使えるうちに使っとこうかと…
最近フィルムの値上がりが酷くて…ってのはフィルムの話題が出たら必ず出てくるワードですよね。
ふと気づくとC-41処理のカラーネガフィルムが36枚撮りで1500円前後という恐ろしい事態になってました。
普段、フィルムといえばモノクロばっかりで、ポジ撮りたいけどコストがなぁ…なんて思って手を出せずにいたりする昨今ですが、カラーネガフィルムはお値段が安いままだと思ってました。10年前は100均で24枚撮りの中国製Kodakフィルムが売ってましたが、認識がその時代で止まってました。年取ると時の流れが速くって困ります。
そうこうしてるうちに前述の通り1本1500円状態。
ポジならまだしもカラーネガにそこまで出すのは気が引けます。
久々にカラーネガで撮ってみたいなと思ったらこのザマです。困ったもんです。
そんな状態で大阪駅構内のカメラ店を除いていたら、懐かしの110フィルムが980円という35㎜のフィルム並みの値段で売ってました。
丁度PENTAXのAuto110持ってるもんで、勢いで買ってしまいました。
110フィルム
110フィルムってのは40円ほど前に流行った写真用フィルムのフォーマットでして、一般的にポケットフィルムだとかポケットカメラだとか言われた企画です。
言い出しっぺは矢鱈と色んなフォーマットを出していたKodakでして、それ以前に発売されていた26×26㎜のインスタントマチックと呼ばれた126フィルムをさらに小型したフォーマット。フィルムの装填が簡単な126フィルムの特徴を継承しつつ小型化等した110フィルムは世間様の人気を勝ち取り、勝ち馬に乗ろうとする多くのメーカーの参入もあって、従来市場にあった各社独自規格の小型カメラを駆逐したと言われてます。
カメラ自体も構造が簡単だったので安価で提供され、それなりに普及したのですが、13㎜×約17㎜の小さなフォーマットでは当時のフィルム性能ではお世辞にも画質が良いとは言い得ず、次第に市場から消えていきました。
因みに13㎜×17㎜のフィルムサイズはフォーサーズとほゞほゞ同じです。
現代のマイクロフォーサーズ普及率を考えると、時代は変わったなと感じますね。
ロモグラフィー
そんなマニアックなフィルムを販売しているのはロモグラフィーってメーカーです。
「LOMO」って名前が付いてると、2000年頃に流行ったLOMOのLC-Aを使っていて大事な写真を見事に未露光にさせられてしまった苦い経験から良い印象を持ってなかったんですが、昨今でフィルムカメラを使うにあたって避けては通れない道なので、もう一回だけ信用してみようと思ってメーカー名に目を瞑ることにしました。
110サイズはISO200のネガカラーとISO100のモノクロフィルムの二種類が売ってましたが、モノクロをどうやっても自家現像できそうにないのでカラーネガにしてみました。
そういえばカラーネガの気分でしたからね。
調べてみたらポジフィルムとか他の感度のフィルムなんかもあったみたいですが、他は矢鱈とカラーバランスを崩した感のある製品みたいなので今回は見送って正解だったかなと思ってます。
大体、Auto110がちゃんと機能するかどうかも不透明ですからね。変化球投げてる場合じゃないのです。
それよりも今回装填したフィルムをいつ撮り終えることができるのか…ってのが喫緊の課題だったりします。
せめて年末年始で撮り終えたいなぁ…
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