ガラケーよりも小さな背面液晶の2MPデジカメ
発売当時は気になってたものの、時代と共に驚くほど機能・性能が陳腐化してしまったコンデジなんてのは星の数ほどありそうですが、コイツもその星の一瞬きです。
SONYのCyberShotU20。
ブローニーサイズのフィルムぐらいに小さいのがウリですが、当時の技術では液晶も小さくなってしまうのが如何ともし難いところ。小さくするために光学ファインダーも無いので、撮影は結構大変だったりします。
ただ、作りは非常に精巧で流石は「Made in Japan」だなと感心します。
が、最近は中国でもベトナムでも結構精巧なもの作ってくるので、この辺りはどちらかというとメーカーの姿勢ってところなんでしょうね。悲しいけど。
いろんな意味でSONYっぽかった頃の製品
このCyberShotU20が発売された頃はMINOLTAを吸収してない時期なので、いろんな意味でSONYっぽい雰囲気が漂います。
ビデオカメラからハッテンしたんだろうなと思えるような雰囲気。
アクセサリー類なんかも非常にビデオカメラっぽい感じがします。
本隊の操作もビデオカメラっぽくてシャッターを切った時に鳴る音も何か操作したときの電子音も何となく古めかしいです。
特に操作音は昔のゲームウォッチ(年がバレる)みたいなビープ音がステキです。
電源は汎用性高く、メディアは独自規格
小さいながらもデジタルカメラなんで結構電力消費しそうですが、電源は単四電池。
心許ないですが、予備を用意しやすい点は評価できるところ。
Panasonicみたいに専用電池でしか動かないくせに、ディスコンして数年したらメーカーが電池も充電器も販売止めてしまったので、電源不足で動かないカメラが大量生産ーなんて悲惨な状態は避けられます。
まあ、SONYは電池の互換性高いのでP社みたいなアホなことにならないんですけどね…
でもメディアは悪名高き「メモリースティック」
コイツは今の汎用カードリーダーでは読めない機種もあるほどで、しかも新しくメディアを買おうとすると数MBなんて小容量のメディアに数千円出さないといけないという罠があったりします。
初めからSDで統一してくれてればよかったのにって思いますよね。
手軽さはなかなかのもの
とまあ、悪い所ばかりが目につきますが単焦点レンズの2MP機ってのは、なんとも軽快なモノでバシバシ撮っても全然気になりません。
ポケットにもスッポリ入りますし、起動も速いので速射性もバッチリです。
たまにフラッシュがONになってて室内で使うと注目の的になるのが残念ポイントですが、そのほかは概ね目立たないのもいいところです。
シャッター速度や絞り値が表示されないのですが、CyberShotU20の撮像素子は1/2.7型のセンサーなうえレンズが焦点距離5㎜です。いくら開放F値が2.8だからと言ってもボケなんて期待できません。
とりあえずボケもブレも気にしないでバシバシ記録する用途で使うほかないです。
まあ、気づいてはいましたが…
ここまで書いて、もう気づいておられるとは思いますが、このCyberShotU20、昨今のスマートフォンカメラに対して何一つ勝てるところがありません。
写りや画素数は言うに及ばず、手軽さって意味でもスマートフォンのカメラに軍配が上がります。何よりも液晶小さい上に見難いから撮影し辛いんですよね。
やっぱり背面液晶のクオリティーは大切です。
デザインが非常に秀逸なだけに、背面液晶を含む操作性の悪さは残念でなりません。
ただ、カバンの奥底に仕舞ってても邪魔にならないので、最後の総予備に良いのかもーなんて思ってたりします。
まあ、先ずは撮ってからですよね。
まだキチンと撮ってないもんで、評価はそれからにしようと思ってます。
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