます。不慣れならピンぼけ量産しそうです。

こんな体たらくなんで、T80を以て「EOSのご先祖」なんて称するのはちょっと違うような気がします。

ペンタ部の文章がTシリーズです

まあ「αショック」頃の機種なんで、その辺の性能不足は仕方ないのかもしれません。

ちなみにこのT80は露出制御もプログラム系オンリーなんで、シャッター速度や絞り値は設定できません。

上部液晶パネルにもファインダー内にもそのあたりの数値は表示されなくて完全なブラックボックス。ピンぼけだけでなくブレブレ写真も量産してくれそうです。

しっかり仕事してくれそうな形ですが…

こういったところが市場に受け入れられなかった所以なんでしょうね。

今となっては微笑ましいですが、当時大枚叩いて買った人にしてみたら値段に釣り合わないチープさにさぞかしガッカリしたんじゃないかと思います。

でも、そんな不評のおかげで安く帰ったので、そこは感謝しないといけないのかもしれません。

でもこれにフィルム詰めるのは怖いなぁ…

旧FDレンズが似合わない…

 

 

 

↓良かったらポチってやってください

にほんブログ村 写真ブログへ
にほんブログ村