最期の「分厚い」Gシリーズ
多分、フルモデルチェンジしたGシリーズのなかで一番影が薄いのがこのPowerShotG6じゃないかなと思います。
PowerShotのGシリーズは、G6の次のもⅮるであるG7からコンセプトを大きく方向転換。JPGだけしか撮れなくなりました。なので、さらにその次のモデルであるG9がRAW撮れる仕様になって出るまでは、最後のRAWが撮れるコンパクト機でした。
PowerShotG6は性能的・性格的にはG5の正常発展形で、古き良き時代の高機能コンパクトカメラといったところ。
懐かしい感じのするカメラです。
因みにG5やG7は中古屋ジャンクで結構な数を見かけるので、この2機種はそこそこ売れたんだろうと思うんですが、G6はあまり見かけません。
多分売れなかったんだろうなぁ…
汎用性
そんな不人気機種(であろう)G6は、電池にBP-511を使用していて記録メディアはコンパクトフラッシュ。この時代のEOS5や二桁Dと同じ電池・メディアを使うので汎用性は抜群なんです。
大型グリップに加えてメインダイヤルを中心とした操作系統はEOSのエントリー機に近い感じで、例えば同時代のEOSKissDigitalと同時に使っても迷いは少ないです。
サブ機としては最適だったように思うんですが、あんまり売れなかったんでしょうか?
同じ年にPowerShotPro1も発売されてますから発売時期が悪かったんでしょうかね…
小型化
前モデルのG5までのPowerShotがArgus C3のような弁当箱然としたスタイルだったのに対してG6では横幅が16.1㎜も短縮。幅が狭くなりすぎて高さは1.1㎜低くなっているにもかかわらずG5よりも背が高くなって見えます。この辺りはデザインの妙ってところ。
また、グリップ部も大きくなっていて一眼レフぐらいの大きさ。コマンドダイヤルもG5より大型化しているので操作しやすく、また少し傾斜しているのが特徴的です。
軍艦部にスペースが無くなってしまったからか、モードダイヤルはファインダー横に移動。この辺りは評価が分かれるところでしょうか?まあ、あんまり頻繁に操作するところではないのですが、結構目立ちます。
メインスイッチやバリアングルの背面液晶なんかはG5と変わらずですが、メインスイッチのこの形状はこのモデルが最後になってますし、バリアングル液晶も次のG7では省略されてますので、それほど評価されなかったのかな?って思います。
レンズと撮像素子
まあ、そんなことよりも重要なのはレンズと撮像素子ですよね。
装着されているレンズは7.2㎜~28.8㎜(35mm判換算で35~140㎜相当)F2.0-3.0の大口径レンズ。F3.0ってのがなんとも聞きなれないですが、140㎜相当でF2.8チョイなら結構明るいですよね。
テレ側もワイド側も物足りないですが、この時代なので…
撮像素子は740万画素(総画素)/710万画素(有効画素)の1/1.8型CCD。
感度はISO50~400と大変狭いです。
まあ何分時代的なものもありますし、CCDですしこの辺の弱さは致し方ないですね。
「暗いときはフラッシュ焚く」時代のカメラですからね。ホットシューついてるし…
まあ、高感度弱いのを補うように明るいレンズが付いてるので相殺ですね。
画素数的にはまあ、ギリ許容できるかなってところですが…
使えるPowerShotG
PowerShotのGシリーズも1・2・5・7・9と揃ってしまいましたが、実際のところG1は懐古趣味的につかう以外に使い道は無くて、G2も同じような感じ。G5は前の2機種に比べると優等生的な感じなんですが、如何せん画素数が少なくて背面液晶が極小なのが使い難いです。
G7はRAWが撮れないのが不満ですし、G9は一応動くものの落下品なので動作に不安が残ります。そうなると手持ちのPowerShotGシリーズで安心して使えそうなのが無かっただけに、このG6はなかなかちょうどいい存在です。
因みに落札価格は500円。メチャメチャ安いです。
なので壊れるのを気にせずカバンに忍ばせて色々撮っていきたいなと思ってます。
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