目の付け所がSHARPやぁ…
前世紀のビデオカメラで、一時期スイバル式が流行ったことがありました。
ビデオテープを入れるとどうしてもボテッとするんで横に置いた方が収まりが良かったんでしょう。
デジカメも初めの方はスイバル式が主流だった気がします。
CASIOのQV-2300UXやNikonのCoolPix950なんかは結構ヒットした気がします。
技術的に小さい撮像素子と、それに伴う小さなレンズを収めた筐体に大きめの液晶や電池を組み込むならスイバル式が自然な形だったのかもしれません。
で、そんなデジカメ黎明期「デジタルビデオカメラ」をユニット交換することで「デジタルスチルカメラ」にもなるVL-DD10ってのが発売されました。2002年らしいです。
VL-DD10にはさらにワンセグチューナー(懐かしい)が付いていて、ビデオカメラとデジカメ、それにテレビにもなるという一台三役の多機能機ってのがウリ。
多機能ってのはいろんな所に弊害があるもんですが、コイツもご多分に漏れずウイークポイントが多数存在してました。
多機能ゆえに
多機能ってのはどうしても図体がデカくなっちゃうもの。
ビデオテープを入れてビデオで使う分にはそれほど気にならなかったんですが、デジカメユニット付けてデジカメとして使うとなると、あまりにもデカいんですよね。
2002年と言えばMINOLTAのDiMAGE XとかCASIOのEXILIM EX-S1なんて小型機が目立った年で、全体的に小型化に向っていた時代です。
画素数的にも300~400万画素が普通になっていて、一眼レフならCanonのD60辺りが発売されてたので、400万画素程度のVL-DD10はデジカメ単体として見ればいかにも分が悪いです。
静止画カメラユニットは7.6-22.8㎜(35㎜換算で36~108㎜)のレンズを備え、最短撮影距離は0.7mと長め。感度はオート/ISO100/200/400相当で今となっては何とも心許ないスペックです。
物凄く画素数が多いとかレンズ交換できるとか付属レンズのスペックがスゲェとかなら使い出があるんでしょうけど、非常に一般的なスペックだったんで、わざわざこんなデカいの持ってくのもなぁ…って感じでした。
結局ビデオカメラならまだしもこの大きさのモノをデジタルスチールカメラとして使うのは非常に億劫で、早々にビデオカメラとしてのみ使われることになりました。
ワンセグは…言わずもがなです。
先日、整理をしていたら久しぶりに出てきたので、いっちょ使ってやろうかと思ったんですが、肝心のデジカメユニットが行方不明になってました。
やっぱりメインというか、殆どビデオ用途でしか出動がなかったので、本体とは違うところに仕舞い込まれたんでしょうね。
もうちょっと探せば静止画ユニット出てきそうなんですけど、今となってはそれほど面白い機械でもないので、また見つかったら使ってみようと思います。
でも、電池も劣化して無いんですよね。
旧い機械あるあるです。
AC繋いでデジカメ使うのもアレですしね…
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