雑食カメラマンの雑感記

神戸でフリーカメラマンをしています。写真やカメラのことを主に書いていこうと思いますが、たまに脱線します。よろしくお願いします。

汎用性が高かったPowerShotのAシリーズ A60

実用性を最優先したPowerShotのA60です

 

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スマートフォンのカメラがここまで進化し切ってなかった2000年代。

写真と言えばカメラで撮ってましたよね。

色々な機種がありましたが、どの機種も個性的で魅力がありました。

なかでも携帯性やデザイン性には各社力が入ってまして、金属外装で表面仕上げはピッカピカ。いつでも携帯できて高いお金出して買う価値のあるカメラを目指したデザインが多く見受けられたと思います。

背面液晶も大きいのを付けてしまうとコストが跳ね上がるので、いかに大きく見えるようにするか腐心したモノも見受けられました。

ただ、2000年代初頭の液晶って結構見辛かったんですよね。

サイズが小さいのはもちろん、大きくても色が偏ってたり、明るい所だと全く見えないのも多くありました。技術の進歩ってすごいですね。

そんな液晶等々の技術が確立していない時期に実用性第一をコンセプトとして作られたようなデジカメがPowerShotシリーズでした。

PowerShotといえば…

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適度な倍率のレンズが丁度イイです

PowerShotというと真っ先に思い浮かぶのが「G〇〇」シリーズ。

金属外装に黒塗装。少し大きめのボディーに一眼レフと近い操作性を備えた「好い線を突く」カメラでしたね。

さて、CanonにはPowerShotシリーズのほかにIXYシリーズもあって、こちらはAPSフィルムカメラのIXYコンセプトをデジタルに移行したような存在。

小さくてかわいくて高性能ーなんて感じでしたね。

外装はステンレスで、プラスチック外装に慣れた時代に反するように地味に高級感を醸し出していたのもポイント。

そんなIXYをデジタル化したんで結構人気を博したように思います。

そんなGとIXYの間?下?には廉価版のAシリーズってのがあって、こちらは実用一点張りでこちらもなかなか好ましいシリーズでした。

何より安いのが魅力でしたが、それだけでは無いんですよね。

汎用性の塊

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シンプルかつ使い勝手の良い軍艦部

Aシリーズの特徴としては

①単三電池

②チープな外装

③光学ファインダー

の三点かなと思います。

電池の性能が十分でなかった時代。単三電池が使えっるってのは結構なアドバンテージ。

もし出先で電池切れてもコンビニで電池買えば急場はしのげます。

撮れなくなるのが何より怖いので単三電池使用のカメラは当時貴重でした。

次にチープな外装ですが、金属を矢鱈と使用した挙句、ツルツル過ぎてシッカリ構えられないモノになってしまったカメラが結構あります。

今はスマホで写真撮るのに慣れたので気にならなくなっているかもしれませんが、シッカリ構えるのがブレない写真撮るための第一歩。携帯持ちではブレ易くて仕方ないと感じるのは私だけでしょうか?

その点、Aシリーズはしっかりとグリップがあるんで、ホールディングはバッチリでした。

そして、光学ファインダー。

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液晶がショボい時代に必須だった光学ファインダー

充てにはなりませんがアタリを付けることはできます。

何となく被写体が入るようフレーミングできるだけでもイイんです。どうせ記念写真なら後から見るんで、撮影時にもたつくよりは何倍も良いです。

小さく撮ってトリミングすりゃいいんですからね。

あと、メディアが当時としては汎用性の高いコンパクトフラッシュだったのも、メディアの単価が高いあの頃はありがたかったですね。使いまわせるってのは良いことです。

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CF仕様が便利でした。CFは懐かしのADATA

所持してたのはA60

そんなAシリーズですが、私が持ってたのはA60。

この後のA70から単三電池2本で駆動するようになってさらに便利なんですが、その分安く買えました。

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単三4本仕様。ちょっと重いんですがその分バッテリーは持ちました

何よりありがたかったのは雑に使っても問題ないところ。

当時幼稚園児だった子供たちに渡すと面白いもの撮ってくるので面白かったです。

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子どもが撮った謎の写真。戦隊モノのなかで地味なグリーンが好きとか…

世の中はまだガラケー全盛期だったんで、写真と言えばカメラが必要な頃でした。

考えてみればネットに繋がってないから何撮らしても流出しないので、安心してバンバン写真撮れせられたのもメリットだったかなと思います。

そんな使い勝手の良いPowerShotA60でしたが、肝心の画素数が200万画素。

今となっては話にならんのですが、当時としても厳しかったです。

ちょろっと見るぐらいの画像なら十分なんですが、何となく高画素が欲しくなるもので、IXYDigitalの各型を買ってからは次第に使わなくなってきました。

あと、この機種もご多分に漏れず小さい画素数に比例するような極小背面液晶で、とりあえず何が写ってるかぐらいしかわからないレベルで見辛かったです。

なので、部屋の隅で寝ていたみたいなんですが、掘り出してみるとなかなか精悍で使ってみたくなるデザイン。

入っていたエネループがダメになるぐらいにほったらかしにしていたみたいなんで、試しに新しい電池を入れてみたらウンともスンとも言いません。

機会ってヤツは使わないと壊れてしまうんで、コイツもダメかなと思って半日放置していたんですが、つい今しがた弄ってたら動きました!

生きていたとは驚きですが、今後は甥っ子にでも譲って最後のご奉公をしてもらおうかなと考えてます。

いや、それにしてもPowerShot系は丈夫ですね。

カメラメーカたるCanonの面目躍如ってところでしょうか?

 

 

 

 

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